きた、きた、北岳!

【北岳】2016.08.22(鈴木幸)
【年月日】2016年8月20日~21日
【メンバー】上田、上田さんご友人(K池さん、Dさん、K口さん、Nさん、Hさん)、鈴木幸

お天気を期待しながら、でも心配しつつ、上田さんOB会の北岳山行に参加させて頂きました。
19日夜集合の折には鳳凰三山班、甲斐駒・仙丈ケ岳班と同時刻になり「気をつけてね~、行ってらっしゃい・行ってきまーす!」と賑やかにお互いの無事を祈りました。

深夜11時半頃奈良田駐車場着、テント設営後に極プチ宴会をして明日の朝に備え就寝。

20日早朝、お天気大丈夫そうかなぁと各自身支度を整えて 5:35分発のバスを待ちながら朝食をとりました。
係りの方の「本日は2台で向かいます」の言葉に座れるかな?と期待するも立ち乗りで40分ほど山道を揺られながら広河原インフォメーションセンターに到着。
上田さんのご友人と合流、挨拶をして総勢7名で出発で~す!(7時)
1471832809941残念ながらガスに覆われて頂上は見えませんが、出発前に記念撮影。P8213087つり橋、行きは撮り忘れたので帰りの写真です (^^ゞ

広河原山荘から左の大樺沢コースへ向かいます。
お天気は、、、少し歩き出すと無情にも「ポツポツ」と雨が、早すぎないか?と思いました。
すぐに止むかなぁと思いましたがカッパを着て歩くことにしました。
P8202900みなさん静かにもくもくと歩き、2時間半後 予定通り大樺沢二股で休憩。

仮設トイレの案内があるものの、行ってみたらロープでがんじがらめ状態。
どこから入るんでしょうか?と近くにいた方に聞くと、「使えないんだって」と無情な返事・・・。ここからまだまだ長い道のりをどうやって凌ぐ?と少しばかり不安になりましたが仕方ありません、諦めて出発! 程なくしてヘリの音。
小屋への荷揚げかな?なんて話しながら歩き、暫くして振り返るとがんじがらめのおトイレを運んでいるヘリが見えました。
交換の時だったようです、そりゃあ溢れたら一大事ですからね。タッチの差で運よく一番乗りというわけにはいきませんでした。

北岳バットレスも景色も見えず、でも雨はちゃんと降っていました。花は雨にぬれても咲いています、カメラが防水ではないので花休憩もできずにいた私は結構バテましたが、上田さんのご友人方は普通に元気です。
1471832874025雨の中、もくもくと歩きます。上田さん撮影

八本歯のコルを超えて梯子の連続が続きます、雨で滑るのと丸木なので怖いし慎重に歩きます。P820290713:00にトラバース道分岐 もうひと頑張りで小屋です!

ガスで見えない小屋に向かって歩く事1時間あまり、14:00頃に「北岳山荘」に到着しました。雨に濡れた人で受付も乾燥室もごった返し。
荷物は部屋には持ち込まず廊下で荷札を付けて、靴も支給された袋に入れてと、いろいろな注意や制約があります。
着いた時は7人でお布団3枚半でした(‘_’) 富士山は行った事ないけどそれよりましなんだろうな、噂では聞いてたし。
1471832694474ひと息ついて、お布団を一度たたみまして「車座」で宴会です。
(もう散々飲んだあと)
夕食は5時40分。
P8202912お魚に、肉じゃがも、いただきまーす。

夕食の時に山小屋の方から 明日のお天気情報が話されます。
雨が止むことを期待して8時消灯です。
テン泊の予定だったけれど、小屋にした方もいたようですが、天候で諦めて来ない人が多かったようで、7人で3枚半のお布団は緩和されて5枚頂けました。お優しい皆さんのお陰で私は1枚を独占させてもらいました。ありがとうございます!

DSC_0313
21日 4時頃起きました。
既に出発するパーティーもいて小屋全体がざわつき始めます。
P8212917ご来光を見ましょうと上田さん、窓の外には富士山がおあします。
P8212926月と上田さん。 間ノ岳方面を撮ってるのかな?
1471832679363ご来光、綺麗ですね 上田さん撮影。

P8212929頂上も見えています わくわく!
P8212950朝ごはん、頂きます! とろろさん付き(右上)。
今日も元気に歩きましょう。
1471856124921小屋前で記念撮影。
1471856145396さぁ 出発だよ~。6:18分 上田さん撮影
頂上まで1時間半あまり、お天気が持つ事を期待します!
P82129551471833006866待っててね 今行きます! 上田さん撮影
P8212960行く先を見つめる上田さん。
P8212979富士山をバックに撮影です。
P8212994ガスが湧き上がってきます。
P82129837時20分に頂上制覇! やったー。ずっと先頭を歩いていた上田さんが登頂第一歩を譲ってくださいました!
ありがとうございました。
P8213006 P8213004くつろぐ皆様、お地蔵様。

頂上からの景色を楽しんでいると、みるみるうちガスに包まれ 富士山は見えなくなってしまいました。
仙丈ケ岳は見えましたが、甲斐駒はずーとガスの中でした。
なごり惜しいですが、下山します。8:00頃です。

P8213018肩ノ小屋到着!北岳の肩ってぴったり3000メートルなのね♪
1471833072527丁度ヘリが降ろした荷物をさばく小屋の方々、上田さん撮影。
P8213024小太郎尾根分岐 8:54分
ここから白根御池小屋へ向けて草すべりコースへ向かいます。

上田さんが、急な下りも多いし昨日の雨で濡れているから滑らないようにゆっくり歩きましょう、と注意をしてくれます。
池が見えてもなかなか近づけないよ、とも教えてくれました。
それほど遠いよって事ね・・・(‘_’) 頑張ります!

花も今年は例年より早かったみたいだねと上田さんが言ってましたが、それでもお花畑や登山道にはたくさんの花が色とりどりに咲いていました。昨日度忘れして答えられなかったオオバミゾホオズキは帰りの登山道には咲いていませんでしたが、キオンや秋のキリンソウ、カンチコウゾウリナ、ウサギギクなどは咲いています。
あっ 白根御池が見えました!
P8213038前を歩くNさん、K口さん。

まだ時々梯子があり、自分たちも滑ったり、他のパーティーの方も滑っていました、下りは本当に慎重に慎重に。

白根御池小屋には10:10頃到着! 早速ソフトクリームをほおばりました。上田さんはピーチ、私はバニラ 写真は・・・上田さんお願いしま~す。
ここのトイレは「水洗」でした、水が豊富だからでしょうねと上田さん。飲料水も冷たくて美味しかったです。
まだ2時間ほど下りますが、甘味で英気を養ったし 汲んだ水は冷たくて美味しいし またしばらくは頑張れそうです。
P8213064木立の中を森林浴状態で歩き歩き歩き、最後の休憩ポイントでくつろぐ皆様 12:10分
P8213059P8213065看板の時間が直してあります・・・誰が?ホントに?
P8213053冬の雪が重いのね~。

P8213086分岐から30程でつり橋に到着! お疲れ様でした。
中央から上田さん、K池さん、Nさん。

P8213089山はすっかりガスの中です。

雨に打たれた一日目、何とか持ってくれた二日目、皆様お疲れ様でした、お世話になりました。
見たかった バットレスと雷鳥はどちらも無理でしたが、とても楽しかったです。
同日山行の甲斐駒・仙丈ケ岳班では雷鳥に出会えたそうですからきっと北岳から「出張」してたんでしょう♪
楽しみはまた次回にとっておきます。

今回写真を撮れなかった花、撮らなかった花
ヤマハハコ・ミヤマコゴメグサ・コウメバチソウ・ウラジロナナカマド・キオン・秋のキリンソウ・オオバミゾホオズキ・ハリブキ・オオヒョウタンボク(実)・ミネウスユキソウ・キタダケキンポウゲ・イワインチン・イワオトギリ・ハハコヨモギ・ミヤマダイコンソウ・ハクサンフウロ・シロウマオウギ・ウサギギク・キツリフネ・コウモリソウ(葉っぱは撮れた)等々

撮った花達
P8202906ミヤマタケツケバナ

P8202904タカネナデシコ

P8202898クガイソウ

1471832860163キタダケトリカブト 上田さん撮影

1471856080007イワベンケイ 雌花 上田さん撮影

P8213041タカネグンナイフウロ

P8213036センジュガンピ

P8212966キンロバイ

P8202899ホタルブクロ 「ヤマ」がつくのかも?

P8213009タカネヒゴタイ アザミの仲間かなぁと思ってました。

P8213013タカネツメクサ

P8213023P8202909トウヤクリンドウ
P8213015ミヤマミミナグサ

P8213017タカネシオガマ
真上から見ると車輪状に見えるのが特徴です

P8213026タカネスミレ にしておいてください(^^ゞ

P8213032セリバシオガマ

P8213063マイヅルソウの実 まだ若い、熟すと綺麗な赤になります。

P8213052カニコウモリが開いていると思ってました・・・(調べましたら違いました。正解はオクモミジハグマでした!!)
P8213061これはコウモリソウの葉っぱ 花はピント合わず(-.-)
花はカニコウモリに似てるけど葉っぱが違うね~とK口さん、Nさんと話してました。

P8213084P8212992この2点はわかりません、どなたか教えてくださいませ。

12日 鳥海山、13日 月山、14日 西吾妻山、そして今回の北岳。
自分でもよく登ったなぁと思います。
まだまだ残暑は厳しいですが、秋の訪れもそう遠くないはずです またいろいろな山に行けたらいいなと思っています。
今回ご一緒して下さった上田さん、並びにご友人の方々本当にありがとうございました。

この記事を書いた人

好きな花はツマトリソウです。
見てみたい花はキタダケソウ、レンゲショウマ(見たぁ)、ツクモグサ 。
年に一度は雷鳥さんと出会いたい。何故登ってるのか時々考えてしまう人です。

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