【高等学校登山夏山基礎講習会 】24.7.19(河合)
【2024年7月19日~20日】
【メンバー】河合
例年開催されている高等学校登山夏山基礎講習会が長野県山岳総合センター(大町)で開催された。講師は北村さんと私。昨年は4名の参加者であったが、今年度は15名の参加者となった。講習会の期間も1泊2日と1日短縮されたため出席しやすかったのかもしれない。
長野県山岳総合センターから見た爺ヶ岳方面
長野県山岳総合センターから見た蓮華岳(中央)
長野県山岳総合センター外観
私は、初めてこの施設を利用する。建物は古いが研修施設としては十分使える。
北村名古屋工業大学名誉教授の講義(今年の6月に名誉教授になられました。流石でございます。)
午前中は、北村さんの講義で「登山のプランニングについて」 話された。午後は私の講義。初めての試みとして、受講されたみなさんから読図についての質問を受け、答える形式をとってみた。意外と話をすることができてホッとした。
次に、「コンパス123」を外に出て行った。
コンパスの使い方は、この「コンパス123」を行うことで理解ができるし、生徒にも指導できると好評であった。
最後に、翌日の実技のための準備で地図の特徴物をグループに分かれて探す講習を行った。「こんなに細かく地図を見たことはなかった」という意見もいただき概ね好評であった。
20日(土)曇り一時雨
今日は、鷹狩山への実技講習。特徴物をあらかじめ決めている地図を配布し、3~4名のグループに分かれ、先頭を交代しながら読図を行った。先頭の方は先生役、その他の方は生徒役。交互に行うことで読図の教え方や読図そのものを学ぶように行った。
先頭の先生役の方がポイントの特徴を教えている
熱心に地図を見ている
途中で雨が降ってきたが、大事には至らなかった。逆にカッパを着た方が蒸し暑い状況であった。
今回の講習会の振り返りで、「タフなチーム作りをしたい」という意見があった。高校登山においてタフなチームとは、「自立した生徒を育成する」ことだと思う。言葉で言うには簡単であるが、どうすれば「自立した生徒」になるのか具体的には難しい。「この学校の生徒は立派だな」と思う時はあいさつがしっかりできている高校が多い。また、先生の指示にもどうすればよいのか考えてから行動している生徒が多いように思う。
北村さんの講義の中で、「気づくこと。考えること。伝えること。」が大事!と話されていた。なるほど、と思っている。
-記・河合-