春山合宿(笈ケ岳(1,840m)

★ 山行名【春山合宿(笈ケ岳(1,840m))
★ 年月日【15年5月2日~4日】
★ メンバー【山本、梅沢、河合、恵、小野】

《5月2日(金)》
 14:30豊川市役所裏側の駐車上に集合し出発する。車は私のホンダステップワゴン。
東名音羽ICから高速道路で、北陸自動車道福井北IC(¥5,200円)でおり、勝山
市を抜け、白峰村から恐竜の化石で有名な手取川を右手に北上。白山スーパーリンドウの
案内に従い右折し約10㎞で中宮一里野スキー場に出る。
 この一里野スキー場の駐車場で、テント泊させて貰うことにする。駐車場の置くにはス
キーシーズン中に除雪され積み上げられえた雪がまだうずたかく残っている。
 駐車場入り口には焼肉レストラン「きたむら」が営業中で、我々は匂いだけいただくこ
とにして、そこからできるだけ離れた所にテント設営をする。
 来る途中、勝山市の惣菜店で仕入れてきた、カニコロッケ、肉団子、さばのフライのあ
んかけ、その他諸々のつまみで前夜祭の始まりになった。
 一人、恵ちゃんが勤務の都合上、時間までに豊川市の方に来られなくて、金沢市へ
22:30に到着することになっており、河合さんに迎えに行ってもらう。酒大好きの河合
さん一滴も飲まずに「河合そう?」。24:00頃には恵ちゃんと一緒にテント場に戻っ
てきた。
 「さあ飲むぞ」って河合さんの声は聞こえていたが、私は横になったまま、近くの田ん
ぼの蛙の合唱がいい子守唄で、朝までそのまま。

《5月3日(土)》
 5時起床。今日も上天気のようだ。農家の人がもう畑仕事をしている。
 山毛﨔尾山(1,365m)の呼び名を尋ねると「ぶなおやま」と言うそうだ。川を挟
んで右手にぐっと突き上げている。地形図のとおり急坂が今日は楽しめそうだ。
 右岸の沢の出会いまで車を回廻し、駐車場を探す。駐車場には既に8台の車が停まって
いる。新潟、福島、尾張小牧、福山、神奈川等のナンバーで、色々な所から来ているよう
だ。
 7時10分には、駐車場を後にして歩き始め、林道を10分程で右手に階段があり、そ
れに取り付く。初めは緩い階段だが、90度左折するとすぐに急角度になり、はるか上の
方まで見上げられる。カタクリの花が所々に咲いている。
 300段以上はあると思われる階段を登り切ると、目の前に突然、満々と水を貯めゆっ
くり流れているプールが現れここで階段が終わる。このプールは中宮水力発電所の導水管
へのものらしい。(7:40)
 ここからが、山毛﨔尾山への本格的な登りとなる。登るにつれて両サイドはカタクリの
花が満開で物凄い群落を作っている。これだけのカタクリは今までに見たことがない。い
つまでも大切にされたいものだ。
 標高1,000mぐらいから目線に残雪が入ってくる。コース上にも残雪が多くなって
きたなと感じられると、暫くして、全面残雪に覆われ、なだらかな山毛﨔尾山の頂上に立
つ。
 右手には、あの有名な白山が3つのピークを揃えて「How are you?」と微笑んでいる。
(10:10)
 左手の方には、明日登る予定の笈ケ岳が右手の稜線に残雪を従えて突き出ている。ここ
からは尾根通しに雪と藪を交互に迎えながら登り下りをいくつも越えて行く。時々体重の
ある人は、残雪の中にスポッとはまり込み、下りの雪では尻もちをつく。
 冬瓜山(かもうりやま1,627.9m)手前の標高1,400mの白山と笈ケ岳が良
く眺められる地点に今夜のテントサイトと決める。(13:30)
 テントの支度にスコップで整地する。また、宴会用のテーブルも用意でき、雪の中に冷
やしておいたビールで乾杯!
 白山を正面に眺めながら、上天気のもとで、これ以上ない至極のひと時を皆と味あわせ
てもらった。
 夕食までのひとときを、雪の上にマットを敷いて昼寝している「長さん」は気持ちよさ
そうであるが、日焼けが心配。
 日が傾いてくれば、さすがに冷えてくる。テント内に入りディナーの準備をする。さて、
さて、今晩のディナーはマグロの刺身に、飛騨牛のしゃぶしゃぶ。この時期にならではの
料理としゃれ込んで、食当の「梅ちゃん」のアイディアに脱帽、脱帽。明日は朝3:00
Wake up、4:30Startの約束で早めに夢の中に誘われた。
 

《5月4日(日)》
 4:20にはスタートでき、尾根通しに進む。冬瓜山ピーク辺りは、残雪は少ないが藪
と曲がり木で歩きづらい。5:20ごろ、東の空から太陽が顔を見せ、今日の上天気を確
認し、笈ケ岳を目指す。
 私達よりいくつかのPartyが先行しているようだ。雪面は多少クラストしているものの、
アイゼンなしでもベテランにとっては平気なようだ。
 昨夜、冬瓜平で泊まった他のパーティー達は、左側からトラバースしてきて尾根道に合
流している。復路は我々もこのコースを辿ってみることにする。
 7:20に笈ケ岳に到着。チューハイと柿の葉寿司で乾杯。頂上では、360度山々の
眺望と剣から槍、穂高連峰、白山、乗鞍、御岳がよく見渡せられる。30分くらいの滞在
で下山。
 テントサイトに9:45分到着。10:30にテントサイトを後にする。
 帰路は、快適な下りだ。所々に「岩うちわ」がピンク色の花をつけている。「コブシ」
も咲いている。
 山毛﨔尾山を12:30に通過、あと2時間ぐらいで車の所まで戻れるだろう。
 今回の山行では、登山者の多さにびっくり。5月4日だけでも100人近い人達が登っ
たと思われる。もう、笈ケ岳はメジャーな山なのかも? そして、中高年の単独行の人が
多く見受けられ、あまりベテランに見えない人が単独行をしているように見えた。
 14:30に駐車場着。5月2日夜泊まった一里野スキー場近くの温泉で汗を流し(¥700)
レストランでお好み焼き抵触(¥950)とビールで少々で(河合さんは抜き)帰路につ
く。
 東海北陸道で大渋滞に逢ったが、10:30に豊川着。
 5月5日は足のストレッチのため、一人でのんびり本宮山へ行って来た。5月1日に
58歳の男性が心不全で死亡したとのこと。本宮山でも無理をしてはいけないね。

―記・小野―







この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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