読図山行 鈴鹿・銚子ケ口 解説編

【鈴鹿銚子ケ口】2017.02.25(高橋)
【年月日】2017年02月25日
【メンバー】高橋、岩井、神谷

読図がしたいっ!!という要望があり何処にしようかなー?って取り敢えず選んだのは鈴鹿・銚子ケ口。夏の須谷川や風越谷の下見になるんじゃないかなーって言う軽い気持ちで選んだのだが…。
意外にも難読で悩ましく、とても楽しい読図山行になりました。

取り敢えず今回の山行の計画はこれ↓
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銚子ケ口ルート概要

まずはC地点からD地点に向いましょう。
色々な方法がありますが今回は道の曲がりと林道を横切る沢に注目します。
C地点から細い林道に入ります。赤丸の大きく膨らんだカーブを過ぎると道の曲がりはあまりなくなります。ここからは林道を横切る沢の数を数えます。沢を3つ横切り4つ目の沢の手前に登山道入り口があります。
もう少し細かく見てみましょう。地図上で登山道の入口は沢が林道を横切る地点の1.2mm手前です。1/25000地形図ですから実際は30m手前になります。更に細かく見ると登山道の入口は尾根上にはなく尾根末端側から見て左手の山腹に付いているのも解ります。
余談ですが林道は車が通行する道です。道は等高線に対してほぼ平行になっています。車が急勾配を上り下り出来ないからです。破線の登山道は車が通れない道です。道は等高線に対してほぼ垂直になってます。勾配はキツクなりますが最短距離で行けます。
またまた余談です。林道のカーブに注目しましょう。赤丸の箇所は尾根の形に沿ってカーブしています。緑丸は沢の形に沿ってカーブしています。前述のように車が急勾配を昇り降り出来ないため林道は尾根・沢に沿って曲がることが多いです。

銚子ケ口ルート解説版

それでは先に進みましょう。まずは870m小ピークを目指します。はっきりとした尾根道なので特に迷うことはありません。870mピークは風越山いうらしいです。山名を示すプレートがありました。
風越山からはうっかりすると紫線の尾根に迷い混んでしまいそうです。コンパスで方角を確認します。無事コルに出られれば一安心ですね。(他にこんなところに出る尾根はありませんから)
さてコルからピークに尾根通しで向います。茶色ラインが今回通る尾根です。これは少し引き辛かったようです。ちなみに緑色の短い2本の線も尾根です。地図上では僅かに感じるかも知れませんが標高差30m以上長さも150mあまりある立派な尾根です。

では東峰から西峰まで尾根沿いに行きます。オレンジ色のラインになります。三角点と中峰の間が解りづらいです。尾根のつながりがイマイチはっきりしません。考え方を変えてまずは先に沢を描いてみましょう。青色のラインです。沢を書き入れることによって尾根がはっきりしました。西峰と1067標高点のコルまで行きます。

さてここで東峰に戻ります。行きでは尾根沿いに道なりと感じたところでも復路ではそうとも限らない。尾根沿いに道なりって感じで進むととんでもないところに進んじゃったりする。普段車道を利用している時でもそんな経験がありませんか?
さあ東峰から北側の尾根に向いましょう。ピークからは分岐する尾根の方角・距離が目視出来ます。地形図で見ると赤線の尾根との分岐直下では灰色の線の尾根の等高線の膨らみは少なく、20m程標高を下げればはっきりと尾根だと解ります。つまり分岐では灰色ラインが尾根だとは気付きにくいということです。
実際赤線の尾根沿いに索道(モノレール)がありそれにつられてずんずん下っておりました。ピークからの距離、尾根の方角の変化、尾根の傾斜の変化 などなど色々なサインはありましたが見逃してしまったようです。
ここで余談です。神谷さん、岩井さん両名は赤線の尾根をずんずん下って行きました。適当なところで呼び止め戻ってきてもらいました。神谷さんは振り返った時に気付いたようです。隣にも尾根があるということに。尾根は少し離れたところから見ると見易いです。私もたまにワザとルートから外れてこれから進む尾根の様子を俯瞰したりします。離れたところから見ると尾根の様子が解り易く地形図と照合し易いからです。

さて先に進んで赤線で囲んだ辺りを見てみましょう。何処が尾根だか?何処が沢だか?見ているだけで目がグルグル回りそうです。

更に進んで778標高点・618標高点の間の720小ピークはなかなか複雑です。神谷さんは難なく通過して行った。偶然なのか?地図を読み切ったのか?後者であることを切に望む。
618標高点は伐採地で若木が繁る地雷地点。そこかしこで腿辺りまでズボズボ雪にはまる。雪にはまらないように歩き易いところを歩いているとなかなか尾根の頂稜が歩けず赤線の尾根に迷いこんでしまった。頂稜よりも右側の山腹を歩いていたため分岐が見えなかったのであろう。
最後は送電線の鉄塔の脇を通りコルまで出て車道に下る。

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