奥穂高岳南稜

★山行名 【奥穂高岳南稜】
★年月日 【2001年5月19~20日】
★メンバー【山本・上田・宮尾・岩瀬(蒲郡山の会)】

5/19 曇りのち雨
岳沢の雪渓が意外と長くヒュッテ着が11時半、雨が降りそうなので取り付きには、山本
さん以外の3人で偵察に行く。取り付き手前にクレバスがあるので注意すべきと言うのが
わかったが、取り付きは奥のルンゼ(滝沢大滝横)なのかはっきりしない。雨が降ってき
たのでわからないまま帰った。
雨で暗いテントの中、酒盛りになった。今回もビールが多い。飲み過ぎて夕方には皆居眠
っていた。晩飯はまずかった。飲み過ぎはよくない。

5/20 曇りのち快晴
2時半起、3時45分発。隣の2人組の方が起きるのが遅いのに出発は15分ほど早い。
我々の会はスタンバイの時間が長すぎるのかと思う。他の山行でもそれを感じるときがあ
り気になる。2人組パーティーは末端一番手前のルンゼから第一雪田に上がっていった。
大滝横のルンゼまで行ったがある程度まで上がると大きくトラバースせねばならずよくな
い。結局一番手前のルンゼ横の土手から草付きを上がる。あっという間に雪田に上がり、
あとは雪田の真ん中をひたすら上がると草付きに出る。足場が意外と悪いのでアックスを
極めて慎重に進むと、第2雪田。これも真ん中突き進み、幅7-8mくらいの急な雪壁を
越えると、トリコニーらしき物が見える。雪が快適でハイマツ帯を縫ってすぐに取り付け
る。天気は、ガスがかかっており今にも降りそうである。山本さんもぼやいている。トリ
コニーは、2-3カ所ロープを出したが、穂高とは思えない堅い岩で2-3級程度。非常
によい登りやすい。
あとは、広くなった稜をひたすら登ると右に明神岳の稜線が近くに見え始め、南稜の頭に
出る。山本さんと私はゆっくりペースで岩瀬さん達に30分以上遅れる。
頂上付近は、昨日の雨のおかげでエビの尻尾がきれいに発達していた。30分ぐらい食事、
写真で休み、西穂の稜線に向かう。空が晴れて来た。
ロバの耳が上り下りで悪く、ジャンダルムは岳沢側を巻いてあっという間に通過できた。
天狗のコルまでは下りに入ってからかなり長く嫌になった。コルに着く頃には天気予報通
り、快晴になった。
コルからは、快適な雪で靴を滑らしてどんどんくだり、40分ほどでヒュッテに着いてしま
った。残り物のビールで一杯やり下山した。小屋の前の雪解けの水を行動水に使ったこと
と前日の飲酒で山本さん、腹の調子が悪いとしきりとトイレに行っていた。
上田さんの計画に乗ってきたが、奥穂南面はなかなか雪稜登攀にはいいルートが多いこと
がわかり収穫だった。アプローチも上高地から近いし効果的なトレーニングが期待できる。
全体として、岩瀬さんのスピードと山本さんの年齢を感じさせないバランスの良さが目立
った山行だった。

<タイムテーブル2日目>
 発         3:45
 南稜取り付き    4:30
 トリコニー取り付き 6:30
 トリコニー完    7:50
 南稜の頭      9:20
 奥穂頂上      9:30
 発        10:00
 こぶ尾根の頭着  11:15
 発        11:40
 天狗のコル    13:00
岳沢ヒュッテ   13:40
                                -記・宮尾-

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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