【読図講習会】19.3.16(浅田)
【年月日】2019年3月16日
【メンバー】河合、遠山、河野、原田、二橋、小寺、浅田、潤井夫妻

ここ数年の遭難原因の1位は道迷いである。なぜ道に迷うのか?それは現在位置が把握できないからである。今ではスマホに地図アプリを入れておけば、簡単に現在位置がわかります。今回の講習は国土地理院発行の地図と、スマホの両方を使いながらの講習でした。

場所は本宮山の裏にある雨山ダム周辺を一周する、約8Kmに河合講師が設定した35のポイントを回るコースです。雨山ダム駐車場へ9時頃集合して始まりました。

まず最初にスマホを使っての現在位置の確認方法の説明。

次にコンパスの使い方で三角形、五角形を描く。

 

次にいよいよ地図とコンパスを頼りに、コース上に設定されたスタート(S)からNO1に向かう。先頭がリーダーとなり次のポイントへと、交代しながら進んで行く。

NO5から6へは登山道は無く稜線めがけて斜面を登る。

 

NO11は482,5mで特徴物の三角点がある。

NO11の482,5mのピークから12へ行くコースで間違った尾根に入り込むが、先頭の潤井千華ちゃんが「おかしい」と現在位置をスマホで確認する。やはり間違っていたので正規のルートへ修正する。13のポイントで昼食とし、用事のある潤井夫妻はここで駐車場へ戻る。

NO13~NO25までは約1300m北上するが、現在位置を確認できる特徴物はNO16とNO18にある送電線のみである。あとは地図にあるコルとか傾斜変更点、方向変更点、派生する尾根、沢の形状を注意深く見ながら進んで行く。

NO25~NO29までは方向が西へ変わり尾根上を進む。ここの特徴物は林道との交差点である。NO29~ゴールへのルートは道はなく、コンパスで方向を決めそれを頼りに進んで行く。

 

 

河合講師曰く、ここからが今日の成果を問われる箇所と。特にNO35~ゴールは卒業試験である。遠山さんを先頭に河合講師の教えどうり、コンパスを信じてピンポイントでゴールに到着する。皆さんお疲れさまでした。そして河合講師ありがとうございました。

記 浅田

追記 原田

しばらくコンパスを触っておらず、使い方を忘れている部分が多々ありました。
河合先生の愉快な説明で印象的な言葉は『くびれ』です。『くびれ』が気になった方、次回の読図講習会でぜひ体験してみてください(笑)なるほど!ってなります(笑)
地図から聞こえるの心の声、コンパスからの心の声、実際の地形からの心の声など、たくさんの情報を取得し予測し行動するか、頭も体もフル稼働でした。
地図では地形を予測できても実際進んで行くと違う方向に進んだりポイントを通り過ぎたり、いろんな心の声を捉えて行動するのが難しかったです。
コンパスの使い方と共にスマホでの位置情報の取得の仕方も教えて頂き、すごく勉強になりました。
河合先生はじめ、参加されたみなさんありがとうございました!

追記 遠山
河合講師主催の読図講習会への参加は今回で3回目です。
今回のコースは全長8kmでルートも不明瞭な所が多く、地図読みには絶好のポイントでした。普通では絶対に入らない超マイナーなこのコースを見つけて来るなんて河合さんマニア過ぎます(笑)。
講習では地形図の特徴を捉えて大きく地図を見ることの重要性を改めて認識させられました。春の里山で河合講師の講義(おしゃべり)を受けながら、楽しい一日を過ごさせていただきました。
河合講師、参加者の皆さん、ありがとうございました。

 

追記 河合

参加された皆さんお疲れさまでした。
近年、私の講習会の流れが確定してきて、①スマホの使い方、②コンパスの使い方、③実習で特徴物の確認、という内容。
①のスマホの使い方はどんなアプリでもよいので現在位置の確認をするために使用。私は、「ジオグラフィカ」を推奨。私と遠山さんで会員に使い方を説明。
②コンパスの使い方の練習は、三角形、四角形の練習シートにコンパスを当て、元の位置に戻るというお馴染みのもの。最初は会員の中にも元の位置に戻れず、繰り返し繰り返し三角形を練習。ところが、講習修了時点の6時間後には自然とコンパスで進行方向を確認している姿は、いつも思うが講師冥利に尽きる。

今回はわざわざ小秀山で誘った潤井夫妻も午前中のみしか参加できないにも関わらず、参加していただいた。さすが、豊川山岳会の語りべは心意気が違う。

さて、地図の講習会はぶっつけ本番ではうまくいかない。事前にコースを下見する必要がある。地図を眺めていて、この辺は使えるかな?と昨年の11月25日に実は下見を行っている。前半は沢、尾根に出てからはピーク、コル、尾根の太い、細い、斜面の傾斜転換点等、様々な地形が確認できた。一番の特徴は、あまり標高差がないので体力を使わず8キロを歩くことができること。ここを今回の講習会ゲレンデとした。

【コース地図】 ← クリックしてください。

さだまさしさんのコンサートを見たことがないが、歌とトークと時間配分が同じとか・・・?私も負けじと地図について語る。コンパスについて語る。スマホについて語る。尾根と尾根の分岐はピークができやすいとか地形の成り立ちについて語る。初めて私の講習会に参加された方、いかがでしたでしょうか?

参加された会員の皆さんに伝えたいことは、山を歩くときに読図という技術を持っていると初めての山域でも安心感が違う。スマホで現在位置が確認でき、これから進む方向がコンパスで確認できれば、安全登山ができる。私の考え方は、何を使ってもよいので道迷い遭難をすることなく安全登山をするのが一番と思っている。ただ、スマホだけに頼り地図を持たないのはいかがなものかと思う。紙地図を持つという基本は大切にしたい。

少なくとも豊川山岳会では地図迷いからの遭難はでないよう、今後も周知を図っていきたい。

 

 

 

この記事を書いた人

「危険は回避し困難は克服する」をモットーに多くの山仲間と楽しい山登りをしています。

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