小川山 フリークライミング

9月21日から9月23日の3連休に小川山に行ってきました。
参加者 白井さん、網野
9月20日(金) 
8時半に網野宅にて集合し小川山に向けて出発。この日は例のごとく美しの森駐車場にてテント泊。ビールを飲みながら明日はどこに登ろうか、と相談。あれこれ迷った後、そんじゃクラック登ろう、と云うことになりました。
9月21日(土)
 朝6時ごろ起床し、小川山へ移動。確か8時半ごろ小川山に到着したかと思いますが、テントがすでに仰山張ってありました。やはり好天が予想される3連休、という感じです。
 テントを張って荷物整理をした後、クラック登ろうということなので、ハコヤ岩へ移動。廻り目平のテン場の喧騒とはちがい閑静な岩場でした。
 まず、「冬のいざない5.10c 3P」に取り付きました。
1P目は5.9で網野リード。途中までそれなりにスムーズでしたが、なんと足を滑らせてあらぬところでフォール。5.9で落ちた~、あ~。なんてへこみながら、白井さんと大爆笑。
 2P目は5.10cで白井さんリード。小ハング越えが核心。不安定な左ハンドジャムから、浅いクラックに右フィストを決め、さらに浅いクラックを左ハンドで耐え、ここでハングを越えて右足をクラックにねじ込み、右ハンドジャムを出す(これは痛いほどがちっと決まる)。2段階目の右フィストと3段階目の左ハンドが悪い。だから4段階目の右足があがらない。白井さん敗退して、代わって網野がトライ。なんとか越えましたが、核心後のスローパーも悪かったです。このピッチで3日分のエネルギーを使っちゃったんじゃないでしょうか・・・。
 3Pめは5.10aで網野リード。前半はガシガシ登れるガバのフェース。後半はフィンガーサイズのクラックのスラブ。前半と後半の繋ぎのバランスが難しく、フェース登りから体を反転させてレイバックに切り替えるのに時間を食いました。
 登ってみれば、いい眺めなんですけどね。しかし、けっこう萌えました。もとい、燃えました。
 同ルートを懸垂で下降後、場所をカモシカサイドロックへ移して、ポケットマントル5.10d30mにトライ。白井さんがリードし、網野がセカンド。ルート名のとおり、ポケットホールドとマントリングで登るスラブ。白井さんは見事MOS。セカンドで登らせてもらいましたが、めちゃめちゃ怖かったです。ダイクにマントル返すのですが、足を上げようとしても足が短いものでダイクに直接は届かず、壁がツルツルなのでダイクまで中継できるようなスタンスも見つけられない。マントル返しても、次に取るホールドがない。まさにバランスクライム。それが4回、5回と断続的に続く。しびれるルートでした。
 本日はこれにて終了とし、テントに戻って飲み会。ビールが不足したので金峰山荘から補充し、パスタをもりもり食いました。
9月22日(日)
 本日の目標は、スラブ状岩壁の風と共に去りぬ5.11a/b4Pと、水曜日のシンデレラ5.11aです。
 まず、アプローチ途中にあるガマスラブでアップ。のつもりでしたが、アップで凹む事態になりました。ガマルートの隣にあるブレイブハート5.10aを白井さんリード。アップらしく問題なくMOS。続いて網野。1ピン目クリップしたら、動きが止まりました。動き始めました。あ、落ちました。白井さん、大爆笑。改めて2度目のトライ。あ、落ちました。2人とも大爆笑です。何とか抜けましたが、ショックを受けましたよ。このままでは気分が悪いと思い、5.10bのフェースルートをMOSで登りました。もっとも、スラブで落ちた事実は消えませんが・・・。
 幸先悪いですが、スラブ状岩壁へ移動。風と共に去りぬに挑戦。
1P目5.10cのスラブを白井さんリード。傾斜が急になるところが核心。ムーブが解決できず、A0で越えました。セカンド網野もムーブを解決できず、A0で。またまた、幸先悪いです。登れないのは、きっと前日の冬のいざない2P目の疲労が原因なんだよ、なんて思ってみたりして。
 2P目の5.10aを網野リード。トラバースから若干前傾した壁を登り、その後スラブへ。しかし、前傾部分を越えられず、テンション!え~!?どうしたというのだ??きっと秋の風が僕らの気持ちを切なくしているからだよ、なんて思ってみたりして。
 3P目は5.9で白井さんリード。短めのフェースで網野も特に問題なし。問題あったらそれこそ大問題だ~。
 4P目、核心の5.11a/bを網野リード。カチカチのフェースで、指先が痛い。案の定核心部でフォール。2度ほどテンションを入れてトップアウト。なんといいますか、足使いとムーブがよく分からなかったです。とにかく気合でずり上がったという感じでした。花崗岩のクライミングの仕方がよく分からなくなってきました。きっと、スランプなんだよ、なんて思ってみたりして。
 懸垂で下降後、昼食をはさんで、水曜日のシンデレラ5.11aへ。多少壁は立っていますが、基本ガバガバで、ムーブも特に難しいことはなく、レストも十分取れる。すなわち、オンサイト向き。ということで網野MOSトライ。中盤の核心は(自分的に)サクッと越えたのですが、最後のフェースからレイバックへ移る所でバランスを失いテンション。冴えないな~。
 本日はこれで店じまい。翌日を太刀岡山で過ごそうということになったので、この日の晩の内に瑞牆まで移動しておくことにしました。廻り目平近くのスーパーで買出しをし、瑞牆へ。駐車場近くにキャンプ場が新設されたようで、クライマーやハイカーの他、子連れのキャンパーもいてほのぼのとした雰囲気でした。スーパーで買ったホルモンを炒めて、これをツマミに飲み会。このホルモンがすこぶる美味かったです。この日の晩のメインディッシュをおでんにすることを前もって決めていたので、白井さんは日本酒を持参して楽しんでいました。
9月23日
 朝6時起床。朝飯後、太刀岡山へ移動。登山口近くの駐車場から立派な岩が臨めます。
この日の目標は太刀岡山左岩稜。下部岩壁の左端FIXの右側にあるクラックから取り付きます。
1P目5.9網野リード。ハンドからフィストのクラック。
2P目5.7白井さんリード。ハンドからオフウィズ。
3P目5.8網野リード。ハンド~チムニー~ハンド。チムニーは登るのではなく、歩いて通り抜けました。しかし、空身でギリギリの狭さ。荷物があると辛い。
4P目~8P目は稜線やらナイフリッジを歩いたり登ったり。8P目終了点には祠があります。
9P目5.8網野リード。フェースを登って鋏岩のピークへ。これにて終了。いい眺めです。「山梨県っていいところですね~。転職しようかな。」みたいな。
祠からは歩いて下部岩壁まで戻ります。途中小川ロックを観察。12cか13aを登っている強強おねー様がいらっしゃいました。三ツ星の11aがあるので、登ろうか、という話になりましたが、靴がマルチピッチ用の大き目の靴だったのでやめて下部岩壁へ。暫く休憩した後、網野はカバチ5.11aに挑戦。カチカチのフェースでした。2テンでトップアウト。白井さんはやめるじゃやめろ5.10dに。核心を越えたところで、なんと蜂の巣を発見。お盆の剣で拾ったというカラビナを残置してロアーダウン。
3日間のクライミングにより、もやは「よっしゃ!落としたるわ!」という気迫が希薄になってきたので、これにて家に帰ることとしました。途中新東名の新清水SAで晩飯を食いました。
初日・二日目で9や10aでフォールしたりして、花崗岩の登り方がよく分からなくなりました。もともと分かっていたわけではないので、偉そうですが。ジムで持久トレしても、鳳来のようなルートでは成果が出やすいのでしょうが、なかなか花崗岩特有のムーブに対応できるようになるとは思えません。結局、通い込んで体に馴染ませないといけないのでしょう。近場の花崗岩といえば、豊田と瑞浪と御在所ですね~。でも鳳来も通わないと・・・。我儘な悩みです。
記 網野

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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