小川山「広瀬ダイレクトルート」

【小川山】24日時(西暦の下2桁の年)24.月4.13日(白井良岳)
【西暦年2024年4月13日】
【メンバー】L.白井、中田、武野

昨年涸沢岩峰群のトラバースルートを登った際、Ⅲ峰から見えたⅡ峰の広瀬ダイレクトルートを登っているクライマーが見えた。
Ⅰ峰を懸垂下降でくだっているときも登られていて、それなりに人気のあるルートだと感じていました。
今回は自分にとって4月中では唯一、土日で自由となれる週であったため、会山行の「天ぷら山行」に参加せず、小川山へ行かさせて貰った。
2か月ほどまともにクライミングしていないのでGWに登る予定の宮崎県の岩場のクライミングに向けて少しでも登っておきたい、と言う思いもありました。

ルートを調べてみると、昨年ガイドとして滝谷を登攀中に亡くなられた広瀬ガイドが作られたルートのこと。
グレードもすごく難しいピッチもなく4ピッチと比較的短いマルチピッチのようだ。
しかしながらアプローチは小川山のなかでは遠い部類で1時間ほどかかる。


林道に車を止めて出発

実際当日廻り目平キャンプ場はオープン前だがそれなりに車は駐車されている。
8時ごろキャンプ場を後にして林道を進む、昨年は仏壇岩も登り涸沢方面のアプローチは大体把握している。
そう、把握しているつもりでしたがまさかのルートミス。
上部で比較的大きな岩場が見えたのでこれを時計台の岩場だと思い込み、さらに上部のあるだろうⅠ峰かⅡ峰を目指して登って行ってしまいました。
結果、時計台の岩場と思い込んでいたのはⅠ峰も基部でした。
自分たちは登りすぎたことを確信し、迷っていたら偶然Ⅲ峰の頂上へたどり着き、ようやく現在地を確認出来てⅡ峰の取り付きまで辿り着きました。

取付きに到着すると先行PTが準備していたので、のんびり自分たちも準備しながら待ちました。
天気も良く比較的暖かいので待ち時間も苦にはなりません。
日向にいると暖かいが日陰居るとちょっと肌寒いくらいでした。

1 武野 5.10a 20m
このピッチが一番いやなピッチでした。
前半はクラックにカムをキメてスラブへ突入します。
足下の支点がカムの支点であり、尚且つ10.aグレードのスラブとなるので度胸が要ります。
武野君、左に日和って無事抜ける。

武野君ファイト!

2 白井 5.8 20m
出だし10mほどのクラックを快適に登る。
特に問題なし。気持ちよく登れました。


奥が仏壇岩。リードする白井

3 白井 5.9 25m出だしがちょっと被り気味の広いクラックが2段続きますが、小野君や中田君達に鍛えられてワイド技術あれば死角はありません。
奥に決めればハンドジャムが決まります。
豪快に乗越してここも楽しく登らせてもらいました。

出だしのハング

 

4 中田 10.a 15m
ちょっと薄被り気味なのでストレアニュスですが、クラックの脇に足場もあるので落ち着いて登れば大丈夫。

フォローする武野君

 

リードする中田君

Ⅱ峰頂上で

 

下ってキャンプ場に戻っても時間があったので小川山レイバックを登りに行く。
人気ルートなのでクライマーが少ないこの時期なら空いていると思い、見事的中。
待ち時間無しで登ることができました。
中田君は見事オンサイト。
出だしからルート名に引きずられてレイバックで登りだしたので、もしかしたらずっとレイバックで登って行くのかと思ったら、3mほどでちゃんとクラック登りになりました。
レイバックは疲れるので、出来るなら純粋にクラックが使えるならクラック登りの方が楽だよね。
そうこうしていると他のPTが登りに来たので自分と武野君がトップロープで登り、本日のクライミングは終了として薪を拾いながら下りました。

レイバックで登りだす中田君

トップロープで登る武野君


キャンプ場は水道が使えないと聞いていましたが、実際はトイレの水も流れたので実質無料で焚火キャンプを楽しむこ
とができました。
通常ならテントだらけのエリアも誰もいなく、夕方には多くの車が下山していなくなりました。
閑散とした廻り目平キャンプ場を楽しめるのはこの時期だけなので、毎年来れるのなら訪れたいですね。


この記事を書いた人

クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

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