年末山行の常念岳

冬山合宿北アルプス常念岳
2012年12月28日~30日
メンバー 白井、浅田、菊池、鈴木、石原、田中、白木
12/28 小雨
小雨が降る中、21時に豊川市役所に集合し、石原号と白井号に分乗し21時30分頃出発した。
しばらく雨の高速道路が続く。気温が高いためか、駒ヶ岳SAについてもまだみぞれであった。それから、自分が眠ってしまったため、いつ頃から雪に変わったかは分からない。途中、塩尻のあたりから積雪のため高速道路が通行止めになり下道(R19)にてゲートへ向かった。ゲートには3時頃到着し、テントを張りしばし仮眠をとった。
山岳会 ブロブ1
12/29 曇
除雪車の走る音で目が覚めた。各自、朝食を済ませ身支度をする。共同装備の分担し8時30分頃に四季の里の前にあるゲートを出発した。林道には先発パーティーのトレースがあり、常念岳東尾根へとりつくまではトレースをたどりながら進んだ。途中、送電線管理用のハシゴがあり、そこから取り付いた。
山岳会 ブロブ2
つつじ園にて小休止する。
山岳会 ブロブ3
ハシゴを登る恵さん。
ハシゴを登り、しばらくすると尾根にでることができた。さらに尾根沿いに進むと、広い熊笹の草原(?)にでた。熊笹をかき分けながら進む。
山岳会 ブロブ4
熊笹の草原を抜けると、いよいよ傾斜が急になってきた。トレースも無いため、ラッセルしながら少しずつ高度を上げていく。すると、先ほどまであった雲が消え、青空が広がった。気温もどんどん高くなり、汗がしたたるほどであった。
山岳会 ブロブ5
眼下には雲海が広がり、遠くには八ヶ岳も見えた。
山岳会 ブロブ6
冠雪の前常念。
山岳会 ブロブ7
なかなかの傾斜。休憩を取りながら進む。
目標は2000m付近での幕営だったが、1640m付近にて適地を見つけテントを張る。夜ご飯はすき焼き!とてもおいしかったです。また、菊池さんが珍味などを持ってきてくれており、年の瀬を感じました。
山岳会 ブロブ8
樹林帯の中なので、テントが大きく揺れることは無かったですが、3時をすぎた頃から風が強くなり「ゴー」という音で目が覚めるほどでした。稜線ではかなりの風が吹き荒れている様子でした。しかし、気温はあまり冷えず、過ごしやすい夜となった。
12/30 小雨
5時頃に起床した。外は相変わらずの強風。さらに小雨が降り始めていた。朝食後、今日の行程を話し合う。稜線上は強風であることや、山頂までの行動時間、今後の天候などを考慮し、下山する決定をした。
山岳会 ブロブ9
テント撤収後、集合写真を撮る。
山岳会 ブロブ10JPG
8時頃、下山を開始する。帰りは雨の中の山行となった。登りは7時間程かかった道のりを3時間で下る。
ゲートからすぐ近くの四季の里にてお風呂に入り、山行の疲れを癒す。山の後の温泉は全身に染み渡り、最高である。今回は残念ながら山頂まで登ることは出来なかったが、天気にも恵まれ、楽しく充実した山行であった。
今回の山行ではGPSを持っていきました。通ったルートを確認できます。
sangakukai_20130102184645.jpg
かなり縮小してしまったのでわかりにくいですが・・・・。何か参考にしていただけると嬉しいです。
記 白木
追記
久しぶりに北アルプスの冬山(常念岳東尾根)へ行ってきたが、残念ながら悪天候で登頂は出来なかった。しかし熊笹を掻き分けルートを探し、まだ誰も登っていない尾根をラッセルしトレースをつけて来た山行は、ずいぶん昔に南アルプスの未知の尾根をトレースした時のような充実感を感じた山行であった。
又名古屋渓稜会との合同と、新人の白木君の参加で最近になく新鮮で賑やかな山行でもあった。
2012年を振り返ってみると、合宿は春の剣岳、夏の赤木沢、冬の常念岳と全ての合宿が悪天候で所期の目的は達せられなかった。それでも個人山行では天候に恵まれて楽しい山行が出来た。
ここ数年は体力も落ちて、若い仲間に助けられる山行が多いが、それでも自分なりにトレーニングを積んで山行に臨んでいる。
2013年も体力と気力の続く限り、安全第一で謙虚な気持ちで多くの山仲間と、楽しい山登りをしていきたいと思う。
記 浅田

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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