荒川三山・赤石岳縦走

【荒川三山・赤石岳】18.8.12(吉中)
【2018年8月12日~14日】
【メンバー】浅田、井澤、吉中

今回は3,000m級の縦走!富士山を眺めながらの展望と南アルプス最大級のお花畑も楽しめる贅沢山行です。

8/11 19時豊川集合し、畑薙ダムを目指します。
23時半過ぎに臨時駐車場に着きましたが、満車です。さすが山の日!
浅田さんが空いてないか探しに行ってくださりました。一ヶ所駐車スペースにテントが張ってあり、朝になってテントを畳んだらそこに止めようとテントの前に無理やり駐車しました。

《12日(日)》
始発のバスに乗りたいと5時くらいから列に並び、臨時のバスに補助席で乗れました。
山々の間から雲が多いけど朝焼けが。
上にいる人たちはどんな景色を見ているのかな?予報ではこの後雨ですが…

1時間程で椹島
気持ちの良さそうなテント場があります。
北アルプスでいうと徳沢園のような感じ。

7:40出発

以前の道は通れないようになっていて新しい吊り橋が出来ていました。
今年開通のようです。

吊り橋を渡った後は少し急登ですが、だいたいは緩やかな登りが続きます。

ブナ、ミズナラ、シラビソ、ダケカンバの中登っていきます。キノコも多く目を楽しませてくれます。

途中で雨が降り出してきました。
カッパを上下着ます。まだ午前中なのに雷まで鳴り出す。空がピカッと光り、ゴロゴロゴロ!!樹林帯の中だけど「おぉ!」
今稜線を歩いてる人たちは怖いだろうなぁ…
カッパを着てイェイ♪

水場【南アルプス天然水】
冷たくて美味しい〜!

小屋の少し手前からトリカブトがたくさん咲いている。シシウドも見事です。

13:50 千枚小屋

受付を済ませ、どんだけギュウギュウ詰めにされるかと思ったらゆったり寝袋一枚分のスペースをもらえました。

濡れたものを干して

雨も止んだので外で乾杯☆
井澤さんがキウイを持ってきてくださいました!スイカカットで(笑)

富士山も顔を出してくれ、やっぱり富士山が見えると嬉しい♪

夕食は美味しいハンバーグ!

この日は期待のペルセウス流星群ですが、残念ながら見れず。明日も早いので早々に就寝しました。

《13日(月)》
3時起床、4時出発。
行動時間が長いので、雷が来る前に赤石避難小屋を目指します!
4:00 出発!

5:00 千枚岳
ご来光

丸山から悪沢岳に向かう途中、岩場があり慎重に下ります。この辺りにはマツムシソウ、タカネナデシコやトリカブトや初めて見るタカネビランジのお花畑があります。トウヤクリンドウの蕾もあり、もう秋の花の印象です。
お花畑

6:30 悪沢岳
ガスの中登頂!

8:05 中岳

8:15 前岳

悪沢岳から荒川小屋へ向かってどんどん下っていきます。浅田さんも前回は悪沢岳のみ登頂だったので、赤石岳まで初めて繋ぐ稜線だそうです♪

トラバース道を行く

THE 夏山☆

鹿除けのフェンスの中へ

お花畑の中を下りて行きます。
南アルプス最大級のお花畑だそうで、ここでもマツムシソウやイワギキョウの花が興奮するくらいたくさん!!花が多いので、虫もすごいです(笑)また季節を変えて歩いてみたいです。

9:30 荒川小屋
小屋で食事を取ろうかと思ったら10時からでした。残念、冷たいカルピスに惹かれ購入。生き返る〜〜!

10:40 大聖寺平
この辺りを過ぎるとポツポツと雨が。
どうするか悩んで本日もカッパを上下着ました。この後雨脚はどんどん強まってきたので着て良かったです。キルト・ヤームの法則もあるので判断が難しいところです。
カッパを着てテンションダウン~

きょは富士山をずっと眺めながら気持ちのいい稜線歩きのはずが…ガスガスで何も見えません。白い景色の中、うっすらと小赤石岳の肩が壁のように立ちはだかる。

稜線に出るとゴロゴロと嫌な音まで聞こえてくる。
避難小屋まであと少しなので先を急ぎます。

こんな天気なのでせめて雷鳥を!と思い目を凝らしながら歩きますが、見当たりません。

12:40 赤石岳避難小屋

小屋は雷から避難してきた人たちでごった返していました。

濡れた衣服を干して着替えた後、1Fの居間でお疲れ様と乾杯!
ここで偶然にも山形さんの広島時代の同会の方に会う。
宿泊者の中にはトレランの方もいてトランスジャパンの話題で持ちきり。

18時頃雨が止んだので、赤石岳まで行きました。虹が出てとても綺麗です。こんな景色が見れるのなら雨の中登ってくるのも悪くないなと思います。(雷は嫌ですが)

赤石岳山頂

聖岳方面

24:30頃、他の登山者の「星空が綺麗だよ」との話し声で目が覚める。
暗闇でヘッドランプを探していたら井澤さんを起こしてしまいました。
外は満点の星空!毛布を持って星空観察会です!とても多くの流れ星を見ることができました。
一時間程眺めてたでしょうか。
風があり毛布を被っていても寒いです。
私は先に戻りましたが、井澤さんは60個くらいまで数えてたそうです。


《14日(火)》
4月頃起床。隅っこで朝食をとり、身支度をする。
前日に13時の椹島発のバスに乗れるよう5時くらいに出発しようかと、なんとなと〜く話していました。
パッキングを済ませたら、井澤さんがいない!
荷物はまだ広げたままだしいったい何処へ?
浅田さんがどこを探してもいない!と電話をかけていました。(ドコモは通じますので)
念のためと山頂に行くと井澤さんがいました。
出発を6時と思い、朝日を見にきてたそうです。遭難してなくて良かったです(^。^)ゞ
ご来光

赤石岳避難小屋のご夫婦と

晴れの山頂

晴れの稜線歩き

今日こそは天気が良さそう!
(また午後から崩れたようです)

途中のお花畑で話し声が聞こえると思ったら雷鳥です!!親子でいて花をついばんでいるのがとても可愛かったです。会えないと思っていたので最期の最期で会えたのがとても嬉しかったです♪名残惜しいですが、どんどん下ります。

赤石小屋までの下りはラクダの背と呼ばれる尾根をトラバースしていきます。
目の前の尾根にのる!

沢の中を通り、岩場をへつったり、右側は切れ落ちているので、昨日のあの雨の中ここを下らなくて良かったなぁと思いました。

 

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8:30 赤石小屋で抹茶アイス!
本日のケーキは桃のタルトだそう、いつかここにも泊まってみたいです。

休憩のあとはもう一踏ん張り!
13時のバスに間に合うよう歩みを進めます。

アサギマダラ
何匹も会えました。

11:50 椹島
戻ってきました!
お疲れ様でした☆

臨時のバスが12:00に出るとのことで、暑いデリカで悪路を揺られながら駐車場には13時頃戻ることができました。
近くの白樺荘で汗を流し、食事をして帰豊しました。

今回は雨に降られたり、稜線で初めての雷に遭遇したりしましたが、
雨の中登ってきたからこそ、虹等の素晴らしい景色を見ることができました。
無事に3日間の縦走を終えることができ浅田さん・井澤さんありがとうございました!

山に登ると次は目の前に見える山に登りたくなります。
聖・光縦走もしたいし、塩見岳にも登りたい、百間洞でトンカツも食べたい!
少しずつ稜線を繋いで行きたいです♪またぜひ次もよろしくお願いします!

 

追記

山登りを始めていつしか半世紀が過ぎてしまった。その間南アルプスの山々へは幾度となく登ったが、夏の赤石岳はまだ登った事がなかった。最初に赤石岳へ登ったのは1971年の春山で、山岳会の10周年記山行で南アルプス全山縦走をした時だった。そして翌年の冬山合宿で聖岳東尾根を登り赤石岳へと縦走した。あれから何年の月日が流れたか、今回腰の調子を見ながら、山岳会最強の若い山ガール二人のサポートで、荒川三山から赤石岳へ縦走し、泊まりたかった山小屋の一つでもあった、赤石岳避難小屋へ泊ることが出来た。

 

8年前同様に千枚小屋への登りで雨に降られ、赤石岳まで縦走出来るか不安がよぎった。

翌朝ヘッドランプを着けて出発する。千枚岳で御来光を眺め、まだガスの中の悪沢岳へ。

荒川岳避難小屋へ着く頃は青空が広がって来て、荒川小屋へ向かうお花畑では夏山の天気に。だが小赤石岳の登りから雨が降り出し、その雨が時々雹のようになり雷も鳴り出した。

 

落雷の恐怖の中なんとか赤石岳避難小屋へ入った。管理にご夫妻(?)の暖かい対応に感謝です。夕方になると雨は止み虹が出た。感動です。満員の山小屋でしたが、夜に管理人の奥さん(?)がハーモニカを演奏してくれました。若い二人は夜中に星空観察会を行ったようですが、私がトイレに起きた4時頃はガス、ガスでした。

 

最終日は好天の中、椹島まで2000mの下り。北沢の源頭を右手に見ながら沢沿いに下る。途中雷鳥の親子会う。赤石小屋で雄大な赤石岳を眺めながら抹茶アイスを食べて椹島へ降りた。今回腰の不安を抱えての山行でしたが、若い二人のサポートでまた一つ思い出がふえました、感謝です。

 

記 浅田

 

 

 

この記事を書いた人

好きな花はチングルマです。
見てみたい花はキタダケソウとツクモグサです。

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