今回の旅行は1月前に「お盆休みは、北海道へ行こう」と予定をたてました。が当
然のように、すでにフェリーは満席。ほぼ無理かなと思っておりました。
(フェリーの予約の仕組み上、キャンセル待ちの予約が取れないそうで、電話して空
いていればOKとなる。) 出発の2日前に「行き」の人間の分だけ予約が取れ、し
かし「帰り」はない状況。私の旅行のスタイルからすると「無謀とも思える状況」で
決行いたしました。
気が付けば、日本100名山の1つ「利尻山の登山」がメインになっておりまし
た。標高1719メートル。利尻山は、独立峰だけあり、頂上からみる景色は、それ
はそれはすばらし大迫力のある眺めでした。が、山自体の崩壊も始まっており、非常
にスリリングな登山も体験いたしました。9合目に「ここからが正念場」の立て札が
あり、まさにそのとおり。それまでの「ピクニックモード」からいきなり「登山モー
ド」に。登り、7時間30分。下り6時間。めったに「親子4人」で過ごすことのな
い「お盆休み」。今年は、強烈なメニューでした。淳平くん11才(中学1年)、美
雪ちゃん6才(小学1年)、わたし◎才。
詳細は下記のとおり。
1日目(8月8日)
午後3時:豊川の家を出発。午後6時:福井県 敦賀フェリー乗り場着。早速
「車」のキャンセル待ちの手続きをする。 敦賀のフェリー乗り場の待ち合い室はと
てもきれい!。
午後23:30 「すずらん」に無事乗船。一等:中学生以上14,140円。小
学生は半額。船の案内所はフロントのよう、階段はタイタニックのよう。船内は非常
にきれい!。1996年から出航と新しい船!。早速大浴場へ。非常に広い!。きれ
い!。窓からは海がみえる!。子供達は、このあと下船までに5回入浴。
フェリーの旅は、海も穏やかで、1等貸し切りの恩恵でテレビあり、寝間着あり、
洗面所あり、各自タオルありと非常に環境もよく快適。また部屋ごとに室温調整がで
きるようになっており冷房対策もできました。
2日目(8月9日 日曜日)
快適にフェリーの中で過ごす。特にすることもなく私はひたすら「絵葉書」を書
き、子供達は「大浴場へ通い」、上田氏は「パソコン」で将棋かな? 今日は、上田
氏の「41才のお誕生日 おめでとう!」の日です。午後20:30 小樽にに到
着。どこも満室のため、車中1泊。
3日目(8月10日 月曜日)
午前3:00小樽出発で一路、稚内のフェリー乗り場 へ。「車中泊」 の強みで、
子供達を移動する必要もなく速やかに出発。なお、うちの車は「セダン」であり、
「車中泊は、思う以上に狭かった」。教訓、体のダメージが少ないのは、フェリー乗
り場の軒先「シェラフ (寝袋)コース」。
午前11:10発の利尻島:鴛泊(おしどまり)行きに乗船。 車は稚内に置いて
いきました。2等:中学生以上1,880円。小学生は半額。
午後12:50着。淳平君のリクエストで「利尻島を2時間サイクリング」。1時
間350円。「夕日が丘展望台」→「富士野園地」→「キャンプの食料買出し」。私
は、耳タブまで冷え切る。ここは秋深し、初冬の気候。
午後5:00 利尻北麓野営キャンプ場着。バンガローと見まごうばかりの水洗ト
イレ。毎朝、管理人さんが掃除をしてくれるようで3日間ここですごしましたが ト
イレも炊事場もゴミ置き場も常時きれいでした。ちなみにテントであれば、ここは
「無料」。「蚊」はおらず。また、利尻島には、蛇は生息していない。なお、今回の
旅行中8泊のうちテントは、4泊した。「テント」で寝る時は、「濡れ対策のため」
に「衣服などの持ち物」はビニールの袋に入れるとよい。テントの中は人の息やら、
夜露で朝、起きると濡れちゃうんだって。また、食べ残しのお汁や残飯は、炊事場に
流すのではなく、水洗トイレに流すこと。油の食器は、「土」を粉石鹸変わりにする
こと。を学びました。
さて、テント生活での3人は非常に無邪気きな行動をとっておりました。 上田氏
の「山屋さんたちと過ごすテントの生活スタイル」と随分イメージが違ったようで
す。 因みに、太陽が沈み、あたりは闇となり、夕食を終え、ろうそくの灯火でくつ
ろぐ一時。紅茶を飲みながら上田氏は「明日、登る利尻山の話」をしたかったことで
しょう。今、思うと…・。
その時、淳平君は、テント内で「ろうそく」を灯すのは危険だから外にだそう!。
だそう!と繰り返し訴え30分ぐらいねばっていたんじゃないかな。、美雪ちゃんは
暗いテントの中で「ポケモンのトランプ」を一緒にしよう!とすりすりしていたよう
な気がする。わたしは、わたしで「もう寝ます」という具合。
4日目 (8月1 1日 火曜日)
午前4:00 上田氏起床。朝食の準備をし、みんなを起こす。(不思議!このあ
ともズーと山にいるとき、上田氏は早起きでした。下界での態度はなんなんでしょう
!)「車中泊」に比べれば「テント」は平に寝ることができ快適でした。が、ここは
キャンプ場。たくさんのテントが張られておりました。家族連れより、単独の方(ラ
イダーマン含め)で一人用のテントが目につきました。その中の約1名。いのししば
りの豪快な「いびき」が一晩中、響きわたっている?。には、めげました。
上田氏は「夜の1時頃コノハズクの鳴く声がし、良いものが聞けたと言っておりま
した。わたしも翌翌日の夜、聞けました。
午前5:30 いざ!利尻山へ。ザック2つを背負い出発。下山まで「トイレ」も
「電気」も「水道」もなし。後日、知りましたがザックは重かったんですね。上田氏
は「衣食住」の「食・住」のザック25キログラムを。淳平くんは「衣」のザック5
キログラムをかついての登山。わたしは全くあてにもされず、身一つの体制。
さて、歩き始めて1時間30分ほどで美雪が「おぶれ」という。それがだめなら
「帰る」という殺し文句が出る。タイミングの悪いことにザックに入れていた「水」
が容器に欠陥があり、水漏れ、貴重な水をこぼしていた。それもショック。「水の容
器」もザックから出し「手荷物」となる。 登りの危険渡は低いでしょうとの判断で
家族3:1の行動をとる。上田氏が荷物を先に置きにいき、私たちを迎えにくること
になる。
上田氏と別れてからの3人は「登山」というより、まさに「ハイキングモード」に
なり、木をつついてみたり、「リス」を発見したり、歩きながらお菓子を頬ばった
り、「5合目」、「6合目」「7合目」ごとに写真をとりながら、美雪はガンガン、
テクテク登っていく。お父さんと合流したら「おんぶしてもらえる。」を合い言葉
に。 淳平君はあの澄みとった声で「ヤッホー」の連打。翌日はガラガラ声で…・ 。
6合目付近から7合目まで霧とともに進む。 手持ちのお茶も心もとなくなり、わ
たしは「おかあさんモード」になり、水分はひたすら横目で眺めるだけ。あーんお茶
飲みたい。上田氏は何故こない。怒れる。
午前10:50 岩がぼこぼこし見晴らしの非常によいところで休憩。雲の上に私
達はいる。そして上を見ると雲がある。雲の上に一空間あり、雲がある。不思議な光
景。だと感慨ぶかげにひたっていたら上田氏、登場。約束どおり、美雪ちゃんは「お
んぶ」。5分後に睡眠モード。この後、1時ごろまで寝る。
午前11:30 山小屋着。電気も水もトイレもない。しかしりっぱなログハウ
ス。お茶の補給を受けて、わたしもお昼寝。
午後1:30 頂上目指して出発。9合目の目印に「ここからが正念場」のメモ書
きがあり。まったくその通りであった。頂上の眺めはすばらしいの一言に尽きる。し
かし、崩壊は始まっているとのこと。
この日も勝手に土?、石ころ?が落ちていくのが見えた。独立峰のために、登山中
も360度、どこを見ても見晴らしがよい。かつ軽石 がゴロゴロ、山肌が露な所は
どうやって上に登るのか。非常にスリリング。ここってホントに家族で登るようなよ
うな山なのか脳裏をかすめる。子供達と上田氏は、腰と腰でロープをつないでの山登
りとなった。
下山はかなり、疲れてきました。その日は8合目の山小屋泊。
8月12日、下山。
私は「無言」でモクモクと歩く。美雪ちゃんは「直滑降なみのスピード」で、枯れ
石はザーザー突っ走る。上田氏はそのスピードにアセアセ。淳平君はひたすらまじめ
にテクテクでした。
温泉:町営の温泉に行く。( 山小屋で同席したご夫妻の情報提供 )
キャンプ場から歩くこと40分。非常にここがまたきれい。大人400円。子供20
0円。「シャンプー、石鹸、ドライアー、殺菌された「くし」まで完備」コインラン
ドリーもあった。
うに丼:うに丼を「漁業組合の食堂」食べる。(キャンプ場まで運んでくれたタク
シーの運転手さんのお勧め。他より1,000円は安いんだって) 場所は、フェ
リー乗り場に向かって左側の道を進み、1階建てのプレハブの建物。この日は、食堂
の入り口で「2人のお兄さんが「ウニ」をパカッと2つに解体」していました。その
まま「うに丼」行きなのかな。「うに丼2,000円。」、まだ動いてウニウニして
いる「ウニ500円」。
利尻島の観光:ジャンボハイヤーを利用して「利尻島を1周。2時間くらい」大人
3,000円。子供1,500円。(金額は、交渉次第。今回は、東京の観光客のお
じさんが9人集めて、1台、貸し切ろうというのに偶然、便乗) 「ニシン御殿」な
らぬ、「道路御殿」の話などローカルな話が聞けてよかった。観光は「姫沼」→「沼
浦展望台」→「オタドマリ沼」→「仙法志御崎公園(ここでゴマフアザラシに餌(1
00円)をあげました)」→「人面岩」、「寝熊の岩」→沓形(クツガタ)→「沓型
岬公園」。どこからも「利尻山」がみえる。「入場料」という言葉がないのかすべて
「ない」。
8月13日
礼文島へ(利尻島:鴛泊オシドマリ→礼文島:香深カフカ)2等:中学生以上73
0円。小学生は半額。」
礼文島では、レンタカーを利用。4時間、普通車で1万円。「礼文島の歴史博物
館」を徒歩で見学。「高山植物園」→「久種湖クシュコ」→「水芭蕉群生地(すでに
葉っぱのみ。5月ぐらいがいいのかな)」→「最北端の牛乳を飲む:1本80円」→
「礼文林道をドライブ」→「元地海岸(=別名宝石海岸。メノウ探しをするはずが
「お土産さがし」となり「リュウ」の手作りのお店屋さんにはまる。→上田氏のみ
「地蔵岩」→「猫岩」→上田氏のみ「桃岩」(3人は車で待機)→ フェリー乗り
場。
礼文:香深カフカ→稚内へ。夕食に、「たこしゃぶ」を食べる。美雪がやたら気に
入りました。1人4,000円コース。
今夜の宿は、森林公園キャンプ場。ここは昨日とうって代わって無茶苦茶広い。
「家族連ればかり目につく。ここも無料。高台のため、キャンプ場から「稚内」の夜
景はGOOD。がトイレは、目にしみ、鼻にしみ、しかも「蚊」もいる。
8月14日
稚内から札幌へ移動。「宗谷岬」にて「日本最北端のマゴの手」購入。1本300
円。
「こうほねの家(由来は水生植物)」:5月から10月までしか営業していない。
ここから天気がよければ「利尻山」が見える。なお、ここはお香が安い。他店では
「すずらん、ラベンダー、はまなす、各1000円だがここは600円」
「サロベツ原野」:残念ながらここもドライフラワー状態。こちらで「お花」をみ
ようとしたら 5月、6月ぐらいがいいのかな。なお、売店の「いも餅」3ケで25
0円。ナヨロで「おもちゃやさん」へ。
「札幌プリンスホテル」泊。今回、唯一のホテル。1人12,600円。大人も子
供も同額。うちは4人家族で3人分予約。建物は「まあまあ」という感じだが「ホテ
ルスタッフ」はすばらしい。「部屋までの案内」、「非常口の説明」、「新横丁ほか
道順の説明」などの対応。また、精算ときに「こどもの朝食分はサービス」であっ
た。うれしい。(因みに、東京ディズニーランドのホテルでは、朝食1人追加で2,
750円であった。)
「ススキノ」:山から下りてきた人間には、騒々しさだけが印象に残る。「新ラー
メン横丁」: ラーメンを食べる。
8月15日
9時 「小樽→敦賀ツルガ行き」のキャンセル待ちに並ぶ。既に、いっぱいならんで
いる。ちょっと危険度が高いかも。10時ごろから「新潟行き」にも並ぶ。乗船人数
は「新潟行き」のほうが200名ほど多い。11時に整理券が配られる。「敦賀行
き」 キャンセル待ち22番 22:30より放送 23:30出航。「新潟行
き」 キャンセル待ち17番 19:30より放送。20:30出航 。
夕方までは、「キャンセルがとれなかったらどうしよう」と考えても仕方ないので
遊ぶことに決める。ここは、日本。なんとかなるでしょう。上田氏は目覚めたように
「お土産」に走る。冷やかにみる3人。「小樽」は「ガラス工芸」と「オルゴール」
の町。港まちで神戸ぽいとわたしは思う。
夕方7時30分。新潟行きが車も含めて全員分とれたので、割り切ってこちらに乗
船。2等:中学生以上5,250円。小学生は半額。
8月16日
「新潟行き」でよっかた。10時ごろから海がシケちゃって「ゲロゲロ」。「淳平
君」と「美雪チャン」は寝ながらでも「おにぎり」をほおばっていた。ひたすら寝
る。予定より20分ほど遅れて15:40に「新潟着」。「敦賀行き」は20:30
時着だから、まだ「ゲロゲロ」していないといけない。
「海」がおだやかであれば「フェリー」はとってもよいです。が「海がシケ」てた
ら「スイートルーム」を予約してあってもキャンセルを勧めます。夜中の12時。無
事「豊川着」。
おしまい。
追記:「利尻山」は、お菓子「白い恋人」の箱の挿し絵になっている。
―記:上田光代―