塩尻峠~鉢伏山~八島湿原~北八

★ 山行名 【個人山行:塩尻峠~鉢伏山~八島湿原~北八】
★ 年月日 【1998年9月12日~13日】
★ メンバー【上田 歳彦】

2日間暇ができたので、以前計画した30周年記念山行で歩いていない部分に行く
ことにした。

9月11日、23:55の夜行の“急行ちくま”に乗って塩尻に出る。5時半まで
仮眠。
9月12日 タクシーで塩尻峠まで行く(2,700円)。6時15分、公園の中
を登っていくが車道から所々外れ山道に入るとあまり歩かれて無い様子。林道の方が
早そう。東山(1429.5m)の少し向こうの林道沿いに湧き水がある。何とここの
地名は「ドク水」。天文年間(1540年代)、武田晴信が信州の小笠原長時と塩尻
峠で合戦に及んだおり、この地に敗走した小笠原の残兵が追う武田兵のために毒を流
したと現在の立て札にはある。もちろん清水で湯飲み茶碗も置いてあるのだがちょっ
と飲むのは遠慮したくなる。
荷直峠(になおし)からは急登20分で高ボッチ山の車道に飛び出す。8時10分、
高ボッチ着。ここから鉢伏山までは車道歩き。でも左に槍穂、右には八ヶ岳、後ろに
は富士山、南ア北部、中アと中部山岳の大半が等距離で見渡せる散歩道は快適。9月
に入り車の数もまばらだ。雲も徐々に切れてくる。
10時20分鉢伏山荘に着く。売店でジュースを1本買い、沢の引き水を補給させ
てもらう。鉢伏は樹林はなく広々としている。昼寝でもしたいところだが先は長い、
美ヶ原から南へ下る尾根上に、これから進む三峰山(みつみねやま)とその手前に二
ツ山が見える。前二ツ山への下降点は要注意。
手前からトラバース気味の踏跡と道標から斜面をまっすぐに下降する2本の道が
あった。徐々に笹薮が出てくるが歩行の邪魔になるような背丈ではなく、また赤布も
所々にあって順調に進む。二ツ山に12時半着。ここからは美ヶ原、三峰山方面が良
く見られるが途中の鞍部は350m下って、400mの登り。しかも最低鞍部の手前
の尾根が枝別れしており迷いやすそうである。
下りに入ると踏跡がいよいよ怪しくなる。地図とコンパスで狙いを定めながら下る
が所々獣道へ踏み込む。修正しながら進むが1550m付近のトラバース道で下降点
を見誤り、1時間ほどロスする。もとの稜線に戻り再度確認して正規ルートに戻るこ
とができた。
小ピークを越えて三峰山手前の鞍部に着くと両側が切れた痩せ尾根で高度感が出
る。大分へばってきてゆっくり登り3時40分三峰山に着く。草原で眺めは最高。で
もあまりのいい天気で乾燥して水分をたくさんとったので水が不足する。ビーナスラ
インの休憩所が遠くに見えるが遊歩道を八島湿原めがけてひたすら進む。旧和田峠で
休んでいるとしばらく寝てしまう。ここからは車道を行く。
夕暮れと競争するように八島湿原に6時に着く。 オートキャンパーばかりの中、
小さなARAIの1人用テントを張りささやかな夕食を取る。何故か管理人がいず、
ビールが買えなかったのが口惜しい。 満天の星空がすばらしく寝転びながらテント
から顔をだして眺めていた。 シュラフカバーのみであったため放射冷却で朝方は
結構寒かった。

9月12日、5時半起床、朝食を簡単にすませ散策。湿原から朝霧が立って何とも
いい雰囲気。ビーナスラインに戻る途中、熱心に写真をとってみえる人と話しをして
いて、白樺湖のコスモス園にこれから向かうということで同乗させてもらうことにす
る。今朝、春日井から車を飛ばして来られたとのこと。
白樺湖池の平のコンビニで降ろしてもらい(7時半)、そこから大門峠経由で蓼科
山の南面の登山口、すずらん峠まで車道を歩く。快晴で蓼科山の姿は素晴らしいがや
はり車道はうっとうしい。
9時半登山道を歩き始める。 大きな石が露出していてあまり歩き良くないが 11
時蓼科山頂上着。 北面からの登山者・ハイカーが多く、広い頂上(少し窪地になっ
ている)ではあるが人でごった返している。
槍穂も更に遠くなり、鉢伏山もはるか遠い。当初の計画では大河原峠から双子池、
亀甲池、北横岳からピラタスロープウエーという予定ではあったが、バスの時間に間
に合わぬかも知れないということで、パスをして蓼科山荘から南面の天祥寺原に下る
ことにする。ここから竜源橋のバス停まで下りる。(2時20分)
同じバス停で待っていた人の勧めで途中、プール平で下車して公営の温泉(350
円也)で一風呂浴びて、茅野行きのバスに乗った。
―記・上田―

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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