剱岳

★ 山行名 【剱岳】
★ 年月日 【2001年8月15日~19日】
★ メンバー【田中(豊川山岳会)・篠田・近藤・清水・山口・神林(渓稜会5名)】

8月14日
 21時三菱レーヨン駐車場発。渓稜会リーダー石原が見送りにきて、スイカをいただく。
翌15日4時立山駅着。

8月15日
 到着時間が遅かったので寝ずにそのまま出発するはめに…。スイカは一番の若手である
神林に担がせるつもりであったが、車酔いでダウンしていたため田中が担ぐはめに…。本
日の行動は室堂から剱沢までだからまあいいかな?剱沢には昼頃に到着。時間があるので
剱沢上部で雪訓を少々行なう。

8月16日
 八ツ峰の頭付近でビバークする予定なので、ビバークセットを担いで出発。剱沢を下り
長次郎雪渓を登り、八ツ峰Ⅵ峰Cフェース取り付き着。田中・篠田・近藤(田中パーティー)、
清水・山口・神林(清水パーティー)の2パーティーに分かれて登攀することになった。田中
パーティーはガイドブックによると三ツ星ルートである剱稜会ルートへ、清水パーティー
はRCCルートへ取り付く。初めての本チャンだからやさしそうなところだけちょこっと
リードさせてもらおうかなっと思っていたが、いきなりリードさせられてしまった。Ⅱ級
のルートだからまあいいか。
 ゆるいフェースをほぼ稜づたいに登りなんなく1ピッチ終了点へ。なんと!ペツルのハ
ンガーが打ってあるではないか。ありがたく支点に使わせてもらう。2ピッチ目は1ピッ
チ目の終了点を左に回りカンテからゆるいフェース。3ピッチ目もゆるいフェース。4ピ
ッチ目はリッジのトラバース。実に気持ちがいい。5ピッチ目ゆるい草付きのフェースを
登り終了。じっくり登ったせいか2時間半もかかってしまった。リッジのトラバースが気
持ちのいい初・中級者にお薦めのルートであろう。
 ここで清水パーティーを待つがなかなかこない。2時間後やっと登ってきた。ご苦労様
である。2本登る予定であったが、時間切れで1本で終了。八ツ峰を縦走し、途中明日登
るチンネを望みながら、長次郎谷の八ツ峰の頭付近に着。整地して2張ツェルトを張る。
我々以外にも1パーティーがここでビバーク。
 
8月17日
 ビバークセットをデポしてチンネ左稜線へ。清水パーティー、田中パーティーの順で取
り付く。1ピッチ目。見た目よりも難しい。2ピッチ目。難無くクリア。上部は落石に注
意しなければならない。3ピッチ目。ザイルの流れに注意。4・5・6・7ピッチ目難無
くクリア。8ピッチ目。疲れの見える田中にかわり篠田さんがリード。見た目より難しく、
篠田さん曰く、かわるんじゃ無かったとのこと。9ピッチ目はルートの核心であるハング
越え。同じ5級である立岩の2段ハングよりも易しく感じた。ただしハングを越えた後も
いやらしく、またハーケンの頭がめりこんでいるためシュリンゲがなかなか通らない。4
ミリのシュリンゲを近藤さんに借りていたので良かったが、5ミリ、6ミリのシュリンゲ
だけではランニングビレイはほとんど取れなかったであろう。10ピッチ目。フェース。
11ピッチ目。やさしいリッジ。12ピッチ目。傾斜が緩そうだからとまたもや篠田さん
がリードしてくれる。が、またしてもケッコーいやらしい。篠田さんご苦労様。13ピッ
チ目。そのまま篠田さんにビレイしてもらい、猿回しの猿のようにヒモ(ザイル)でつながれ
て近藤・田中でそのまま抜けチンネの頭着。やっとこ全13ピッチにおよぶチンネ左稜線
の終了である。長次郎雪渓を下らずに、本峰経由で剱沢に戻った為8時過ぎようやく着。

8月18日
 源次郎尾根縦走。田中は軽登山靴のソールがはがれてしまったため、剱沢ベースでお留
番。渓稜会メンバーが途中でザイルを拾ってきた。夕方石原氏よりいただいたスイカをほ
うばる。う~ん、甘くておいしい。

8月19日
 ソールが完全にはがれないように軽アイゼンをつけて下山。スイカの皮はちゃんと持っ
てかえりました。

感想
 天気が良く楽しめた。もっとちゃっちゃと登らなければいけなかったかな?
 初めての本チャンでいきなりリード。大変疲れました。

                                ―記・田中―








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愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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