豊川山岳会

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厳冬期 五竜岳(敗退)

   

【五竜岳】19.2.10(村上)
【2019年2月10日~11日】
【メンバー】古賀・(夏目)・村上

厳冬期の後立山連峰のべったり・真っ白な雪山を登りたいと前々から古賀さんとしており、今回五竜岳に挑戦することにしました。
ネットの山行記録だとそこまで難しくなさそうだったので五竜岳を選択しましたが、山岳会の山行記録など過去記録をよく調べてみると、ロープを出さなければならない個所や懸垂下降も状況によっては必要と想定以上に難易度が高いことが分かり、ビビッてちょっと後悔。
(古賀さん、いつもいつも下調べ・計画ありがとうございます。言いだしっぺなのにすみません。)
また日程も予備日なしの2日のみ、天候も雪、大寒波到来と、計画時点で登頂は難しい状況でした。
他の山に変更するといった選択肢もありましたが、山岳会の方も許可して下さり、未知の厳冬期の後立山にダメ元でも挑戦したいということもあり行ってくることにしました。

 

●2/9(土)
19:00 音羽集合
11:45 道の駅白馬着
スキー・スノボ客の車中泊で駐車場はほぼいっぱい。
隅っこにテントを張らしてもらい12:00就寝

 

●2/10(日)
起床と共に夏目さんがハードシェルを忘れたことが発覚。
1人いなくなるというのは気持ち的にも前向きになれず引き返すことも考えましたが、二人に悪いとの夏目さんのご厚意に甘え、古賀さんと二人で行ってくることに。
夏目さんには申し訳ないが、車のキーを渡し時間をつぶしてもらうことに。

8:20 五竜スキー場テレキャビン乗車(往復1800円)
始発待ちの行列が出来ていたが見渡す限り登山客は我々二人のみ。
悪天候に加え、3月後半の雪の締まった時期に登るのが普通なので当然か…

8:30 アルプス平駅着
ほぼホワイトアウト状態。
スキー・スノボ客が気持ちよさそうに滑走する中、ゲレンデの隅を粛々と登る。辛い(泣)

9:20 地蔵ノ頭到着。
最初のピークの小遠見山へは地蔵ノ頭を迂回しても行けたため、地蔵ノ頭へ登る必要はなかった。(下山時は迂回した)
テレキャビンから少し下ってアルプス第1ペアリフト(別途400円必要)に乗れば地蔵ノ頭へ行くのが最短かも。
(帰りはリフトに乗れないので注意)
地蔵ノ頭へはBC客も登る人が少なく膝ラッセル。

 

11:00 BC滑走開始ポイント
ゲレンデを抜けるとBC客ばかり。特に外人多し。
下りは当然BCの方が速いが、登りもBCが速いことに驚いた。
荷物の量の違いか、ワカンとスキー板の違いか。

 

11:10
BC客がいなくなり、地獄のラッセルが始まる。トレースはあり。
歩き始めて3時間近く経過しても天候も良くならず、最初のピークの小遠見山もなかなか着かない。
このペースだと西遠見山まで時間的にも厳しそう・そもそも五竜岳登頂は計画時より厳しく登頂出来なさそう・今引き返せば日帰りできる、などネガティブなことを考え出し、古賀さんと「撤退しちゃう?」などと話していた。

 

11:50 小遠見山をトラバース中。
天候が少しずつ良くなり、時折うっすらと今から歩く遠見尾根の稜線や、右手には八方尾根・白馬方面が見え出す。
天気によってやる気が大きく変わる私は、回復し行けるところまで行くことに。

 

12:30 小遠見山からの下り中
すぐに見えなくなってしまうが、ついに五竜岳が姿を現わす。
ラッセルの疲労も気合とテンションで乗り切る。

12:50 中遠見山
小遠見山からの登り返しと、午前中の降雪ですぐに消えるトレースに苦戦しながら足を進める。
奥は昨年登った八方尾根。

 

14:30 大遠見山
すっかり快晴無風となり、我々の晴れ男っぷりに調子に乗る。
2人組2パーティとテント泊をしていた2人組1パーティと会い、先行者は3パーティいたことを知る。
3パーティとも五竜岳には登頂出来ず、西遠見尾根~白岳付近で撤退したそう。

 

14:40 鹿島槍ヶ岳が見えるまで天気が回復!

14:50 五竜岳に向かって歩みを進める古賀さん
トレースは消えているのでラッセルは地獄ですが、遠見尾根自体は五竜岳を見ながら歩けるので最高です。

16:00 中遠見山手前のテン場到着
先行者が作った立派なブロックのテン場をありがたく利用させて頂くことに。
夜は夏目さんが準備して下さった鍋を頂く。おいしゅうございました。

明日の最終ゴンドラは16:40
→16:00にはスキー場につきたい
→12:00にはテント場から下山開始したい
→11:00にはテント場に戻って撤収作業したい
→遅くとも9:00には五竜岳に登頂しなければならいない。(きついな~)
→5:00山行開始しなければならない。(また真っ暗登山…)
トレースのない雪山を暗い内に行動すると迷う危険があるのは聖岳で経験済みでしたが、降雪・初日のタイム的にも日の出前から行動せざるを得ませんでした。

 

 

●2/11(月)

3:30起床
聖岳の時と比べて明らかに寒い。
夏目さんのポトフ三人前を頂く。おいしゅうございました。

5:30山行開始
風は弱いが雪は降っていました。
真っ暗闇の中、雪庇に気を付けながら進む。
前日アタックしたパーティのトレースと思われる跡がうっすら見えるおかげで何とか道に迷わず進めるが、前日の降雪で地獄の膝上ラッセルが永遠と続く。

6:45 白岳への登り2360mm付近で撤退
力尽き無念のギブアップ(泣)
どうにか白岳まで行きたかったですが、天候悪化・時間厳しいの理由で撤退することに。

6:50 撤退中
左奥のぽっこりした山が西遠見山で、下った先がテント場。

西遠見山付近で大学生くらいの3人組パーティとすれ違う。
五竜岳登頂は時間的にも厳しそうでしたが、さくさく進んでおり登頂できたかも。

 

7:20 テン場到着・撤収

 

9:45 大遠見山
自分たちのトレースも完全になくなっており、ラッセル+登り返しがしんどい。
下山は大したラッセルはないだろうと思っていたので辛い。夏山だと下山は登りの半分以下ぐらいで行ける時もあるが、雪山は全然短縮できないのも勉強になりました。

 

11:45 BC滑走開始ポイント
ようやくスキー場が見えるところまで下山。
下りも気持ちよさそうに滑るスキー客の脇をとぼとぼと歩いて下山。

12:30 アルプス平駅
12:40 五竜スキー場

 

<反省と感想とメモ>
・厳冬期に登攀道具を使おうとすると1泊2日だとちょっと厳しいかな~といった感じ。素早いロープワークが必須。
私の体力・技術だと2泊3日で2日目を登攀道具を使ってアタックする計画か、登攀道具なしで行き使わなければならない状況になった時点で撤退する計画が良いと思いました。
・所によっては雪が締まった個所がありましたが、基本ラッセルなので白岳まではずっとワカン着用で良かったと思いました。
・お風呂は白馬龍神温泉、食事は道の駅白馬おすすめ

初の厳冬期北アルプスということで、積雪量・ラッセルの辛さなど勉強させて頂きました。
2人で行くことになってしまった時や小遠見山までの悪天候中など早々に撤退しようかと心が折れていましたが、何だかんだ行けるところまで行ったことで、色々と勉強・特訓になり良い経験になりました。
残念ながら登頂はできませんでしたが、今回は下見ということにして必ずやリベンジしたいと思います。

 - 雪稜, バリエーション登山, ピークハント

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