遠かった北岳

両俣小屋
2010年8月13日(夜)~15日
メンバー 梅沢、浅田
還暦コンビで両俣小屋から北岳という、まだ登った事のないルートからの登頂を目的で行ったが、結果は天候が悪く両俣小屋の往復となった。
8/13 曇り後雨
豊川を午後8時に出発し治部坂峠を越えて、飯田山本より高速に乗り伊那まで行く。
そこから高遠経由で仙流荘の駐車場に11時半に着く。第一駐車場は満車の為、河原の駐車場に停める。雨がパラパラしていたので車中泊とした。
8/14 雨時々曇り
6時発のバスにのり北沢峠へ向かう。途中よりまた雨がパラパラ落ちてきた。
約1時間で北沢峠に着き、軽く朝食を食べて野呂川出合に向けて歩き出す。
すぐまた雨が降り出しカッパと傘をさして下って行く。
40分ほどで野呂川出合いに着く。
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小休止をして両俣小屋に向けて登って行く。時々強い風が吹き帽子を飛ばされそうになる。20数年程前の冬に仙丈岳東尾根を登った事を話しながら小仙丈沢の出合を過ぎ、東尾根を挟んで大仙丈沢の出合で小休止をする。
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小仙丈沢出合
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大仙丈沢出合
雨は降ったり止んだりの状態で稜線はガスの中である。林道は所々崩れており工事中の所もあり落石に気を付けながら進んでいく。上り下りを繰り返しながら、両俣小屋まで43分17秒というユニークな道標を過ぎる。暫く行くと林道は終わり沢筋の登山道となり両俣小屋に着く。
両俣小屋10.8 004
今日の到着は我々が一番のようで小屋の中には誰もいなかった。早速素泊りの手続きをして2階に上がりゆっくりする。雨は降ったり止んだりの小康状態である。
暫くすると野呂川乗越しから10人程のパーティーが下ってきた。
その後も続々と登山者が小屋に着いた。
雨の中テントを張るパーティーもいて、結局小屋泊まりの登山者は10名程であった。
6時頃、間の岳の細沢を登って来たパーティーが到着すると、両俣小屋の名物女主人から遅すぎると注意を受けていた。登山者の安全を思ってストレートに物を言う星さん(女主人)の人柄がうかがわれる。若い頃台風で小屋が危なくなった時、登山客を誘導して野呂川乗越しから仙丈岳を越えて、北沢峠へ無事下った事は有名である。
両俣小屋10.8 007
女主人星さん
テントを張っていた若い登山者に話を聞くと、彼らは法政大学のワンゲル部で、南アルプスの全山縦走をしているそうである。夜叉神峠から入山し鳳凰三山から早川尾根を経由し、甲斐駒、仙丈と来て悪天の為両俣小屋へ降りてきたとの事である。42年前の春にやはり全山縦走をした時の事を思い出し、ついつい話し込んでしまった。(若い事は素晴らしいと思う)
夕食後の一時、小屋泊まりの登山者と酒を飲みながら話をする。お互い今回の行動、これまでの登山の話、たわいもない話であるが山小屋での楽しい一時であった。
両俣小屋10.8 008
8/15 曇り
朝目を覚まし外の様子を見ると、雨は止んでいるが曇っている。
梅沢君と相談して、雨とガスの中、北岳へ登るまでのモチベーションはなく下山と決める。
両俣小屋はなかなか良い所だから、また来ようと話しながら北沢峠へ向かった。
両俣小屋10.8 009
両俣小屋10.8 015
記 浅田

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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