試練と憧れの剱岳

試練と憧れの剱岳

【剱岳~早月尾根登山道~】25.8.30(坂本)
202583031
【メンバー】CL 上田、SL遠山、小寺、梅田、日浦、 金田、 坂本

8月29日
19:00 豊川発~2330 馬場島P

芝生広場にテントを張り就寝(シュラフ無しでは肌寒い)

8月30日
5:00 起床
朝食など済ませ、テント撤収  装備を最終確認後、それぞれに分配、準備

6:20 早月尾根登山口より登り始める。

急坂スタート 坂本は久し振りの登山、登り始めスグに足が持たないと思い、松尾平での小休止でストックを出す。

松尾平を抜け、登りにはいる。少しすると立山杉の巨木達が出迎えてくれた。
どれも素晴らしく、生命の力強さ、偉大さを感じた。

まだまだ早月尾根と夏は続く。この日も陽が昇るに連れ暑くなる。高所に行けば涼しくなるだろうという淡い期待は大間違い、2025年の夏は許してくれなかった。
尋常では無いほどの汗、汗、汗。
早月尾根は小屋まで水場がなく、いつも以上に水を持って登る。7.5ℓの水、そのうち、登りで3ℓを消費してしまう。暑さで、体力も奪われ、速度も遅くなり、パーティーに遅れを取る。

最近は熊ニュースも良く耳にするので、この辺りにも居るのではないか、今の状況(ヘロヘロ)で本当に小屋に辿り着けるのか、など一人で不安に思いながら、ところどころの小休止ポイントが近づくにつれ、メンバーの声が聞こえ、「ホッ」と安心するという、なかなかの試練を堪能していた。(恥ずかしながら、途中、夕食の食材をメンバーに渡し、持って貰う)
終盤になると、内転筋が左→右と23回攣り、芍薬甘草湯を持って来なかった事を悔やむ。

木の根をつかみ、岩をつかみ、足の負担を減らしながら登る。そんなこんなしながら、早月小屋まで何とか持ち堪えました。

12:30 早月小屋 到着

テント場に6人用と4人用を張り、みんなで夕食までの間、ちょっとしたつまみを食べながら小宴しました。(お酒大好き坂本はそこから寝るまで何往復も小屋までキンキンに冷えたアルコールを買いに行ってましたとさ。)

少しの間、みんなと談笑
小腹が空いたのでカップラーメンを食べようとしたら、美味しい夕食を食べるためにと止められました。(大正解)

夕食支度
食当メンバーの方達が海藻サラダ、スープ、とっておきのキーマカレー、空腹の胃にとてもしみました。山飯サイコー!! 夕食後も、しばし早月小屋を楽しむ

宴もたけなわでしたが、明日が300起床の為、20:00 消灯

8月31日

3:00 起床
これぞ満天の星空、天の川など沢山の星々がとても綺麗でした。 テントの中で朝食(カップ麺と昨晩の残りのアルファ米)を済ませ、出発準備、山頂へは最低限の装備(ヘルメット、カッパ、ヘッドライト、水、行動食)をサブザックに詰め軽装で。

4:00 出発

ハイマツ~岩稜帯、山に来た感じ出てきました。岩稜帯ではクサリ場が多く、手元、足元を確認しながら慎重に登る。

7;15 剱岳山頂 登頂

多くの登山者で賑わい、写真スポットでは並んでました。
360°の展望、北には日本海、南には有名処の山々、遠くには富士山も眺望できる最高の景観。

最高到達点とヤッホーも抑え

8:15 早月小屋へ前進

登りより下りが危険度が高いと聞くのでゆっくり慎重に下山。

11:00 早月小屋 到着
水分、コーラ、栄養補給(お菓子を皆に食べて貰い軽量化に協力してもらう。)荷物をまとめて
11:30 駐車場に向け下山

木の根、砂利、ドロドロ急坂、数回滑りながら下る。
標高が下がる度に気温は上昇、下りでも2ℓの水を消費してました。

16:00頃 早月尾根登山口 到着

早月尾根はとても長く、登山口到着時は安堵のため息が漏れる。
登山口手前の石碑で記念撮影、今回の旅を締めくくりました。

事後、豊川へ向け前進(途中、食事とお風呂)  初日から汗だらけだったので、帰りのお風呂、格別でした。

(記:坂本)

◆感想(上田)
素晴らしい天気で初めて登った方も、何度か登っている者も感激の山行でした。テント場での遠山さんのおししいつまみ、食当の日浦さん、小寺さんの絶品のキーマカレーも感激でした。ありがとうございます。
また今回は同じ日に、立山室堂からより岩の高度感のある別山尾根から剱岳へ2名、室堂から奥大日岳などに2名と、総勢11名の会員でいろいろなルートを楽しめ、気持ちのつながりもあるいい夏山合宿になりました(^o^)

キベリタテハ

若い頃に何度か登った八峰(やつみね)Ⅵ峰のフェース群 日本離れした景観です(^o^)

源次郎尾根  Ⅱ峰を懸垂下降したパーティが見えました

立山の向こうに槍ヶ岳、前穂高岳が望めました

◆当日の天気
引き続き太平洋高気圧に覆われていいお天気でした。午後は下から雲がわいて山を覆う時間帯もありましたが、登頂日の午前中は絶好の登山日和でした。
8/30 12時の地上天気図
北日本には前線がかかり時々遠雷が見えました。

8/31 12時の地上天気図

ー追記 小寺ー
〜合言葉は「集中」と「最高」〜

数年前、富士山を何度も登っていた私に浅田さんが「劔岳に登ってみたいと思わない?」と言われ「いえいえ劔岳は私にとって登る山ではなく見る山ですから」っと答えたことをはっきりと覚えています。2年前、雲の平〜水晶岳〜黒部五郎岳縦走ができ、劔岳が登ってみたい山にかわりました。前回の早月尾根チームは2017年ということもありリクエストをしました。
私の中では、山は楽しく登りたい!そのために…準ビ&準ビ。
当日は快晴、ありがたやまです。8月下旬ですが暑すぎる2日間(ナゴヤでは40℃とも)テント泊ということもありたくさんの荷物をみなさんに歩荷して頂き…本当に頭が下がります。
クマよけは恒例の楽しい会話と大爆笑!いやいや…ここは富山の中部山岳国立公園
もちろんクマ鈴もつけていました。登山中は雲が湧いたり切れたりの繰り返し。早月小屋手前の丸山に着いた時に諦めていた雲がサーっと消え「最高」…本日は早い時間から山party
〜おつまみに始まり夕飯・cafe timeまでのフルコース「最高」
夜空には、星がいっぱいすぎていつも見ている星座が見つけられないほどキレイ。翌朝暗い中を出発し切り立った岩場にハラハラドキドキもしましたが楽しい。登頂直前は感激が…やったぁ!憧れの劔岳山頂!加えて360℃の絶景「最高」いつまで見ていてもあきない景色だが、帰路の長い道のりを考えると慎重に下山。キャっキャっ話しをしていると上田さんの「右・気をつけて」「はい・集中」何度もこのやりとりが…
テント場に戻り少し長めの休憩をしたお陰で無事に下山できました。道中の立山スギが印象的で私が名付けたイーグルにも見えるウエルカム立山スギさん(松尾奥ノ平に根をはる大木)に「また会いにきます」とささやきました。下山中、地元の方に教えていただいた”みのわ温泉”Pで検索したら”ファミリーハウス”坂本さん一言「オレらファミリーだもんね」…
とっても楽しい2日間でした。みなさん〜ありがとうございました。感謝しかありません。
私はキレイな半月をみるとこの日の劔岳のことを想い出すのだろうなぁ〜  小寺

 

この記事を書いた人

上田 歳彦のアバター 上田 歳彦 豊川山岳会 代表

愛知県山岳連盟 豊川山岳会代表 2023.3~
気象予報士
NPO法人 ウェザーフロンティア東海会員

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