渓歩きが楽しかった斜里岳

オホーツク海と太平洋を望む斜里岳
2015年9月21日
上田歳彦

14
9/19~9/23の5日間がシルバーウィークで連休となり、連れ合いの希望で2012年、2013年に続き道東へ出かけた。
摩周湖での乗馬や網走、サロマ湖などの観光の合間、9/21の半日連れ合いは別用があるとのことで、私は斜里岳の登山を計画した。
2013年の時も計画はしたものの耳の故障で棒に振っているので、今回はしっかり登って来ようと気合いが入る。
9月21日
朝7時に連れ合いを小清水町の目的地に送った後、レンタカーで斜里岳登山口の清岳荘に向かう。既に駐車場は満車で道路脇への駐車となる。

1 真っ直ぐな道と斜里岳
小屋は683mにあり営業期間4/下~11/上で収容人40名、素泊り2350円という簡素だが気持ちのいい小屋。

2 清岳荘
しばらく林道を進み樹林の中の歩きやすい登山道から旧道と言われる頂上西面の一の沢川沿いの道を進む19日の降水のせいもあってか記録よりもやや多めの水量だが、沢靴を履いてきたので全く問題無く快適に進む。基本は飛び石伝いだが、水量の多そうな所は登山靴でもジャブジャブという感じで渡っていた。

3 沢沿いの道

羽衣ノ滝、万丈ノ滝などきれいな水流を楽しみながら高度を上げ向きを北東に変えるころ水流はなくなる。

羽衣ノ滝

4 羽衣の滝

5

 

万丈ノ滝

6 万丈ノ滝

7 上部の滝からオホーツク方面

上部の滝8 上部の滝

沢道の旧道と尾根道の新道が合流する上二股9 上部の二股 新道との分岐

灌木帯で視界が開けてきてナナカマドの赤や黄色の紅葉が青空に映えて素晴らしい。

10 稜線に上がる斜面

 

11 南方の1508m峰

コルに上がると知床方面が展望できる。まだ上空寒気が残るせいで雲がかかるが、北東には海別岳(うなべつだけ)から始まる知床連山が連なり左はオホーツク海、右側には国後島とその最高峰爺爺岳(チャチャだけ1822m)も望むことができた。

12 海別岳から知床半島方面

コルから頂上(右奥)を望む13 頂上へ向かう

 

姿がいい1508m峰と左奥に尖った南斜里岳1442m14

1452m(奥)への山稜とコル(手前の裸地)15 東方の1452m方面

 

頂上手前から屏風岩 その向こうが旧道の谷 その向こうが新道の尾根道16 屏風岩方面

急登を登りきると頂上。

17 頂上

好天に恵まれたくさんの方がお弁当を広げていた。斜里町に広がる広い平野部とオホーツク海が印象的だった。

18 オホーツク

一度登ってみたい北稜の全容は見えないが、西尾根や1508ピークから南斜里岳につながる稜線も魅力的な雪稜になりそうである。頂上で札幌から来たという山慣れしたパーティの年配のご婦人と話すと、かつて山岳会でこれらの雪稜を楽しんだとのこと。

西尾根

19 西尾根

同じような独立峰火山の利尻岳と比べると浸食・崩壊は進んでおらず稜線が優美で少し登りやすいようにった。残雪期など機会があれば訪れてみたい。
連れ合いの迎えの時間もあるので足早に下り、標高1230m付近から左を取って尾根沿いの新道に入る。

20 新道の尾根道

台形の摩周岳(摩周湖の外輪山)を遠望21 摩周岳方面

岩と紅葉のウルシ

22

気持ちのいい尾根沿いの縦走を楽しみ、再び沢沿いの道に合流し、駐車場に13:45に到着。

23

コンパクトだが気持ちのいい沢沿いのルートときれいな稜線歩きはお勧めのルートで楽しかった。

麓から望む左端が羅臼岳、音根別岳、海別岳(中央やや左)、斜里岳

24 知床連山 音根別 海別 斜里 

二人作業のじゃがいも掘りの機械25 ジャガイモ掘り

この記事を書いた人

愛知県山岳連盟 豊川山岳会事務局
山岳上級指導員 気象予報士
NPO法人 ウェザーフロンティア東海会員

目次