梅雨明け瑞牆クライミング

【山行名等】18.6.29(白井良岳)
【2018年6月29日~7月1日】
【メンバー】小野、中村(冴)、内田、白井

まさか梅雨明け宣言が出されるとは思わなかった関東地方の山梨県へクライミング。
久し振りに会う小野隊長と合流してクライミング。
金晩は浜松で内田君を拾って、塩川ダム泊。いつもの様に3時ごろまで宴会、予想どうり翌日は寝不足。なんせ前日のサッカーワールドカップ日本vsポーランドを見てしまい、寝不足なのにさらに追い打ち。
朝、ぼーっとしていたらアカショウビンの鳴き声が聞こえる。今年はよくアカショウビンの鳴き声を各地で聞いている。増えているのだろうか?
30日(土) 摩天岩
植樹広場の駐車場で小野君と合流して、ワイドクラックの宝庫の摩天岩へ向かう。夜中に雨が降ったらしく不動沢沿いの登山道は湿っている。途中20人ぐらいの集団が来ていて、どうもクラッククライミングの講習会みたいでした。屏風岩周辺を登るみたいでした。ガイドが何人いるか解りませんが、講習生の人数が多く各講習生が登る順番が回ってくるのは一日何回あるでしょうか?他人事ながら心配になります。
自分達はさらに不動沢沿いの登山道を遡り1時間ほどかけて摩天岩に到着。
のんびりと支度をして皆で「電光クラック」5,9に取り付く。2ピッチに分けて登るので2パーティーにわけて登る。
一番下の下部は濡れていたが、小野君も内田君も無難にリードする。ワイドクラックは苦手である。小手先の技術が通用しない。とにかく根性!肘や膝が岩にこすれて痛かろうが我慢して登るべし!あとは全身のマッスル全開!
根性もなく痛いの嫌い!筋肉が無く体幹が弱い自分にとって苦手なのは、当然である。だからワイドが得意な人が居るときはなるべく一緒に登って練習するのですが…
全身を花崗岩でブラッシングした後は冴ちゃんとワイドから逃げるように摩天岩上部の「北斗七星」5.9を登りにい行く。小野ー内田ペアはルーフワイドの課題「摩天楼」5.11bに取り付いた。
結果は、冴ちゃんがオンサイトを狙い「北斗七星」に取り付く。ルートはハンドよりやや広い部分もあるが所々休めそうな場所もあるので、登れるはずであった。
クラックルートオンサイト狙いと言う事もあってか少々動きの固さがみられるが、じわじわと登って行く。しかし、上部でキャメロット#4を落としてしまうポカしてしまう。支点を取るためのギア(弾)が無くなった冴ちゃん、気合でランナウトしてオンサイトを狙うかと思いましたが、早々断念。落としたキャメロットもロープで引き揚げたが、どうも上部のトラバースが手持ちのカムでは大きすぎ、登り切るのにはランナウトしてしまう。ビビって玉無し冴ちゃんとなってしまったので、選手交代して自分が登る。結局ルーフ下のトラバースには黄色エイリアン位のカムがあれば安心できるのですが、持ってきて無かったので無しで登りました。
小野君と内田君は「摩天楼」にトライしてましたが核心を抜けられず、本日は敗退して下山しました。
「電光クラック」取り付きで準備する小野君と中村冴ちゃん
1ピッチ目をフォローしている中村(上)とリードしている内田(下)
いかにも登り切った様な表情の中村ですが、キャメロットを落とし敗退しました。「北斗七星」5.9
最後のランナウトして怖かったルーフ下トラバース

31日(日)
本日は小野君は北平氏とワイドクラックエリアへ。白井ー中村―内田で大面岩の「左稜線」10ピッチへ。チップの駐車場より瑞牆山山頂へ続くパノラマコースの登山道を登る。基本この登山道を辿ればいいので、一番踏み跡のしっかりした道を選んでいけば間違いはないはずです。途中に各方面の岩場やボルダーへ繋がるクライマーの脇道があってちょっと迷います。現に我々よりちょっと遅れて付いてきた冴ちゃんは、違う道を行ってしまい、待っていた白井、内田は心配して、内田君は冴ちゃんを探しにかなり登山道を下ったらしい。当の冴ちゃんはひょっこり上の岩場より現れると言う事件がありました。
先行の男女のペアパーティーの後の取り付く。1ピッチ目は皆さん割愛するみたいで自分らも2ピッチ目よりスタート。2~4ピッチ目を白井がリード。4ピッチ目が5.10aとあったがそれほど出もなかった。次に5~7ピッチ目を冴ちゃんがリード。5.10cのピッチも含み一番楽しめるぴっちである。昨日、玉無し冴ちゃんとなったので自信を取り戻してもらおうとこのピッチを任せました。最後はバリエーションで「時代」5.10cのワイドクラックを内田君リードで締めくくりました。
2ピッチ目をリードする白井とビレイする内田
カンテルートを登る中村
「時代」の登りだし
「時代」の中間部を登る内田。この後が核心らしい。

6ピッチ目のハイライト、カンテを使って登るルートで一番時間を使った冴ちゃんですが見事オンサイト。玉を取り戻したようです。
最後のワイドクラックも内田君見事オンサイト。見た瞬間自分は登れないことを悟りフォローはユマーリングと決め込む。冴ちゃんはそれでもと最初はフリーで試みましがが2~3分であっさり諦めユマーリングに変更しました。内田君はフェイスやスラブの5.10aルートだとからっきしだけど、ワイドクラックだと水を得た魚の様に登ってきます、これだけワイドクラックに特化したクライマーが我が会には二人もいます。かなり珍しいと言うか貴重と言うか天然記念物です。
最後「時代」を登ったあと、岩場のてっぺんまでそれほど遠くないと思われましたが、その後のルートが全く分かりませんでした。上部ににスラブ壁があるのですが全く支点が見当たらないのです。フリーソロで抜けるのでしょうか?確かにグレードは低そうに見えましたが自身が無いので同ルートを懸垂下降して帰りました。
駐車場に16時半頃もどり、豚骨ラーメンを食べてかえりました。
左稜線より眺める大面岩
登り終えて納豆とキムチで栄養補給の内田

この記事を書いた人

クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

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