紅葉の小川山 屋根岩トラバース

【小川山】24年11月3日(白井良岳)
【西暦年2024年11月3~4日】
【メンバー】L.白井、樋口、岡本、米倉

2日は全国的に雨模様で、3日より急速に回復する予報となり、3日の早朝発で新城市を出発。一路小川山へ向けて出発した。
11時前には買い出しをナナーズで行ったが、思っていたより外気の寒さにちょっとたじろぐ。
この時期だったら廻り目平のキャンプ場も比較的にすいているかと思っていたら、普通に混んでいました。
日当たりいい屋根岩方面へ行く予定を考えていたのでアプローチの近い、上部の大駐車場ちかくにテント場を確保する。
この日は足慣らしでよく行く3峰下部でクライミング。
最初に樋口君リードで南陵神奈川ルートの1ピッチ目をリードしてもらう。
慣れないカムセットとランナウトにビビりながらもロープを伸ばし姿が見えなくなって、少しずつロープが伸びていく。
もう終了点についてもいいはずなのに、ロープが伸びていく様子に嫌な予感がして別のロープを出して自分がリードして追いかける。
案の定、迷走暴走の樋口君は終了点を通り過ぎ2ピッチ目も登っていた。
途中の支点に残置カラビナで降りて来させる。
ここら辺の判断ができないと本チャンには行かせられないなと思う。登るだけじゃなく総合的に判断や行動ができないと大変な目に合うからね。
暗くなる寸前まで登り、ヘッドランプを付けて下山。秋の日の夕暮れは早い。
薪を何とか集めて焚火しながら楽しい団らん。
ユリちゃんが用意してくれたおつまみやら鍋を食べて、幸せな気持ちで朝までぐっすり寝ました。

JMCCルートを登る岡本

同志会ルートを登る樋口

キャンプ場で焚火で宴会

カラマツ林の紅葉が美しい

小川山の夜空(岡本撮影)

朝も早くから起きて寒い中、食事と支度を済ませ7時半頃には出発。
今日は「屋根岩トラバース」ルートを登りに行く。
この新しくできたルートは屋根岩をⅠ峰から本峰まで尾根上の岩山を越えていくルートで、懸垂下降が10回ほどあると言う。
まだマルチクライミングに慣れていない樋口君やユリちゃんにはいいトレーニングになると思って選択。
また近隣の山岳会の人達も登ったという情報を得ていたので気になっていたルートです。
キャンプ場からカモシカ遊歩道を辿ってまずはⅠ峰を目指します。
いまいち取付きが解らない。適当にⅠ峰を目指すと、Ⅰ峰のメインウォールをぐるりと基部を回り北側よりⅠ峰山頂にたどりつく。
上部にはしっかりとハンガーと捨てビナがかかっているので、それを使い懸垂下降を行った。
30mとトポにはあったので、心配してロープ2本を繋いで降りる。まっすぐ降りてしまい50m以上の懸垂下降となってしまった。
いちどロープを引っ張てみると重いが何とか引ける。しかし最後の米倉君が下降した後引いてみるがびくともしない。
しょうがないので歩いて自分が登り返す。下降支点にあった2枚の捨てビナがズレて1枚のみ荷重がかかっていたので摩擦係数が増えて重くなったと思われる。
あと途中岩溝にもロープがハマっていて、ロープの捻じれもあってさらにロープが引けない状態だったと思う。
さらにもう一つ、懸垂下降はまっすぐ降りるのではなく本峰を向いて左側(キャンプ場側)へ斜めに下ればトポどおりの30mほどの懸垂となる。
これらの要因が積み重なりロープが回収不能に陥ったと思います。
本チャンでこんな事になったら悲惨。ロープの登り返しとなります。
自分はいままで本チャンでそのようになった事はないですが、登り返しの練習もしておかないといけないなと思いました。
その後も楽しく、どう登るのか相談しながら登ったり下ったり。
天気がいいので、風がなくなると暑い、米倉君はTシャツで登っています。
エビのしっぽからの下りも長い懸垂下降。
その先はユリちゃんがリードしてみたいというので先頭をお任せ。
3.5峰への登りは正直高度感満点でなかなか怖い。それでもユリちゃんはちゃんとルートを選択して見事登りました。お見事!
なんだかんだで4峰を越えたあたりで15時を回っていたので時間切れでコルより下山する。
5峰の上部エリアまで1度懸垂下降をして無事到着。
あとは踏み跡を見失わない様にキャンプ場まで下山しました。
いつか残りの5峰から本峰までのルートを登ってみたいと思います。


カモシカ遊歩道を登る

Ⅰ峰頂上から見下ろす

Ⅱ峰「南陵神奈川ルート」の最終ピッチを登る樋口とビレーする米倉

登れてご満悦の岡本

Ⅱ峰頂上で

Ⅱ峰からの下り。右側の大スラブがすごい

エビのしっぽからの懸垂下降

ガッツポーズの米倉

 

この記事を書いた人

クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

目次