7月の藤内壁

【メンバー】 白井、網野、白木
涼しげな水しぶきをさわやかに上げる沢隊とは対照的に、御在所登攀隊は男臭い汗しぶきをむさくるしく噴き出してきました。とは言いつつも、充実したトレーニングになりました。そんな匂い立つ(うへっ)男達は白井、白木、網野の3人。
土曜の晩発で御在所へ。今回の目標は中尾根登攀。先週の日曜日、白井・網野が1ピッチ目の取り付きまで行ったものの、天候・岩のコンディション共にすぐれず、いそいそと退却したところ。
土曜の晩は例のごとく青滝駐車場にてテント泊。晩は雨がパサついており、自称雨男の某A氏の実力発揮かと思われましたが、日曜は時折雲間から太陽が顔を出す良い天気。ただ、湿度が高くて不快指数は非常に高かったのでは。おかげで汗びしょびしょ、シャツはべたべた、その他諸々、でした。
藤内小屋では豊橋山岳会の久保田さん達に会いました。10人ほどで岩登りをするとのこと。今日の僕らの予定を話したところ、中尾根は途中崩壊しているので「怖いよ、怖いよ~」とのこと。
中尾根に取りつく前に一の壁にてアップ。網野トップで左ルートⅤ級。同じⅤ級でもダイレクトはホールドが細かくてスラブ的なジワジワ感がありましたが、左ルートは快適な感じ。ただ、ルートがくねくねしているので、一部戸惑いました。
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一の壁「左ルート」 
一の壁は徒歩で下降しそのまま中尾根取り付きへ移動。中尾根1ピッチ目、白井トップ。セカンドで白木が登るも、クラック・チムニー的なルートに不慣れなことやザックがかさばったりなどして登れず下降。かわって網野が登り終了点へ。1ピッチ目終了点から白井・網野が懸垂下降し、取り付きへもどり3人合流。
白木はザックを取り付きにデポすることとした。いつも一緒のザックちゃんとは片時も離れられない網野(と白井)は今度もザックを背負って登攀。今度は網野トップで登攀再開。フェースクライミングでは経験できない全身を使ったクライミングの面白さに網野大はしゃぎ。今度は白木もA0を交えつつクリア。白井先生は圧巻の安定感
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中尾根1Pの網野
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2P目の白木
2ピッチ目は短め。さくっと終了。
3ピッチ目のP3の登り。網野トップ。1ピッチ目と同じⅤ級とのことですが、1ピッチ目よりも難しい。
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3P目の網野
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チムニーにハマる白木
3ピッチ目終了点の少し進んだところから、ツルネのコルへ懸垂。ツルネのコルからP2を見上げると、まさにそこが豊橋山岳会久保田さんが言っていた崩壊地点。登る方法は①5.10bのルートを行く、②崩壊でできたハングを直登して越える、のどちらか。①の場合、ハング下のトラバースがメインのルートになるが、残置リングボルトが心もとなく、しかもフットホールドが前夜の雨でまだ濡れた状態。②の場合、アブミ不可欠。ということで諦めて中尾根登攀終了。下降しました。どなたか中尾根P2にボルトを打ってください!
中尾根下降後は中尾根バットレスへ。カリフォルニアドリーミングの1ピッチ目5.10aスラブから、キャセイパシフィック5.10bスラブの2ピッチを登ろうと企てる。
1ピッチ目、網野トップ。おそらく核心が2か所あって、2つ目の核心でフォールしたが、とりあえず抜けた。セカンドを白木。あまりのホールドのなさに下降。かわって白井がセカンド。1ピッチ目終了点から白井・網野が懸垂して取り付きへ戻る。
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カルフォルニアドリーミング
この時点で4時頃。3人全員一致で今日はここまでとすることにしました。
帰りは途中にある片岡温泉AQUA×IGNISに入ってまったり。先週日曜日も中尾根撤退後、白井・網野はここでまったりしました。温泉とは思えないモダンな雰囲気でよいところです。
以上、本日は、フェース・クラック・チムニー・スラブ、いろいろな形状の岩に触れられて充実したトレーニングになりました。
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アクアイグニス(温泉)
来週3連休は小川山です。純粋なクラック・チムニーに触れられる絶好の機会なので、非常に楽しみです。
記:網野
追記
思いのほか天気が良くて先週のリベンジで中尾根に取り付きました。
4年前かな?浅田さん達と登ったのですがあまり覚えていませんでした。
だから改めて新鮮な感じで登れました。
忘れるという美学…
中尾根は花崗岩特有のクラックが発達した形状で、慣れない立体的なクライミングに網野、白木ともに戸惑っていたと思います。
だからこそ面白い外岩だと思います。二人にはとてもいい経験になったと思います。
帰りに寄った温泉は新しくできた施設でアクアイグニスというモダンな建物の中にあります。
600円とリーズナブルなくせにオシャレな温泉です。
汗臭い山男には似合わないですが、とても癒されます。
機会があればぜひ皆さんも寄ってみて下さい。おかげで疲れが取れたせいか月曜日の朝は酷暑にもかかわらず体が軽かったです(*^^)
アクアイグニス←クリックでリンク貼ってあります
記:白井

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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