遅い梅雨明け後の火打山~妙高山

【北信濃 火打山~妙高山】2020.08.09(上田)
【年月日】2020年8月9日~10日
【メンバー】浅田、鈴木幸子、上田

長い梅雨が明けた(東海・関東甲信 8月1日)翌週に北信五岳の2つに登ってきました。
浅田さん、上田とも会の市民登山で火打山には登ったことはあったが妙高山は初めて。湿原と穏やかな山容の火打山と複式火山のごつごつしたイメージの妙高山と好対照な2つの山で楽しみ。今年はコロナ禍の中で、高谷池ヒュッテは営業で宿泊は要予約、テント場は先着順との事。妙高寄りの黒沢池ヒュッテは休業とのこと。

8月8日  19時に市役所に集合し、R257~中央道~長野道から妙高高原ICから笹ヶ峰登山口駐車場に12時半に到着。明日に備えそそくさと眠りにつく。

8月9日
6時前に起床。夜中少しパラパラしたが、朝は曇りで何とか持ってくれそう。登山口には小さなゲートがあり入山協力金(500円 任意)のお願いのやりとり。6:45出発。

入山協力金(500円)キーホルダー(手前)とバッジ(+500円)

静かな樹林のゆるやかな登り。

きのこもたくさん!

7:45に黒沢の橋、ごうごうと水が流れている。

まもなく十二曲りの急坂、1つずつ数えながらゆっくり登る。その後も負けず劣らず岩尾根の急登。

傾斜が緩んでもうひと頑張りすると黒沢池ヒュッテ方面との分岐、富士見平に到着(9:45)残念ながら霞がかかった感じで富士山までの遠望は無い。

ここからは黒沢岳の西斜面をトラバースして高谷池ヒュッテをのんびりとめざす。

徐々に火打山も見え隠れするころ、10:45にヒュッテに到着。

小屋の西側にちょろちょろと水場で、煮沸して飲用とのこと。水場の西隣にはテント場(約30張)でまだまだ空きがあり助かる。一人一泊1000円。11:20に荷物を軽くして火打山ピストンに出発。

市民登山の何年か前の1991年、息子が5歳の時に高谷池ヒュッテに宿泊、散策したり花火をしたりして楽しんだのを思い出す。高谷池はその時と変わらず穏やかに水をたたえていてとても美しい。木道はその時よりも一層整備され、高山の花々が咲き競う中を登る。

高谷池と高谷池ヒュッテ

天狗の庭もその時のまま迎えてくれる。丁度ガスも切れておおらかな火打山も姿を見せる。

茶色い岩の鬼ヶ城と登山路の間には少し雪も残る。

展望の良いライチョウ平を過ぎ、13:15 頂上到着。頂上からは高谷池と天狗の庭、その向こうにはまだガスをかぶった妙高の頂上ドームが望める。同ルートを下降し、池やワタスゲを愛でながらのんびり下り、15時にキャンプサイト着。

冷えたビールで乾杯、その後は周りの山や池の雰囲気を楽しみながらの夕食。幸子さんの食当で中華丼、ベーコンとピーマンの炒め、茄子の塩もみ、ミニトマトの甘酢漬けなど超豪華でたらふく頂く。また、この日は上田の63回目の誕生日で幸子さんが信州ワインを用意してくださりおいしくいただきました。お祝いありがとうございました(*^-^*)

高谷池の夕暮れ、まったりととてもよかったです。

8月10日
4:40起床。半熟ゆで卵、鶏肉、オクラ入り豪華ラーメンで満腹(*^-^*)。

青空で火打山がクリアーに見える中6:05に出発。

6:44峠にあたる茶臼山通過。やがて黒沢の源流の湿原と黒沢池ヒュッテ、その向こうに妙高の外輪山と本峰のドームが見え、変化に富んだ地形が美しい。黒沢池湿原の下流部と高妻山方面六角ドームの黒沢池ヒュッテ 7:25 黒沢池ヒュッテ着。工事中でヘリで何度も資材を運んでいた。荷物を軽くして妙高山へのピストンに出発。130mの登りでひと汗かいて外輪山の最低鞍部 大倉乗越に7:57着。妙高のドームが近くなかなか急に見える。ここから外輪の縁を100m急降下してトラバース。アップダウンと暑さで体力を奪われる。

トラバース道から見下ろす長助池(燕新道)はムーミン谷のような別天地

最低鞍部が大倉乗越、本峰の西側にある外輪山

トラバース道の終点付近からの妙高山のドーム、右が北峰トラバースを終えると待望の水場。帰りの水補給が楽しみ。8:50に長助池方面への分岐だが、昨年の台風19号の影響でから大倉谷が通行止めとのこと。

ここからは標高差400mの登り、浅い沢状の登りで概ね日陰で助かるがのんびりペース。ようやくのことで、妙高山北峰2446mに10:15に到着。 最高点の妙高大神(2454m)まで往復。周辺は岩塊がにょきにょきで面白い雰囲気。 昨日登頂した火打山や焼山、金山方面の稜線、高妻・乙妻が望めた。 遠く西には後立山連峰が見えるが、朝日岳の他は残念ながら稜線は雲で隠れる。 来た道を暑さにあえぎながらバック。黒沢池ヒュッテからは黒沢池などの池塘群と湿原の草花を眺めながらの広大な木道のお散歩。途中のダケカンバが印象的。富士見平に右にループして戻り、昨日と同ルートを下山し、16時に駐車場着。妙高高原ICに出るまでの苗名温泉で汗を流して帰豊した。(23:50)
妙高のアップダウンの往復は暑さもあって思ったより手ごわかったですが、久々のテント泊、楽しい山行でした。浅田さん、幸子さん、お疲れ様でした(^_-)-☆

<8/9,8/10の地上天気図>
8/9は北日本に横たわる前線の影響を受けて曇りのち晴れでしたが、8/10は前線も北上しクリアーな夏の天候でした。

★今回もたくさんの花に出会いました。幸子さんの紹介、お楽しみに!

浅田さん、上田さんお疲れ様でした。とてもハードな妙高山でしたね(*_*;でも楽しかったです、テントでのんびりゆったり出来たのが嬉しかったなぁ。さて、今回の私の新しいお花は「ヒメウメバチソウ」と「ミヤマオトコヨモギ」です。生まれたての様な綺麗なギンリョウソウも可愛かった。6-7月に咲くサンカヨウ、エンレイソウは花が落ち実になっていく状態で確認できました。マイヅルソウやツマトリソウは既に終わっていました。ただ、もう終わってると思っていた「キヌガサソウ」が1箇所咲いていてので嬉しかったです。     追記-すずき

この記事を書いた人

愛知県山岳連盟 豊川山岳会事務局
山岳上級指導員 気象予報士
NPO法人 ウェザーフロンティア東海会員

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