豊川山岳会

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春山合宿大朝日岳

      2017/05/09

【大朝日岳】2017.05.5(浅田)
【年月日】2017年05月3~5日

【メンバー】河合、上田、西村、森、浅田

5/3

河合邸を朝7時に出発し飯田山本IC~中央道~長野道~上越道~北陸道と高速を乗り継ぎ、途中2~3箇所で自然渋滞があったが山形駅に18時少し過ぎに着く。ここで先発隊の上田君と西村さんに合流する。夕食を済ませて一路大朝日岳の登山口である古寺鉱泉にむかう。だがここからトラブル発生、ナビで検索すると3ルート出てきたが、最短ルートを選択したが、途中で通行止め。次に2番目のルートを選択するもこのルートも駄目で、最後の3番目のルートに従う。夜の山道のドライブを2時間程余分にして、何とか23時頃古寺鉱泉に着く。既に駐車場には10台程の車が止まっていた。テントを張り1時間程小宴会をしてシュラフに入る。沢の音と満天の星空が、また山へ戻って来たんだと思った。

5/4

周りが明るくなった5時少し前に起床し、朝食を食べて身支度をして5時45分に出発する。すでに2~3パ―テーの登山者が出発していた。駐車場から5分程で古寺鉱泉に着く。この時期まだ閉鎖されていた。建物の横を通り斜面を尾根に向かって登って行く。途中イワウチワ、ショウジョウバカマ等が可憐に咲いていた。

尾根に上がり暫く進むとヒ、メコマツとブナが合体した木があり小休止をする。

天気は最高で風がなく暑くなってくる。15分程で雪道となる。雪からの照り返しで益々暑くなり、汗をかきながら更に登って行くと斜面のトラバースとなり、古寺山の肩へと続く尾根の末端に出る。

ここからまだ芽吹いてない樹林の中を稜線に向かい登って行く。最後に50m程の雪面を登り稜線に出る。ここで初めて大朝日岳が目に入る。振り返ると遠く月山が霞んで見える。

素晴らしい展望に暫し足を休める。10分程で古寺山(1501m)を通過して少し下り、小朝日岳と高度を稼ぐ。左側は今にも落ちそう雪のブロックとシュルンドが口を開けている。

 

下山して来るパ―テーも多くなって来た。雪が柔らかくなってきた斜面を、キックステップで足場を固めながら1時間の登りで小朝日岳に着く。小休止をして暫し展望楽しむ。

 

ここからは小朝日岳のトラバース道の分岐へ向けて下って行くが、木の枝がトンネルのようにかぶさっていてストレスとなる。分岐から少し進んだ最低コルで小休止を取る。どこか聖岳と兎岳の最低コルに似ていた。

 

ここから少し登るとなだらか稜線となり銀玉水の水場へ着く。誰が掘ったかわからないが5m程竪穴が掘られていたが水はまだ出ていなかった。

 

 

ここから雪の急斜面を20分程登り、雪が無くなった稜線を15分程で大朝日小屋へ着く。小屋には管理人がいて宿泊の手続きをする。(管理費1500円/人)中はとても綺麗である。

 

ザックを整理して山頂へ向かう。20分程の登りで山頂に着く。360度の展望をゆっくり楽しむ。

遠く飯豊連峰も霞んで見える。写真を撮り暫しまったりした時を過ごす。

小屋へ降りて食事と明日の行動用の水を作りながら宴会を始める。

しかしここで思わぬ情報が飛び込んで来た。留守本部の梅沢君より小窓尾根の白井パ―テーの遭難の連絡がある。幸いここは携帯の電波が入ったので、直接白井君とLINEで情報交換が出来た。神谷さんは既に病院で手当てが済んだ状態で、踵骨骨折との診断と聞く。

命に別状なくて全員ほっとする。気温が下がって来たので小屋へ入り夕食の準備をする。

20人程の登山者が小屋泊でありスペースは余裕である。夕食は野菜、肉たっぷりの鍋である。鍋を肴にアルコールからご飯と腹一杯となる。外を見ると西の空が赤く染まって来る。カメラを持って外に出ると夕日が日本海へ沈んでいく。小屋の消灯は8時であるが早々と寝ている登山者もいる。大江山岳会の管理人が、仲間からバースデーケーキで誕生日を祝ってもらっていた。彼らが喋る東北の言葉が暖かく感じた。用を足しに外へ出ると、山形市の夜景が綺麗に見えた。

5/5

起床4時半、朝食を済ませ身支度をして5時20分古寺鉱泉に向けて下山を開始する。

風が冷たくカッパを着て降りて行く。銀玉水へ下る斜面でアイゼンを着け下り、降りた所でアイゼンを外す。

往路を辿り小朝日岳を越えて雪が腐ってきた斜面を古寺山へ。

古寺山の肩で大朝日岳を見納めて、月山を正面にみながらどんどん下って行く。

 

合体の木手前で漁師に会い熊がいるから早く下れと言われビビる。数分後に銃声がした。

小屋から5時間弱で登山口に降り立つ。

町営の温泉で汗を流し、新潟へ向かう、途中昼食を取り新潟駅で東京へ帰る西村さんと別れる。その後は高速を乗り継ぎ河合邸に10時半頃着いた。約10時間の長時間ドライブであった。

 

記 浅田

 

 

 

 

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「危険は回避し困難は克服する」をモットーに多くの山仲間と楽しい山登りをしています。

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