【春山合宿白馬岳】2016.5.5(浅田)
【年月日】2016.5.4~5
【メンバー】河合、鈴木雅、吉中、岩井、浅田
5/4
当初の予定では2日の夜発で3日~5日であったが、天気予報では3日、4日と悪天の予
報であったので、5日の晴天に賭けて4日の早朝5時に豊川を出発する。新城で河合、岩井と合流して一路白馬へ向かう。治部坂峠まで小雨が降っていたが、高速に入ると青空が覗きだす。だが南アも中アも雲の中であった。長野道から松本に入ると天気は一変して、雪の北アルプスが目に飛び込んできた。全員歓声をあげながら白馬へと向かう。
今年はやはり雪が少なく猿倉山荘の登山者用の駐車場まで入ることが出来た。
猿倉山荘前も全く雪がなく、猿倉台地への登山道も夏道であった。
ベースを探しながら1時間程登り、明日の行動を考えて長走沢を渡った杓子尾根末端の台地にテントを張る。早速梅沢君差し入れのビールで宴会が始まる。
日が傾いた頃テントに入り、吉中さん特性のキーマカレーを頂く。
明日の行動は3時起床なので7時半頃シュラフに入るが、なんと雨が降り出す。
5/5
3時に起床雨は上がっていて雲間から星もちらほら見える。
朝食のラーメンを食べてパッキングをする。
帰りの事を考えて100m程下の林道へ下り、余分な装備をデポする。
暫く林道を進み白馬尻へと向かう。白馬尻の小屋は解体されて今は無いが、いよいよ大雪渓の登りが始まる。この時点では天気は良く稜線もはっきり見える。
「登っても登っても稜線は遠いね」と話しながら3ピッチのぼり、斜度が急になるねぶか平あたりから天気が怪しくなって来る。時々突風が吹き耐風姿勢を取る。稜線まであと100m程の地点の岩陰て小休止をして様子を見る。山頂まではまだ1時間半ほどかかりそうな事と天候(強風)を考えて下山と決める。
クラストした急斜面を慎重に下って行く。
斜度が緩くなった所で振り返って見ると、稜線は雲に隠れて強風が吹いているようであった。デポ地点で装備をザックに入れて駐車場へ下ったが、途中突風が吹き帽子を谷底へ飛ばされてしまった。
沼尻で水芭蕉を見て、八方温泉で汗を流し帰豊した。
- 記・浅田-
追記
約25年前に双子尾根を登って以来、久しぶりに双子尾根登ろうとやってきたが、雪がなく、ブッシュと岩が見え、双子尾根は登れない。そういえば、白馬大雪渓は春山では登ったことがない。そう思うとプラス思考になれる。白馬大雪渓は、行けども行けどもなかなか高度を稼ぐことができない。強風のため途中で引き返すことになったが、初めての春山の方には、強風、テント生活、すべてが思い出となる。どの場面で引き返すのが妥当か、体調にもよるし、天候にも相談しないといけない。頂上が登れなかったとしても、すべてが、経験となり、今後に役立つように感じる。
-記・河合-