三峰川岳沢アイスクライミング

【山行名等】23.3.4(山形)
【2023年3月4日~6日】
【メンバー】山形、他1名

年末の12/28-12/30で敗退した三峰川岳沢のアルパインアイスに再チャレンジしてきました。その際は丸山谷の出合を見落として林道を延々と歩き続け足が棒になってしまうという大失態を犯しました。予備日を使って突っ込んでも良かったのですが敗退の判断となりました…。自分も久しくアルパインやってなかったので山感が鈍っており凡ミスを反省。
雪が安定しかつ行動時間も長く取れる3月を狙って再チャレンジを計画してました。
パートナーと休みがあったので3/4-3/6で行きました。

金晩発で初日は林道ゲートからまずは営林署を目指す。ここまでは前回の到達地点なので楽に進む。問題はここからだが幸いテープやトラロープなどがちょこちょことあり迷うことなく進むことが出来た。氷瀑が出たところは左側の斜面を上がりここから急傾斜となる。特に岳沢越えから三峰川に降りる際にテープが豊富にあり助かった。

林道を歩く

年末の敗退地点の営林署

テープを頼りつつ進む

岳沢越えは倒木が多くて歩きづらい

三峰川に降りてからようやく遠くに目指すべき山が見える。三峰川沿いは雪の吹き溜まりが多く歩きづらかった。平日を絡めたためルート上には我々だけで他のトレースは期待出来ない。頑張って歩くしかない。岳沢との出合いはめちゃくちゃ快適な幕営適地で水も取りたい放題なのだがまだ時間があったので行けるところまで伸ばすこととする。

三峰川沿い

天気もよく歩いていて気持ちが良い。春山は最高だ!やがてF1前衛の滝に到着する。ここらへんはまだ標高が低く足元に水が流れる音が聞こえる。注意しながら進む。前衛の滝は大きく釜が開いておりピンチとなるが何とか石をつたい通り過ぎる。パートナーは片足ポチャンして靴を乾かすことに専念する夜となった。最近かなり暖かかったこともありF1の氷結が甘くロープを出して越えた。時期的にはラストチャンスだったかもしれない。良いタイミングで来れた。初日はF1上で幕営とする。

幕営地

翌日は4時過ぎに起きて暗いうちに出発した。明るいうちにF3に到着。右端の簡単なラインが繋がっていたのでそこから登ることとする。
荷物を背負ったまましんどいアイスクライミングとなる。まして山形は最近まともにアイスをやっていなかったのでふくらはぎパンパンでした。腕のパンプはフリーの強化で何とかなったがむしろふくらはぎが痛かったです。F8を越えてヘロヘロになりながら大仙丈ヶ岳まで。天気が悪化していたので仙丈小屋まで頑張りました。こんなヘロヘロは久しぶりです。山に入ってないとダメですね。日々のトレーニングにランニングを付け加えることを誓います!!

F6フリーで

F8ソーメン流しの滝1ピッチ目

F9を越えたあたりから天気が悪化

やっと着いた大仙丈ヶ岳!

仙丈小屋では快適な宴会タイムとなりました。山で食べるカレー飯が美味すぎて2人で発狂!お湯で作れるのでジフィーズ持って行くくらいなら絶対こっちだ。後軽量化のためにモンベルのアルファ米の容器をコッヘルがわりに使える。自分で色々と経験しながら軽量化装備を考えるのは楽しい。何でもそうですが計画、戦略を練る段階がワクワクして楽しいですね。お酒は今回98度のウォッカを500ml持っていきましたが2人で2泊3日には十分な量でした。スクリューは12本持って行ったがまぁまぁ適正な量だったかと思う。荷揚げを考慮して60mダブルの2本で行ったが結局荷揚げの場面は無かった。最近寒がりなので冬シュラで行きましたが今回の気候だと3シーズンでも良かったかなぁと思いました。
やっぱり冬山アルパインの充実感は帰ってからも残像がありますね。またビッグルートに行きたいと思いました。

仙丈小屋と甲斐駒

最高の景色

この記事を書いた人

こいつノリで生きてるだろと思われがちな関西人ですが山に対しては真剣です。厳しいルートを登った後に絶景を見ながらテント泊にて赤ワインを嗜む、そんな登山が大好きです。

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