【鳳来・鬼岩】2016秋(後藤良太)
【年月日】2016年秋のシーズン
【メンバー】後藤良太・1回だけ藤田・カクタスすぽーとクライマーズ
私は月に3・4回のペースで鳳来鬼岩にあがっている。この1年は山岳会の世話になり
雪山を体験したり、マルチやクラックも経験しクライミングの幅を広げた。新しい仲間との
さまざまな山行は楽しく、かけがえのない時間だ。
しかし暫くはここ鳳来に軸足を置き、スポートルートを登りたいと考えている。できれば
グレードの更新もまだ諦めてはいない。8b(13d)への挑戦を控えめに記録してゆきたい。
晩秋のメインウォール。取り付きから空を仰ぐ。上部がクライマーを威圧する前傾壁。
鬼岩の少し上、登山道の途中にハイカラ岩がある。手前クライマーのルートが
「ガンジャ」。リップの少し上に終了点がある。高さ・長さ・傾斜など客観的な
データはあまり意味がない。登った者だけがそれを身体で理解する。20手あまりの
短いルートではあるが、この傾斜を直登する。真っ向勝負、ミスは許されない。
2分ほどの時間、強い負荷に耐えながら集中を強いられる。
序盤からだいぶ悪い。負荷の高いここのムーブを安定させるのが大事。
6ピンめのクリップ。当面の目標はここまで繋げること。左手はあまり良くない、
右足トゥフックでバランシーな体勢を保ちながらロープを手繰る。
中盤、最大斜度に突入してゆく。
核心の左アンダー取り。その後のクリップが厳しい。
アプローチシューズ。小一時間湿った樹林帯を歩くため靴は選びたい。
鬼岩乗越しからの眺め。もう寒くなるができるだけ通い、良い季節にそなえたい。