【分類・山域】クライミング 小川山 【記】中川
【日時】2020年10月3日(土)~10月4日(日)
【メンバー】L中村さ、浅田、牧原、村上、中川
【天気】曇
10/2(金)
豊川-美し森
10/3(土)~10/4(日)
廻り目平キャンプ場ベース・クライミング
【クライミング成果】
南陵レモン5.8(全員)
同志会ルート10b(中村さRP、村上TR)
JMCCルート5.9(牧原OS、村上RP)
メルトダウン11a(中村さRP)
小川山物語5.9(中川OS、牧原TR、中村さRP)
小川山ストリート5.9(中村さRP、浅田TR、村上、中川)
【登攀装備】
南陵レモン:1ピッチ目で#1、#2。3ピッチ目のクラックルートで#1×2、#2×2、#4、#5。
ロープはシングル60m
【序】
浅田さん発案の「私をキャンプに連れてって」の一言から始まった小川山キャンプ&クライミングに参加してきました。
私は2018年4月以来の廻り目平キャンプ場。先輩方に連れて行って頂いた約2年半前は、トップアウト出来ないルートが多かった事を思い出します。
今回はキャンプメインなのでクライミングはマルチ1本と5.9~10aあたりのショートルート2本くらい出来たらイイなと思いつつの参加でした。
【本文】
美し森で前泊し、廻り目平キャンプ場へ着いたらテントとタープを張ってクライミングへ。
初日はマルチです。南陵レモンに挑戦することが出来ました。南陵レモンの取付きへは、セレクションの取付きを教えてもらいつつアクセスしました。次はセレクションも登ってみたいです。
南陵レモンの取付きには8人4組が準備中だったので、待っている間にその近くの同志会ルートを中村さんがRP。村上君はトップロープで抜けました。
そうこうしているうちに私たちの番がきました。浅田・牧原・中川の3人組と中村・村上ペアの2組で取付きました。
1ピッチ目は牧原リード。余裕で終了点へ向かうも渋滞。2ピッチ目の高度感のあるトラバースを中川リード。スリリングでした。2ピッチ目の核心はトラバース後のリングボルトのあるスラブでした。
中村・村上組は1ピッチ目を村上リード、2ピッチ目を中村リード。
2ピッチ目の終了点でザイルオーダーを組み替えました。
中村・牧原・村上組は南陵レモンの核心クラックルートへ、浅田・中川組はクラックルートの右側にあるスラブっぽいルートから第3峰のピークへ向かいました。
クラックルートの上部はワイドとなっており、とても面白そうです。中村さんがリードで突破し、村上、牧原と続きます。村上君とマッキーはドキドキワクワクの初ワイドをテンションかけまくりで楽しんだようです。
浅田・中川組は、そのまま延ばして第3峰のピークに向かいました。4ピッチ目の出だし2m程度のフェイス~スラブが核心でしょうか・・・そこを抜けるとあとは難しいところも無くアルパイン的な感じでピークに到着です。眺めが良かったです。希望したマルチでピークを踏めて満足でした。
懸垂下降で南陵レモンの右にあるメルトダウンの取付きあたりに降りました。60mのシングルロープを2本繋いで一気に降りました。
南陵レモンの後、中村・牧原・村上はショートルートに取付きました。浅田・中川組は夕飯の準備のために先にテントに戻りました。
JMCCルートは牧原OS、村上RPと楽しかったようです。中村さんはメルトダウン11a(上部を左ルートとすると11b)に挑戦。さすが中村さんRP。
浅田・中川組はキャンプの楽しみの一つである焚き火の薪を拾いながらテントに戻り、夕飯の準備をしました。
メニューは鍋とご飯です。鍋の具材は予め家でカットしたり、肉を加熱しておいたりと下ごしらえをしておいたのでスムーズでした。大失敗だったのがご飯が上手に炊けなかったことです。上手に炊く練習が必要です。
あたりが暗くなった頃に中村・牧原・村上組がテントに戻り宴会の始まりです。
廻り目平といえば焚き火。焚き火職人の中村リーダーが仕切って美しい焚き火を作っていきます。少し寒くなり始めた今の季節には火の温かさが心地よかったです。
酔いのまわってきた中村リーダーの職人魂に焚き火の火が燃え移り、次から次へと立派な薪を集めてきてはくべていきます。温かい炎が大きく燃えていきました。
翌朝は5時起床。職人魂に火が付いたままの中村リーダーは朝から焚き火に命を吹き込みます。朝食も暖かい焚き火のそばで頂きました。贅沢な時間でした。
二日目は浅田さんお薦めの父岩にある「小川山物語」「小川山ストリート」という小川山を冠したスラブルートに向かいました。人気ルートなので空いてるか心配でしたが、早起きしたかいもあって一番乗りでした。
スラブルートということらしいですが、個人的にはフェイス的なルートと感じました。グレード的には5.9ですが長いルートでOS出来てとても満足でした。
小川山物語の隣にある小川山ストリート5.9は、終了点とその前のボルトとの間がイヤらしいとの情報をもらってリードトライ。出だしも途中もナンヤカンヤありましたが、終了点の手前のボルトまではノーテンで辿り着きました。そこから右のカンテルート(正規ルート)なら行けるような気がしたので、せっかくなのでカンテルートではなく難しそうな直登ルートに挑みました。
粘りましたが結果的にはテンション!直登はできずにRP逃してしまいました。残念でした。
浅田さん、中村さん、牧原さん、村上君もこの2本を交代で楽しみました。楽しいクライミングでした。
途中ポツポツと降られたりして天気も微妙なのでクライミングを早目に切り上げ、お昼頃前頃に帰路に着きました。
浅田さんの「私をキャンプに連れてって」の一言で始まった今回の山行は、中村さんが何かに憑りつかれたかのように薪をくべる焚き火に感動し、クライミングもマルチとショートルートの両方が楽しめ、とても満足でした。みなさんありがとうございました。
↓到着したらテントとタープ、テーブルなどをセッティング↓南陵レモンの1P(浅田さん)↓南陵レモン2P(マッキー) ドキドキトラバース ↓南陵レモン2P(浅田さん) ドキドキトラバーストラバースを越えて笑顔です。 ↓南陵レモン2P(中村さ) トラバースの後のイヤらしいスラブ ↓南陵レモン3Pクラックルート(中村さ)↓南陵レモン3Pクラックルート(中村さ) ↓南陵レモン3Pクラックルート(マッキー) 割れ目に挟まりモガキ苦しむ ↓南陵レモン4Pから見下ろすと3P(クラックルート)を終えた中村・牧原・村上組が見えた
↓南陵レモン4P(中川) 出だしの2mほどがいヤらしい。 ↓南陵レモン 第3峰ピーク ↓メルトダウン11a/b(中村さ)↓JMCC5.9(マッキー) ↓同志会ルート10b(村上)↓右は焚き火職人中村さん ↓焚き火を囲んで記念写真 ↓左:小川山物語(中川) 右:小川山ストリート(中村さ) ↓左:小川山物語(マッキー) 右:小川山ストリート(浅田)↓小川山ストリート(村上) ↓下山↓廻り目平キャンプ場から少し色づいた木々の向こうに「小川山物語」が見える。
焚き火キャンプ&クライミングを存分に楽しめた小川山でした。
追記
「廻り目平でキャンプをしましょう」とLINEに1報。中村君からクライミングですかの返信。
「私を小川山へ連れてって」と2報。若者4名が参加表明。
12年振りの小川山でのクライミングとキャンプが実現しました。
ザイルのトップでガンガン登る体力、気力も今はありませんが、若者達のお陰で楽しいクライミングとキャンプが出来ました。仲間に感謝です。
記 浅田