北八ヶ岳周遊

北八ヶ岳 天狗岳・硫黄岳
2013年2月9日~11日
メンバー 上田、荒木、白木
2月8日(金)
8時30分に豊川市役所に集合し、梅沢さんから4WDのオデッセイをお借りして今日の目的地である稲子湯へと出発した。豊川ICから長坂ICまで運転を交代しながら走った。DSC06102.jpg
途中、諏訪湖SAにて休憩した。暗くて分かりにくいが湖の半分くらいは凍っていた。
長坂ICで高速を降り、稲子湯を目指して山道を進む。途中サイト出来そうな駐車場を発見し、仮眠をとる。2時ごろに就寝した。
2月9日(土)
7時ごろに起床する。テント内がとても明るく、テントの中でも外が快晴であることが分かるほどであった。気温は冷えていたが、風もなく穏やかな朝を迎えた。テントを撤収し、稲子湯の駐車場を目指して出発する。
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外に出ると、北八ヶ岳の全景がきれいに見えた。
稲子湯の駐車場は10台近くの車が止まっていた。
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各自身支度を整え、9時30分頃に出発する。天気もよく、気持ちのいい林道歩きが続く。特に急な登りは無いが、気温のせいか汗をかきながら、しらびそ小屋に到着した。
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小屋からは天狗岳がきれいに見えた。
しらびそ小屋を出発し、しばらくすると稲子岳と中山峠の分岐がある。トレースがどちらもしっかり付いており、看板も無いためどちらに進めば良いか、注意が必要である。その後、分岐からは厳しい斜度の直登が続く。トレースが付いていたためラッセルということはないが、腰まである積雪の中進むのはかなりの労力であった。
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写真では分かりにくいですが、なかなかの傾斜です。
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直登を終えると中山峠に出た。そこには、今までと雰囲気の違う景色が広がっていた。
幻想的な木々の中をしばらく進むと黒ユリヒュッテに着いた。ツアーのお客さんも多く入っており小屋・サイト地ともに混みあい、賑やかであった。夜ごはんはレトルトカレー!おいしかったです。ご飯がとてもすすみます。DSC06162.jpg
黒ユリヒュッテの様子
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梅沢さんから頂いたプレモル。おいしく頂きました。ありがとうございます!
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少し風はありましたが、夜は晴天でした。オリオン座がきれいに見えました。
飲み会後、10時頃に就寝した。
2月10日(日)
自分はかなり寝付きの良い方であるが、朝方に風の音で目が覚めた。昨日とは違い、風が強いようである。気温も標高が高くなったせいもあってだいぶ冷えていた。テントの外に出ると、快晴ではあるが確かに風が強かった。朝食を済ませ、8時頃に黒ユリヒュッテを出発する。出発すると直ぐに稜線に出た。山頂付近は風が強いらしく、すれ違う人たちはゴーグルを装着していた。自分たちも目出帽を着用し、風に耐えながら山頂へと向かった。
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山頂からは南八ヶ岳、南アルプスの展望がとてもきれいでした。
西天狗岳をピストンし、硫黄岳に向かう。東天狗から根石岳付近は、地形からとても風が強かった。気をつけていないと、まっすぐ歩くことが出来ないほどであった。
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根石岳山頂より。
いったん峠まで下り、硫黄岳へと登り返した。見た目はかなり急な傾斜に感じていたが、いざ登ってみると案外傾斜は感じなかった。風の強さは相変わらずで、いろいろ飛ばされてしまうほどでした・・・。
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山頂に着くと、赤岳や横岳、阿弥陀岳などのパノラマが目の前に広がった。天候にも恵まれここまでこれたことを、とてもうれしく思いました。
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写真を思う存分取った後、下山を開始する。峠までは風が強かったが、林道に入ってからは風もおさまり、勢いよく下っていく。
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1時間ほど林道を下ると、本沢温泉に到着した。ツアーの人やTBSの取材班なども小屋に入っており、満員の様子だった。せっかくだし、お風呂に入ろう!と思い、いろいろ考えましたが、野天風呂は小屋からは少し距離があるようだったので、写真右後ろに写っている内湯に夜入りに行った。熱めのお湯で、冷え切った体にしみわたる心地でした。ちなみに料金は600円である。お風呂のあと、テントへ戻り10時30分頃に就寝した。
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2月11日(月)
6時30分に起床した。天気は上田さんの予報通りの雪。テントに積もった雪を払いながら身支度を整え、8時30分頃に出発した。雪が舞う中ではあったが、視界は良好で楽しみながら歩みを進めた。行きにも通ったしらびそ小屋からの展望は写真のように真っ白であった。
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その後も心地よい林道歩きが続き10時30分頃に稲子湯の駐車場へと帰ってきた。最後は稲子湯へ行き、温泉にて疲れをいやした。山の後の温泉は格別である。特に稲子湯のあっつあつのお湯は冷え切った体を元気にしてくれた気がしました。3日間を通して天候にも恵まれ、とても楽しい山行でした。
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今回のGPSルートです。
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記 白木
◆白木君、荒木さん お疲れ様!:上田追記
好天に恵まれた北八周遊山行、楽しかったですね。
写真と天気情報を追記します。
ミドリ池と天狗岳東面
ミドリ池から天狗岳東面
稲子岳南壁 
稲子岳南壁
天狗岳手前の積雪:今年は南岸低気圧が度々通り雪も結構多く、雪庇が出ており要注意。
天狗岳手前の雪庇
風が強かった根石山荘付近のエビの尻尾:雪ではなく過冷却の水蒸気が風上側に発達して凍っている
根石山荘付近のエビの尻尾
◆今回の山行の天気状況
・2月9日 上空の寒気が抜け風も収まり好天
・2月10日 前日よりは等圧線の間隔が狭まり風が強まる 稜線では平均風速12~15m/sの強風
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 500hPa(上空約5400m)の高層天気図では再び大雪の目安の-30℃線(青い線)が再び北陸まで南下
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・2月11日 冬型が強まり前夜からは上空の気圧の谷の通過で降雪 日中もガスに覆われる
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500hPaの高層天気図では-30℃線(青い線)が更に南下、気圧の谷(赤い線)が本州を通過で八ヶ岳でも降雪
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以上 記:上田

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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