東三遭難対策協議会親睦会&レスキュー講習会

東三遭難対策協議会親睦会&レスキュー講習会
2012年9月8日~9日
メンバー 白井、河合、浅田、他4名
恒例になっている東三遭対協の親睦会を山びこの丘で行い、翌日沢登りの予定であったが、
遭対委員長の岩瀬氏の提案で、レスキュー講習会に変更とし、その講習会に参加してきた。
豊橋山岳会の久保田氏が8月末に行われた、日本山岳協会主催の山岳レスキュー講習会に参加されたので、講師をお願いした。
ブッポーウォールが使用できれば良いのだが、諸般の事情で使用出来ないので、横にある休憩所のはりを使用して、トップが墜落してから自己脱出し、登り返して負傷者(トップ)と一緒に懸垂下降で降りる一連の動作を行なった。
まず初めに8,2mm、9mm、10mm、の太さの違う3種類のロープに、スリングでオートブロック、クライムハイスト、プルージック等を作り制動力の差を体感した。
山岳レスキュー講習会2012,9 001
10mmのロープでは4回巻けば自重を支える制動力が得られるが、8,2mmでは5回巻かないと駄目であった。ここで重要な事はロープの太さで、何回スリングを巻けば制動力が得られるかを普段から把握しておく事である。
次に今日のメインである、トップが墜落してから自己脱出し、登り返して懸垂用の支点を作り、負傷者(トップ)と一緒に懸垂下降で降りる一連の動作を行なった。
想定 50mのダブルロープで登攀中35m程登った所で墜落し意識不明の状態となった。
   使用ロープ長さの半分以上登っているので、確保者(セカンド)のいるテラスまで
   は降ろせない。
一連の動作
①メインロープを仮固定し(ハーフピッチ+ハーフピッチ)両手を自由にする。
②メインロープにスリングでクライムハイスト(フレンチ結び)を作りビレーポイントに繋ぎ、加重から自分を取り除く。
③メインロープをビレーポイントに本固定する。
④負傷者に繋がっているメインロープにスリングでオートブロックを作り、自己確保しながら負傷者の位置まで登る。
⑤セルフビレーを取る。
⑥懸垂下降をする支点を作る。
⑦ダブルロープの1本を支点に固定する。
⑧固定したロープに下降器をセットする。(デージーを利用して自分と負傷者が下降器を上にして逆V字になるように)
⑨懸垂下降するロープにスリングでオートブロックを作りバックアップを取る。
⑩負傷者に繋がっているメインロープを外す。(ナイフで切る)
⑪介助しながら懸垂下降で降りる。
山岳レスキュー講習会2012,9 005
山岳レスキュー講習会2012,9 006
山岳レスキュー講習会2012,9 011
山岳レスキュー講習会2012,9 012
今回は岩場での講習会ではなかったが、一連の動作を再確認できた。
講師の久保田さんお疲れ様でした。
記 浅田

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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