雨上がりの読図講習会

【愛知県山岳連盟読図講習会】2015.11.15(河合)
【年月日】2015年11月15日
【メンバー】河合、鈴木幸、遠山、鈴木雅
自分が担当することになって、今年で4年目となる。なんとなく形になってきた気がする。この1日は、コンパスの使い方に特化した、言わば「コンパスの日」である。今回の参加人数は、受講生21名指導員8名であった。

朝、ポスト設置をして頂ける指導員は7時に集合し、1時間30分をかけポスト設置を行う。ポスト設置は、位置を確定する作業で、ポスト設置は重圧がある。だからこそ勉強になる。

10時から講習がスタートし、コンパス1.2.3を三角形、四角形・・と進める。

1447577451807コンパス123の説明

その後、100mの歩測を行い、3班に分かれて山の中に入る。山の中は毎年、班長さんにお任せしている。私は、他の指導員の方が設置したポストをすべて位置確認し、その後受講生の方たちの受講風景を確認し、山の中をさまよう。

20151115_140734

12時に昼食で集合し、昼食後、再度14時30分まで山の中をさまよう。午後からは、一人で歩く場面があったが、一人で歩くことにより「不安と闘い冷静さを保つ」訓練にもなった。不安な方は1人に出来ないので、班長さんが付き添う。

ポスト設置場所については、過去の講習会資料

//toyokawa-ac.jp/map/map_material

のページを参照されたい。

今年は、豊川山岳会からも新人3人がチャレンジしてくれた。基礎をしっかり学んで安全で楽しい山行をして欲しい。ちなみに、遠山さんからは、「ジオグラフィカ」のアプリをスマホに入れて使っていますと言われ、見せてもらうとログもバッチリとってあり、使いこなしている。「いいなぁ。」と思った。自分は、いいよと言いながら、スマホは韓国製アンドロイドのため、ダウンロードはできてもインストールができず、残念である。

最後に、ナビゲーションは、①予測を行う。②行動をする。③現在位置確認を行う。の3つを行うサイクルを続けることにあるが、道に迷った場合の多くは、「①予測を行う。」ことが抜けてしまう。そうすると、「②行動をする。③現在位置確認を行う。②行動をする。③現在位置確認を行う。」の繰り返しとなり、道に迷うリスクが高くなる。

また、ナビゲーションに重要な要素は、①体力、②冷静、③技術の順番で大切である。

地味ではあるが、遭難が減少するために、伝え続けて行きたい。

-記・河合-

追記
河合さん、遠山さん、鈴木雅さんお疲れ様でした。
自分にとっては前回から2週間しか経っていない読図講習会でしたので、とてもよいタイミングで復習が出来ましたが・・・
なんと!のっけからコンパス1.2.3の三角形で苦戦(-“-) 矢印を合わせる方向が間違っていました(汗、汗)
五角形では角度も目標物も慎重に決めた成果で、嬉しい事にドンピシャで戻れました。
午前の練習は森の中で班行動です。PB150116まぁ、皆さんの後をなんとなーく付いてゆけば「ポスト」には行けます(^_^;)が、歩測のカウントが途中で「複歩」にならずに距離が違ってしまったり 藪を避けて蜘蛛の巣を避けてとの繰り返しで大変でした。

午後からは、一人で「練習メニュー」の通り決められたルートを進み戻ってきます。
自信のない人は指導員の方がついてくれます。
「大丈夫ですか?」の問いに「行きます!」と躊躇なく答える自分がいました!
コンパスと自分を信じて課題通りに進みます・・・ポストを見つけた時の安心感と嬉しさはちょっと誰かに自慢したい。PB1501242度目の課題では見えてしまった近くのポストを「それ」と思い込み、コンパスが示す方向がずれてるのに突進して失敗しました。
やり直して戻り、指導員さんに「一度失敗しました、でもそこからまたやり直して正規のルートで戻ってきました。」と言うと、
「どう間違ったを理解して、その後どうしたか、どうするかが大事です。間違えるのはある意味良い事です」と。
最後に地形図がない白地図で「ポスト」に辿り着く練習メニューは、沢や尾根が確認出来ないので誤差が大きくなりました。
何も情報がないって怖いですね。

今回の講習は河合さんに背中を押してもらっての参加でした、参加してよかったです。
ありがとうございました!(すずきさちこ)

この記事を書いた人

 読図コーナーを担当し「初心者からの読図,過去の遭難事例」では、ナビゲーション技術や知識、道迷いの心理、道迷い遭難事例を解説しています。ぜひ、読図コーナーのご一読を・・・。

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