御在所前尾根

【御在所前尾根】2021.10.9(二橋)
【2021年10月9日】
【メンバー】中川、遠山、二橋

10月9日(土)快晴
前週の稲子岳の後、登りたい衝動が抑えきれなくなり、渋滞を覚悟で御在所前尾根へ。今回も快晴の中、本日のメンバーは3名。中川先輩のご指導のもと、前尾根デビューの遠山さん、前尾根3ヶ月ぶり2回目の二橋。

早朝豊川を出発し駐車場まで。駐車場は少し空いていたが続々と車がやってくる。やはり今日はだいぶ混み合いそうだ。

装備チェックをして、出発。

休憩場所の藤内小屋をすぎると、前方に向かうパーティーがいくつも見えていた。

取り付きまで約1時間、初めてロープを背負ってのアプローチで滝のように汗が流れ出ていた。

P7、既に15人ほど待機しており既に渋滞中。だいぶかかりそうなので、残念ながら巻道を進む。

P6、

リードしてみますか?というお言葉を素直に受け取る。中川先輩にアドバイスを頂き、装備とルート確認。支点を作る場所を確認するが、下からは見えずあきらめて登攀開始。脚をおき、手を添え、クラックに爪先を差し込み、身体を引き上げる作業を繰り返す。視界が開け、景色を楽しみながら、登っていく。

傾斜のきついスラブの岩は、一歩一手を置くのもとても緊張する。
ちびっ子の私には、とても厳しい段差を、なんとかよじ登り、アンカーを作る。フォローでボディビレーに切り替えて2ピッチ目は遠山さんのリード。するりと登っていく遠山さんと中川さんを真似て登ってみるが、なかなか岩に重心が移らない。再び岩に張り付き、よじ登ってピッチ終了。

P5、
下部をフリーで登り、リード
登るのは難しくないが、ナチュラルプロテンション、カムを使っての支点作りが課題。効き具合を何度も確認し、ロープをかける。なんとか、終了点まで辿り着き、アンカーを構築、フォローをビレイして終了。

このピッチ、私にとっての核心はここからだった。終了点から、P4へ向かう途中の岩場は2M近く空いてるように見える(本当は1M弱)岩の切れ間が渡れず、飛びます詐欺を繰り返す。どうしても足が前にでない。見るに見かねた中川先輩が、お助けロープを渡してくれた(涙)。

P4、
ここから渋滞が始まっていた。休憩しながら、前パーティーのルートをみて確認する。2つのパーティーが右左のコースを登っていたが、私達は右ルートを選択。取り付きへ移動。1ピッチ目をそのままリード、2ピッチ目を遠山さんがリード。初見ルートなのに、とても落ち着いて安定している。ここもカムを多く使う。渋滞のおかげで、急がなくてもよかったので、何度も確認しながらセットした。

P3、
1ピッチ目はクラックを頼りに登る。

2ピッチ目、3ヶ月前にチムニーで作った両肘のすり傷を見ながら、リベンジを誓うも、ルートを間違えたようで一番左のルートで高度感と恐怖を味わいリベンジならず。3ピッチ目、大トリは中川先輩のリード、終了点は難しいアンカーをさらりと作って、ビレイをしてくれた。

体力気力ともに限界のため、今回P2ヤグラは見送り。
達成感に浸るよりも、ただただ、ホッとしてランチ。
下山開始。
登山道に合流するまで悪路が続く。
登りは体力、下りは技術とよく言われるが、私は本当に下りが下手だ。先輩方の技術と体幹は、本当に惚れ惚れする。お待たせして申し訳ないが、かっこよく歩くことは諦めて、クライムダウンしながら慎重に歩く。
ようやく登山道へ、藤内壁出会いも順調に下り、藤内小屋へ。ご褒美のコーラを頂き、駐車場へ戻る。
秋晴れの空の下、快適なクライミングを楽しみました。リードもさせて頂いたおかげで課題も沢山見つかったので、これからのトレーニングがさらに楽しみになりました。正直、怖さを感じることもありましたが、多分私よりも、後ろで見守ってくださったお二人の方が、怖かったことと思います。挑戦させてくださって、なによりご一緒させて頂いてありがとうございました。とても楽しい山行でした。頼れる男前の先輩お二人に、感謝です。

この記事を書いた人

目次