【瑞牆】19.10.26(小野)
【2019年10月26日〜28 日】
【メンバー】小野、その他

 

3日間もワイドだけでいける数少ないパートナーTさんとともに、土曜から月曜の3日間で瑞牆入り。

またも台風でダメかと思ったが、時折晴れ間を見せる曇天といった感じで、少し寒いが登るにはちょうどよかった。

初日は前日の雨もあり、どこに行こうか迷ったが、アプローチの近さと、乾きやすそうな名前で「陽の当たる場所」という課題をやることにした。

若干迷いながらも発見。下部にフレーク系の薄被ったオフウィズス、そして上部にはルーフ越えのチムニーと、とてもきれいな課題だ。

ジャンケンで負けて後攻。若干ナメ気味に下部のオフウィズスに入り、即座に後悔。持てる我慢と体力を集結してなんとか突破。

スクイーズチムニーでルーフチムニーに入り、狭くなったルーフを抜ける箇所で行きつ戻りつを繰り返し、覚悟を決めてなんとかRP。わかればなんのこともないのだが、それがなかなか難しい。

Tさんも2度のトライでRP。

2日目も乾いてないとこ多そうだねと、相談した結果、「帝王」をすることになった。以前のトライがあまりのヤラレっぷりに、まだできる気がせず敬遠していたが、一番乾いてそうだし行ってみることにした。

腑甲斐ないことに「帝王」岩までの道を全く覚えておらず、彷徨いながらようやく到着。

Tさんがイメージのついている「皇后」を先にトライすると取り付き、イメージ通りにスルスルと完登。ネットで写真を見てムーブの想像がついているとはいえ、とてもスムーズ。プレッシャーをかけられる。

核心と相変わらず硬い身体の動きにパンプしつつ、怖さにメンタルをやられながら、なんとか完登。これでこの長いアプローチで坊主はなくなった。

メインの「帝王」はムーブの確認と練習のつもりだったが、一本目で下部を抜けてしまい、ギリギリの体力で上部に突入。上部で諦めかけていたが、最後のカムを蹴ってしまい、落ちるのに不安が。外れたら確実にグランドなので引くに引けなくなり、必死でもがいて、ギリギリの完登。

登れた嬉しさより、落ちなかったことへの安堵の方が大きかった。

Tさんもその日のうちにテンションをかけながらもトップアウトしたので近いうち完登するだろう。

帰りは暗くなってしまい、往路と同じく彷徨いながらの下山。ガレ場まで出るのに一苦労だった。

最終日は疲れがあったので、近くの癒し系に行こうということになり、Tさんの行ったことのない詩エリアへ。

自分は以前登りに来たことがあったが、5.9のワイドをもがき苦しみながら登ったので、ワイドのレベルが進歩しているのか確認をする意味も込めて。

以前はランナウトと聞いてトライしなかった「だるま落とし」からトライ。スクイーズチムニーのランナウト部分はやはり#6は効かず、ジリジリ高度を上げる。徐々に吐き出されオフウィズスになって#6が効いたがかなり開いていた。泣きそうになりながら我慢を続けてなんとかRPできた。

あとは前回登った「神楽」に取り付いたが、なるほど確かに5.9だなと感じ、ワイド技術の向上が感じられた。

今回は目標の1つであった「帝王」が登れたこと。そして過去に登った課題が少し楽に登れるようになっていたことで、少しはワイド技術が進歩したなと感じることができた。

瑞牆にはまだまだ登りたいワイドがたくさんあるが、寒くなってきて、シーズンも終わりが近い。あと一回くらいは登りに行きたい。

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