豊川山岳会

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白馬三山コンプリート☆

      2018/07/10

【白馬三山】17.8.18(井澤)
【2017年8月18日~19日】
【メンバー】河合、遠山、井澤

昨年晩夏くらいから白馬に行きたいと希望し、今回実現していただきました。
計画では、白馬~爺ヶ岳まで縦走、扇沢に降りる、でしたが・・・。

17日夕方に新城を出発し、猿倉まで行きました。
※教訓:コンビニのおにぎりは先に買っておいたほうが良い。おにぎり難民注意。

18日(一日目)
5:45猿倉登山口~6:45白馬尻小屋~9:30避難小屋~10:25村営白馬岳頂上宿舎~10:45白馬山荘~11:30白馬岳頂上~13:10杓子岳~14:00白馬鑓ヶ岳~15:00天狗山荘

テント撤収まではよかったですが、出発前、雨が降ってきました。カッパを着て出発します。
河合さんの記憶を聞きながら進んでいくと、立派な白馬尻小屋が見えてきました。

ここから、かの有名な☆初☆白馬大雪渓です。
生まれたての小鹿状態で一歩ずつそろそろと・・・あぁ~っ!!とか言って滑っていたら、ストックを一本貸してくださりました。このあとの行程でも雪渓が何回も出てきて、そのたびにお借りしました。ありがとうございました。
 ひたすら雪、雪、雪。二時間ほど雪渓を歩きました。雨は止んでおり、景色は白くなったり晴れたりしていました。
高度を上げるとき、いつもならうちわが欠かせませんが、ここは涼しくていいですね。雪好きとしては、楽しく歩くことができました☆
登りはストックがあればいいですが、下りはアイゼンがないと滑って怖いなぁ、必須だなぁと思っていたら、若さという装備を持った高校生たちが、そんなものはいらないぜと下って行きました(笑)
9:20頃雪渓を抜けましたが、結構急で歩きにくい印象でした。しかし、いろいろな花が顔をのぞかせ始めました。
村営白馬岳頂上宿舎付近にはウルップソウがまだ咲いていました☆
これ以降のルートでもたくさんありましたが、花は終わってしまっていました。
外に出たくなくなるような雨の中、白馬山荘に到着し、ザックを置いて、いざ頂上へ!!
11:30白馬岳登頂!
再び小屋に戻り、次を目指します。
今回は天候があまりよくありませんでしたがその分ライチョウと4回も会うことができました!!!
○ライチョウ1(12:05)
 目の上が赤いのでオスでしょうか。メスよりも全体的に太い感じがしました。どっしり。
歩を進めていくと・・・
○ライチョウ2(12:20)
メスとヒナたち
景色は白く、雨も強く降ったり止んだりを繰り返していますが、ライチョウに会えて満足です。
PL:「杓子岳を巻く道があるけど??」
→「白馬三山といいますから頂上に行きます。行かなければコンプリートになりません。」基本頂上に行きたい人ですので、他の山でも巻くのではなく、頂上を通りたいと思っています。(笑)

13:10杓子岳登頂!!!
下ります。ここら辺は石がじゃりじゃりして歩きにくかったです。不思議だったのは線上に左右で石の色が違ったことです。なぜでしょう??
ライチョウ3(13:50)
14:00 白馬鑓ヶ岳登頂!!!
白馬三山コンプリート!ありがとうございました!!!
さぁ、それでは、天狗山荘へ最後のひと踏ん張りです。
コマクサもきれいです☆
コマクサを食べる蝶々の幼虫の名前は…??思い出せたり思い出せなかったり(笑)
ライチョウ4(14:35)
メスとヒナたち
(3枚目の写真は親子がてんてんてんと、等間隔に並んでいて面白かったです)
15:00最後の雪渓を小鹿状態で渡ると、うすぼんやりと天狗山荘が見えてきました。
本日の行程、終了。
テントを立てて中に入りしばらくすると雨がザーザーと降ってきました。セーフでした。
余談:すぐ隣に雪渓があり、テントにそちら側から風が吹き付け、夜は大変寒かったです。あまりに寒くて寝付けない、これは大変だ、でも救急セットにホッカイロは入れてなかったな~と思いながら・・・。そうだ!レスキューシートがある!!
ということで、買ってから十数年使ったことのないレスキューシートを初開封!ガサゴソと封をあけ、広げて、体に巻き付けシュラフの中でくるまる・・・。なんとなく暖かいような・・・。しばらくして無事寝ることができました(笑)よもやレスキューシートをこんなところで使うことになるとは思いませんでした。貴重な体験をすることができました。
※夜1時くらいは星が見えていたそうです。

19日(二日目)
5:00天狗山荘~5:30天狗の頭~5:45天狗山荘~6:20白馬鑓温泉分岐~7:50白馬鑓温泉小屋~9:10三白沢~9:50小日向のコル~11:00鑓温泉分岐~11:15猿倉駐車場

テントを撤収し、5:00発。しばらくすると雨が降ってきました。稜線は風雨が強く、暗雲立ち込めます。
天狗の頭着。
この天候での不帰ノ嶮は…ということで、無理はせず今回はここまで。心の目で周りの景色を見ようにも・・・想像がつきませんでした(笑)いつか天気の良い時に来て山脈を眺めながらの稜線歩きを体験したいものです。
来た道を引き返します。雨は降ったり止んだり。降っているほうが多いです。
分岐まで戻り、ここから下ります。しばらく急な道で、かつ、石がじゃりじゃりしていて歩きづらい道でした。
大出原のお花畑
今年は降雪量が多かったうえに空梅雨で雪が解けず、雪渓がたくさん残っていると聞きますここも雪解けが遅かった箇所は、今、芽吹いていたり、花が咲いていたりします。もう少し早く、天気のよいときに訪れるとすばらしい景色だろうと思います。

鎖場も通りながら、白馬鑓温泉を目指します。
白馬鑓温泉は男湯女湯と時間を決めて入れるようです。宿泊には最高ですね☆
足湯が温かかったです。雨で冷えた手には最高!!しみわたる~。
どんどん降りていきます。
鎖場や雪渓もときどき出てきます。
雪解けと芽吹き。
ふきのとうもありました。
本来、夏ルートで歩く部分に雪渓が残っており、ルートが雪渓上に大回りで設定されていました。
雪渓やその下を流れる水、空洞等、興味深かったです。
だいぶ下に降りてきてやっと景色が見られたり、ときには日が差し始めました!
植物も変わってきました。
あじさいの青がとても素敵な色をしていました。この色は写真ではおさめきれないですね。
小日向のコルには水芭蕉がありました。
あと一息で駐車場。PLに続けと、マッハで降ります。
鑓温泉分岐から猿倉駐車場までの林道で、やっと出会えました。
アサギマダラ!!何羽もいました。
駐車場や街中では昨夜の寒さでのブルブルや稜線での風雨が信じられないほど、暑かったです。
白馬三山の山行は雨が降ったり止んだりで、景色は白が多かった印象ですが、雪渓には白が似合います。ライチョウにたくさん出会えたり、今までで一番たくさん雪渓を歩いたり、いろいろな花が見られたり、昔の山行のエピソードを聞いたりと、一期一会の貴重な体験をすることができて楽しかったです。雨もちょうどテントを立てたり撤収したりするときには止んでいて、神様ありがとうございますというタイミングでした!!
次のリベンジでは、山脈を眺めながら天狗山荘で釜プリンを食べて、稜線歩きを楽しめたらいいなと思います。流れ星も見たいです。
今回、わがままに付き合って計画を立ててくださった河合さん、写真をいっぱい撮ってくださった遠山さん(ストックも)、ありがとうございました!!!
一番大切なこと。今回も、的確な判断で無事に帰ってくることができました。感謝です!!!

 - 縦走

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