念願の朝日連峰全山縦走(錦秋の祝瓶山~大朝日岳~以東岳~障子ヶ岳)と山形・宮城の旅

【山形:朝日連峰・祝瓶山~大朝日岳~以東岳~障子ヶ岳】
【年月日】2023年9月30日~10月4日/下山後5日~8日小旅行(上田)
【メンバー】上田歳彦

 これまで朝日連峰は部分的な周回、ピークハントで登っただけで全山縦走をしたいと思っていたが、実家の稲刈り前のタイミングで出かけることにした。今後は東北など遠方は、出向く機会も限られているなあ、ということもあった。とりわけ、これまで朝日で登っていなかった北の重鎮 以東(いとう)岳、南と北の鋭鋒 祝瓶(いわいがめ)山と障子ヶ岳に登ってくること。また山名や地名も祝瓶、以東、障子、狐穴、天狗角力取など趣があり曰くありげで気になっていた山だった。
 平日を含む4~5日の計画とあって、学生時代のOBなども都合つかず単独となった。今回も立場上、また家族との関係で怪我や事故は起こさず無事に帰還することを目標に、基本4日間+予備日1日と余裕を持った計画とした。

また、朝日連峰の下山後(10/5~10/8)は学生時代の友人に時間を取って歓待してもらってありがたかった。それぞれが、今自分が置かれた状況の中で、懸命にまた心豊かに過ごしていてうれしく、また勇気づけられた。
とりわけ雇用延長を続けて「命ある限り一生懸命生きたい。自分の場合には、求められる限り今の仕事、与えられた役割を果たすこと」と真顔で語ってくれたM君の言葉にぐっときた。いつもはユニークな言動で皆を面白がらせるキャラだが、結構飲んでいた中でもとつとつと語ってくれたことが忘れられない。
帰宅後NHK大河ドラマ「どうする家康」の第36回(於愛日記)を見ていたら、敵方の元密偵を助命する場面で家康が「幸せになることは生き残ったものの勤めである」と語る場面があった。時代制約はあるものの心に残った。

先ずは山行の記録から
9月29日(金)
前夜名古屋駅を22:40発の夜行バスで、新潟駅に5:39着。6:44発の白新・羽越線で坂町7:45着 2022年8月の豪雨災害でJR米坂(坂町から米沢)が不通で復旧しておらず、代行バスで今泉まで。(坂町8:15 今泉10:25)

途中、小国駅でしばらく停車

駅舎には熊君の剥製

米坂線、線路は草ボウボウです。鉄道で復活はあるのでしょうか?
https://tetsudokyogikai.net/column/yonesaka

新潟平野は稲刈りがほとんど終わっていたが(猛暑と水不足で不良で大変だった)、山形に入るとまだ残っていた

今泉駅から「フラワー長井線へ」

地元の子どもたちも社内アナウンスをする花柄の車両

新装の長井駅

長井駅で、この日の宿泊 祝瓶山荘を保有・運営する長井山岳会の会長で長井市の山岳救助隊長の佐藤和典さんと待ち合わせ、ご近所のラーメン屋さん(名物の馬肉のトッピングがおいしかった)で、山荘の鍵や縦走経路の状況(危険箇所、水場など)について詳しくお聞きすることができ大変ありがたい。中でも、祝瓶山直登コースから大朝日までのアップダウンと所要時間、途中での平岩山でのビバーグのご経験、最終日の障子ヶ岳経由の下山での所要時間など、大変参考になった。祝瓶山荘のみ宿泊費1500円。

予約してあった長井タクシーでは佐藤さんから山荘手前までの進入経路について運転手さんに説明頂き、悪路が始まる山荘手前3kmまでタクシー移動となった。(12:45~13:20 ¥8200)

山荘までの3kmも美しい森や足下の草花を楽しみながらの入山となる。

約1時間で14時過ぎに山荘に到着。

祝瓶山荘以外に奥の左側には国土交通省の観測所・宿泊所らしき建物や冬終いした「友愛山荘」、記名の無い古い小屋(左手前)の4つの建物があった。釣屋さんと2グループ(福島からと埼玉から)ほど出会い、人気の釣り場と知る。すぐ近くの沢や野川中流域の枝沢に入渓したとのこと。

解錠して2回の畳部屋を使わせて頂く

山荘からは西側正面にピラミダルな祝瓶山が大きく見えて素晴らしい

夕日が祝瓶にかかる雲を染めていた。軽く一杯やって19時過ぎには就寝。

9月30日(土)曇りのち雨
大朝日小屋までは小屋が無くコースタイム11時間程の行程。途中でビバーグを想定して1~2人用のテント(フライ付きのアライ)を持参する。

祝瓶山荘:4:32 桑住平:5:40 祝瓶山:7:59  大玉山:12:11  北大玉山:13:44 平岩山手前のコル(雨のためビバーグ):14:10
祝瓶山の直登コースの登りの桑住平まではヘッドランプで歩こうと4:32に出発。暗い中で藪っぽい所もあって、慎重に進む。熊鈴に加え、ホイッスルを時々吹いて警戒しながら進む。4つめ最後の沢(ヌルミ沢)でビバーグ用含め水3.5Lを汲む。軽量化、コンパクト化したとはいえ、17kg位はありそう。

急峻な直登尾根を北面からとりつき、標高差770mを頑張る。
尾根に上がり頂上を右上に、その手前に花崗岩のヌルミ沢の奥壁を間近に見ながらひたすら登る

ヌルミ沢の奥壁と次の行く手の大玉山方面

頂上とヌルミ沢の奥壁

登ってきた急峻な尾根を振り返る

最後は草付きと花崗岩の岩場を左にトラバースし、明瞭な赤ペン伝いに直登する。
最近も自分とは反対の反時計回りのコースで、下山中にこの尾根で滑落遭難があったとのこと。
慎重に登ると、間もなく頂上に出る。今回も連れ合いのマスコット パンダちゃんと同行する。

頂上から案の上行きすぎて鈴振尾根を少し降りてしまい、戻って赤鼻への道に入る。ここは最初の標高差150m程が特に急である。尾根が明瞭になると少し傾斜が緩み、両側が切れ落ちた痩せ尾根となる。標高970mの最低鞍部からは赤鼻への登り返しで、桑住平からの道と合流する(1040m)。

夏の名残のリンドウやトリカブトの紫を楽しみながら頑張る

概ね1300m以上はガスがかかっているが、時々の晴れ間に癒やされる。
大玉山手前の1319mピーク付近からの祝瓶山

大玉山付近からの左手前から北大玉山、平岩山、大朝日岳 この後はガスから雨へ

中央やや右が北大玉山 その手前の小ピークから左が針生平・角楢小屋への道が分かれる

ヤマウルシのきれいな赤

大玉山と祝瓶山を振り返る

針生平・角楢小屋への分岐

祝瓶山と紅葉

袖朝日(左)から西朝日に続く尾根とアバランチシュート(雪崩に磨かれた斜面)

北大玉山への登り なかなかのアップダウンで1000~1400mのアップダウンを繰り返し、体力を奪われ徐々にペースが下がる

北大玉山からこの日の行程を振り返る。この後(13:44)、ついに雨が降り始め雨中の大朝日までは厳しいとの判断で、無理をせずにしばらく歩いてテントビバーグすることにする。

今晩の雨で雷の危険もありそうなので、稜線でのビバーグを避け、平岩山の前のコルで張ることにする。(登山地図の水マーク付近)14:00にコルに着くが1張りにしても狭すぎるため、一段下がったゆるやかな傾斜の草付き・砂地に張る。しかしこれが長い夜の始まりだった。わずかの傾斜でもテントは滑っていき、またフライシートの張り綱が取れずに夜の本降りでテントの中、寝袋をしっかり濡らしてしまう。長い夜だった。

10月1日(日)霧~霧雨、強風

明るくなってからテントを撤収し、6:20に出発。平岩山:7:01  大朝日岳:8:57  大朝日小屋:9:46

本州を低気圧が通過して雨は小降りから霧雨となるが、気温が下がり風が強くなる。平岩山(1609m)からは森林限界でいったん80mほど下り、吹きさらしでゆっくりとつづら折りの道を高度を上げていく。晴れていればどんなにか気持ちのいい登りだろうか。岩尾根の中でも高山植物やなんと茶色い痩せガエルが飛び出してきて驚く。
大朝日岳に飛び出すと、今回初めて他の登山者に会う。
話をしていると東北や関東から集まった地質研究・調査のグループとのこと。朝日連峰は比較的古い隆起山塊で大朝日周辺は古い地層・岩石があるとのこと。
晴れ間が出るわけもなく風も強くなってきたので、今日は大朝日小屋泊まりと決め、そそくさと下り小屋に入る。中岳側のコルの金玉水(今年は雪渓は無いが水はあり)まで往復15分で水を汲んでくる。(小屋についた時点で昨日の水の残り1L)

干し物などをして一息。他の登山者との情報交換。百名山ハンターは古寺鉱泉跡から大朝日までの日帰り往復。朝日鉱泉からや以東、竜門方面からは大朝日小屋泊まり、メインのピークだけあって賑やかである。

小屋番さんは地元の大江山岳会さんで、今日は交代日で古寺鉱泉跡から登ってお昼過ぎに着かれ、受付(一泊2000円:朝日のどこの小屋も同じ)
今日の同宿は朝日鉱泉から来られたシニアの女性3名(1名はガイド)、竜門山荘から来た若い男性1人、以東小屋から来た若い女性2名。食事時にいろいろと交流しながら楽しい夜だった。

10月2日(月)霧時々晴れ、強風(10~13m/s)

本州を通過した低気圧とサハリン付近の低気圧が一体となって西高東低の一時的な冬型で風が強まる。今日は狐穴小屋までとして、5:20起床で天気の様子見で6:48 大朝日小屋出発、中岳 7:10、西朝日岳8:14、竜門山9:17、竜門小屋 9:51、南寒江山 11:08、寒江山 11:25、北寒江山 11:59、三方境 12:12、狐穴小屋 12:24着

霧が徐々に晴れ時折朝日が射すが、気温は7℃、常時12~14m/sの西寄りの強風の中で大朝日小屋を出発。

中岳手前から大朝日岳や小朝日岳、のびやかな稜線の眺めが素晴らしい

小朝日岳

中岳から西朝日方面 時折日が差して紅葉が素晴らしい

祝瓶山も一瞬姿を現す

雨が続き、稜線のカタツムリも元気 次の冬型では雪も降るだろうにこの子はどこに避難するのだろう?

池塘と草紅葉もきれい

竜門山(左)に続く稜線が今回の紅葉のハイライト、あと数日でピークかな?

西朝日岳から小朝日岳

オレンジと緑のミックスの絨毯がきれいな竜門山

南寒江山、寒江山、その左が相模山(三面口方面)

竜門山(右手前)と南寒江山、寒江山、北寒江山

西朝日方面を振り返る 中岳、大朝日はずっと霧の中

竜門山から日暮沢小屋(ユーフン山、清太岩山)方面への分岐

ユーフン山(中央)、清太岩山(その左)

竜門山から竜門小屋と寒江山方面、以東岳はガスの中 右に伸びる岩尾根が明日辿る天狗方面

竜門小屋 事前情報では水が涸れているとのことでしたが、雨の後で小屋の前で豊富に出ていました。

今回見た避難小屋では竜門小屋が一番新しいように思いましたが、どの避難小屋もきれいに整備されていました。

寒江山から北寒江山ののびやかな斜面 ここから左へ長大な相模山・大上戸山(おおじょうごさん)・三面口が分かれる(入山できるかは確認必要)

相模山 雪に磨かれたかっこいい尾根筋

寒江山を振り返る

三方境

三方境から狐穴小屋 気持ちのいい鞍部で水も豊富な別天地

北寒江山を振り返る

狐穴小屋に昼過ぎに着いたときは、以東岳を越えてこられた単独の方と2人だけだったが、その後は大鳥から来られた2人のガイドパーティ、11人のガイドパーティ、竜門小屋からの2人パーティなど、17名の泊まりとなり、1階、2階を7~8割方使っての賑やかな宿泊となりました。
その中で、「カレーメシ」(カレールーとα米など)の軽量食品の紹介があった。値段は300円弱と通常のα米よりもお手頃でいろいろ種類があるとのこと。写真はその1食分をジップロックに入れ替えて持参して、そのままお湯を入れて写真左の保温袋に移して食べるとのこと。便利そうです。

この日の午後、以東岳が姿を現した。重量感満点でした。

10月3日(火)朝の内1600m以上は霧、後晴れ 風は徐々に弱まる

一時的な冬型から移動性高気圧が徐々に張り出し、天気は回復傾向

5:00起床、6:00 狐穴小屋出発、中先峰 6:30、以東岳 8:05(~8:52)、中先峰 9:49、狐穴小屋10:45(~11:32)、高松峰 12:01、二ッ石山 14:06、湯沢峰 14:32、ウツノシマ峰15:10、天狗角力取山 16:05、天狗小屋 16:20

出発時には行く手の以東岳が姿を見せ、朝日に紅葉も映えてとても美しかった
三方境から朝日が顔を出す
以東岳ピストンに入ると頂上はガスの中に ゆるやかなアップダウンが中先峰や1514m三角点まで続く
新潟方面は雲海

肩にあたる松虫岩あたりからガスが晴れる 頂上への登りから松虫岩(右上の小ピーク)を振り返る

頂上に到着し、辿ってきた主稜線もガスが切れ、大朝日も姿を現す。今回の山行のクライマックス

頂上から、ご存じ熊の皮を広げたような大鳥池と紅葉

狐穴小屋から前後して登ってきた登山者や以東小屋の宿泊者と素晴らしい展望をたたえ合い小一時間も景色を楽しんだ。名残惜しんで狐穴小屋に向けて下る。

松虫岩

気持ちのいい以東岳ピストンの帰り道

夏の名残のお花や地塘も美しい

中央から右の中景は通称二ツ石尾根(二ツ石山、天狗角力取山、障子ヶ岳)、左はエズラ峰、遠景左は月山、右は村山・葉山

狐穴小屋10:45に戻り、デポした荷物を整理し11:32にいよいよ天狗に向けて出発。天狗小屋は水があるとのことだが念のため水を2.5L程持つ。
狐穴小屋から二ツ石尾根へのトラバース道を歩き合流。高松峰に向けなだらかに下っていく

狐穴小屋がしばらく望めた(左上のピークのすぐ下)

以東岳を少しずつ回り込みながら望む この辺りからの重量感も素晴らしい

高松峰辺りからの以東岳 手前は中先峰から当面に伸びる尾根と1219ピーク 右側はエズラ峰の岩峰

北寒江山の東尾根の北斜面 緑が美しい

エズラ峰(左)と障子ヶ岳方面

高松峰からオバラメキへの下り 右側(東側)に岩の急な下り(ロープなどあり)が所々現れる

オバラメキ付近から下山路を振り返る

コバラメキ付近から二ツ石尾根の前半を振り返る ピークは左から寒江山と北寒江山

二ツ石尾根の樹林に入るとキノコがいっぱいでかわいい

美しいブナの森や苔むした木々遠望もきいてきて小朝日~大朝日、中岳、西朝日の主稜線も望めた

コバラメキ付近から二ツ石山~天狗角力取山~障子ヶ岳の縦走路

ウツノシマ峰から天狗角力取山 大分近づいた

天狗角力取山から、アップダウンで長かった二ツ石尾根を振り返る。中景の真ん中付近が二ツ石山(1312m)。

天狗角力取山から左が天狗の角力取り場と右が天狗小屋

天狗が角力を取ると言われる天狗角力取り場 丸くて直径15m位

さあ、天狗さんお相手をしましょうか?

天狗角力取り場からの障子ヶ岳がかっこいい天狗小屋、今日はさすがに一人かと思いきや男女のお二人の先客がみえた。新潟の三条の加茂山岳会さんのご夫婦とのこと。今日は大井沢から障子ヶ岳を登って来られて天狗小屋泊で、明日はそのまま竜ヶ岳経由で(反時計回り周回)大井沢に下山とのこと。食事後にしばし交流し、2階に広々と荷物を広げ最後の小屋泊の眠りについた。

10月4日(水)高曇りのち晴れ

5:50起床、7:15出発、8:50 障子ヶ岳、10:30 紫ナデ、大井沢 13:40
今日まで天気が持ちそうでゆっくりの出発。先ずは分岐の栗畑に進む。

栗畑からの障子ヶ岳 東面のスラブ壁「紫ナデ」が見える

栗畑を振り返る 主稜線の視界も良くなってきた

障子池(手前)と障子ヶ岳

最後のピーク障子ヶ岳に到着

はるばる歩いてきた主稜線をバックに マスコットのパンダちゃんと 6日間で髭も伸びました

障子ヶ岳山頂からのパノラマ

中景、左から栗畑と平らな天狗角力取山と二ツ石尾根、遠景は主稜線

障子ヶ岳からの長大な北方稜線 中景のピークは赤御堂山(1446m)、右側遠景は月山

障子ヶ岳からの以東岳 左手前はエズラ峰の北面

障子ヶ岳から二ツ石尾根~天狗角力取山~栗畑方面を振り返る

障子ヶ岳の花崗岩のスラブ(紫ナデ)をのぞき込む 東北の(小)谷川岳との異名があるとのこと

小障子の下りから

紫ナデ ここからの北方稜線に夏道は無い

北方稜線を夏に藪漕ぎ縦走した友人の記録を転載します。強烈な藪こぎが驚異的です。
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東北大学ワンダーフォーゲル部の夏山合宿の記録:前半は朝日連峰の壮絶な藪山の縦走、後半は主稜線の全山縦走 (この山行の参加メンバーであり、OB合宿の常連メンバーの檀原 渉君より提供の行動記録)
・湯殿山の南西の大越(峠)から入山し、赤御堂山まで4日間、あと2日でようやく登山道のある紫ナデにその後は今回の上田の逆コースの祝瓶山までの全山縦走

1977年7月21日(木)から31日(日)
21日(木)12:43仙台発、山形14:34、18:15大越
22日(金)4時起床、9:58
23日(土)2時起床、13:15鍋森麓の雪渓(ここで僕らはパンツ(下着)一枚になって記念撮影)
24日(日)3:30起床、12:45藪の中にテント
25日(月)2:30起床、赤見堂ピーク(9:53)、10:44
26日(火)2:40起床、10:11高倉ピーク、10:17
27日(水)3:00起床、5:48大桧原、8:50紫ナデ(ここでようやく縦走ルートに出た)、10:12障子ヶ岳、11:10天狗小屋横にテント
28日(木)3:30起床、9:39北寒江、11:05竜門小屋
29日(金)2:30起床、4:23行動開始、5:00寒江、6:43以東、10:36狐穴小屋、11:19善六の池、11:53北寒江、12:56竜門

30日(土)2:00起床、6:00大朝日、11:15祝瓶、12:45針生平

31日(日)4:00起床、7:40朝日平バス停、9:01小国13:46、今泉14:04、赤湯、山形15:55、17:40仙台着
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立派なブナの木1本 青空に映えてすがすがしい
足下の花々、キノコ

紫ナデピーク(1349m)からは長い尾根の下り(標高差870m)で、途中1カ所水場(往復5分)あり。林道を歩いているとキノコ狩りの方の車に乗せて頂き助かった。

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今回の食料(乾燥物主体の軽量化)

朝ご飯:毎日コンパクトな棒ラーメン

夕飯:9/30 レトルト(中華丼)とα米 /10/1 肉とナスの炒め(インスタント)とα米、海藻サラダ /10/2 麻婆春雨とα米 /10/3 高野豆腐とα米(鮭混ぜご飯)、海藻サラダ   
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本日の宿泊は朝日山の家オーナーさんにご挨拶と手続きをして、荷物の整理をして大井沢温泉へ

途中の民宿で月山山菜・きのこ蕎麦を頂く とてもおいしかった(^o^)

ブナハリ茸もたっぷり入っていました

朝日山の家の快適なお部屋

部屋には大朝日から祝瓶山の写真

オーナーはかつての朝日連峰の主、志田忠儀さんの息子のお嫁さん

<山行実績、移動データ>

<お天気の状況:9/30~10/4 10/7の天気図> それぞれ9:00の実況地上天気図

10月5日(木)雨時々曇り

今日は山形市から仙台方面への移動日  大井沢からは西川町のバス乗り継ぎで先ずJR左沢(あてらざわ)線の寒河江駅に出る。

朝日山の家のすぐ横の寒河江川の朝

バスの乗り継ぎ場所、道の駅にしかわ

もう一つバス乗り継いだJR寒河江駅

寒河江駅から山形市内の霞城公園(戦国時代の最上義光(もがみ よしあき)公のの居城)へ

最上義光公の騎馬像と東大手門櫓
お昼に大学の友人で山形市在住のH君と待ち合わせ、駅横の霞城セントラルビルの高層階の中華レストランでごちそうになった。時々数人でオンライン飲み会で会話しているものの数年ぶりのリアル再会。定年後の生活や両親の看取り、実家の整理など、自分にとってもリアルな対話ができました(^o^) ありがとう!

その後は仙山線で山寺(立石寺)へ 何度も訪れているが、仙山線で訪れるにはやはりここ

頂上に近い開山堂

五大堂からの山寺集落の全景 大好きな場所です。

仙台方面からの列車が着いた山寺駅

山寺駅前から

当初、仙山線経由を考えていなかったので、作並温泉などの宿が取れず、無人の奥新川駅でステーションビバーグすることにする。終電(21:16)を見送った後、風雨がしのげる駅舎にテント泊させて頂く。駅舎内には昭和の20~30年代の写真 

河原で芋煮会をする写真が懐かしい。学生時代を思い出す。

奥新川はかつては渓谷探勝路(奥新川ライン、新川ライン)で賑わい、学生時代には芋煮会・紅葉狩りで何度も通った思い出の地。だが、吊り橋などの整備がされておらず、今は通行禁止とのこと。残念である。

その代わりに、芋煮会や渓流を楽しむ「奥新川自然振興会」の呼びかけがあり、奥新川駅前の移住民家を使った山小屋(岳山荘)もある。

 

10月6日(金)曇り時々晴れ 強い冬型で風非常に強し

仙山線で仙台に移動し、午前中は市内循環バス「るーぷる仙台」で一周

午後は仙台のうたごえ喫茶「バラライカ」の45周年記念イベントに参加
TOP│仙台うたごえの店バラライカ (starfree.jp) 元国鉄職員などがメンバーの合唱団「D51」の力強い合唱

大学の先輩でピアニストの稲垣達也さんの演奏、心にしみました。

イベントの後は七ヶ宿町のD君宅へお世話になった。

10月7日(土) 東北本線で石越駅に移動し、新潟の友人3人と栗駒山紅葉山行

東栗駒山~栗駒山の反時計回りの周回コース 前半強風や沢沿いの道で結構大変でしたが、紅葉はきれいでした(^o^)

東栗駒山付近では15m/s程の強風

10/6は西高東低・冬型で、仙台でも強風が吹いた

10/7も冬型が続く

下山後、古川(大崎市)に単身赴任するM君宅に引き取られ、大宴会、お泊まり

10月8日(日) 古川からJRバスで仙台に戻り、今年の冬まで同じ大学(豊橋技術科学大学)の職員の友人(現在は東北大学の職員)のKさんと川内キャンパスでイベント参加
留学生が運営する国際屋台フェスティバルに参加 モンゴル、パレスチナ、パキスタンの屋台食を楽しみました。

パレスチナ

パキスタン

その後は東北大学の植物園(NHK連ドラ らんまんのスエコザサなどの展示あり)と大年寺山の野草園を訪れた

夜21:30仙台発、名古屋行きの夜行バスで無事に帰宅しました。

9/28夜の出発から10/9朝の帰宅まで12泊10日の山旅・旧友との交流旅を無事に終えることができ、サポートや交流頂いた方々に感謝でいっぱいです。とても思い出深い旅となりました。
(上田)

この記事を書いた人

愛知県山岳連盟 豊川山岳会事務局
山岳上級指導員 気象予報士
NPO法人 ウェザーフロンティア東海会員

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