【救助技術講習会】17.9.30(中川)
【2017年9月30日~10月1日】
【メンバー】白井、遠山、中村冴、石原、中川
9/30(土)9:00~16:00(晴)
10/1(日)8:00~16:00(曇)
A:縦走路コース(遠山、中川)
B:確保コース(中村冴、石原)
C:実践コース(白井)
A:縦走路コースでは、「ロープワーク」、「読図」、「縦走時に持っている道具を使っての要救護者の搬送」
B:確保コースでは「アンカーの構築と自己脱出」、
C:実践コースでは「自己脱出と介助懸垂」
上記プラス参加者全員が受講したのは、認定国際山岳医の三浦先生と国際山岳看護師の浦川さんによる救急処置講習。
二日目の最後には、各コースに分かれ要救護者の搬送を実践。
私の受講したA:縦走路コースは、平地で基本のロープワークであるエイトノット、クローブヒッチ(インクノット)、ガースヒッチ、ムンターヒッチ、クレイムハイスト、シートベント、簡易チェストハーネスの装着を学び、実際の斜面にてフィクスロープを張って、トラバースや斜面の登り降りをした。自分では張ったつもりのフィクスロープだったが、テンション掛かると緩かった。実際やってみないとテンションの塩梅というのは分らない。訓練あるのみ。
フィクスロープをトラバースする遠山さん。
読図講習では、配布された地図を持って北谷小屋から沢沿いの登山道を登り、三岳寺跡、腰越坂を通過し、ハライド山頂(標高908m)までを受講者が順番にトップを交代しつつ読図を行った。河合さんの読図講習を受けていたおかげで、すんなりと講師の話が聞けた。河合さんに感謝です。
読図講習にて整地をする中川。
読図講習にて訪れたハライド山頂。
要救助者の搬送では、手持ちの道具(ザック、ツェルト、カッパ、スリング、ストック、カラビナ、ザイルなど)を使った搬送方法を学んだ。実際にザック、ストック、カッパを使った背負い搬送を体験した。負傷者を背負って立ち上がる時が最も筋力を使う。実際に背負ってみると成人男性を背負って立ち上がるのは補助無しでは厳しいと感じた。
要救助者を移動させるドラッグ法
ザックとストックとカッパを使って登山道を背負い搬送する遠山さん。
介助懸垂の準備をする白井さん。
シャバリをするB:確保コースの人達
三浦先生と浦川さんによる講習では、要救助者の発見から救助要請までの一連の流れを寸劇仕立てで説明して頂いた。とても分り易かった。是非一度受講される事をオススメします。
重要な事をたくさん教えて頂きましたが、ギュッと絞って紹介すると、三浦先生曰く「負傷者の首はニュートラルポジションにしてあげて下さい」と。首が捻じれていたり、曲がっていると髄液が流れなくなり結果として呼吸が出来なくなり死に至るとのこと。
負傷者役の三浦先生を俯せ状態から仰向け状態に首を固定しつつ体制移動させる浦川さん。
ツェルトを使った首の固定
今回の講習会で救助の知識を学んだが、繰り返し反芻しなければ忘れてしまうし、体を使って実践しないと知識として知っているだけでは役に立たないと感じた。次回もタイミングが合えば是非参加したいと思った。
追記 実践コース 白井
前回の確保講習会より講習場所が御在所の藤内壁周辺となり、より本番に近い形で講習が受けられると思い参加しました。
救助講習は確保講習と違い実際にフィールドで使う事はあまりないし、出来る事なら使うことなく下山したい。
しかしながらクライミングや沢登りなど危険度が高く、いつ怪我や事故が起きるか解らない山行において、自分は勿論のこと仲間を守る技術として覚えておきたい技術です。
また、講習内容はその年によって、講師によって変わるので毎年受けてもいいと思う。
今回は国際山岳看護師の三浦先生と豊橋山岳会の三浦さんが講師としていつもとは違った内容の講義を受けることが出来て凄く良かったと思います。
実践コースの初日は実際の岩場で、自己脱出のおさらいをして、意識が無く壁にぶら下がった負傷者を介助して懸垂下降するという設定で行いました。
細かい内容は記述しても解らないと思うので割愛します。
二日目の日曜日は三浦先生達の講義のあとコースごとに別れ野外へ。
実践コースはいつもの3/1と5/1のシステムを作り引き上げとシャバリを行う。
ロープFixの方法が以前と違ってロープを直接ムンターヒッチを作りハーフヒッチ2回で固定する方法に代わっていた。
あとシャバリの時のロープの張り方は、以前はカラビナターンで張っていた(ような気がする…)けど今回は1/5システムで張りました。
今回もいろいろ忘れていた事の復習と新しい技術の習得や知識を得る事が出来、充実した講習会だった思います。