湖西連峰読図講習会 ~一枚の紙が僕たちに教えてくれるもの~

日時 3/15(日)
天候 曇り
メンバー 河合(L)、浅田、梅澤、吉中、茂津目、森、山形(文責)

今日は自他共に認める地図マニアの河合先生による読図講習会です。 今回学んだ事は次の三点です。 ・地図には莫大な情報量が詰め込まれている ・未来を予測しながら歩くことが地図読みのポイント ・現在地を正確に把握する 朝9時に韋毛湿原駐車場に集合します。 ①最初はコンパスの使い方から勉強します。 コンパスは持っている人は多いと思いますが、アクセサリーではなく非常に役立つツールであるという事を学んだ。 恥ずかしながら私もアクセサリー感覚だったので今日の今日までコンパスの威力というものを理解していなかった。

オリエンテーリング ②一時間ほど時間を使って目印を元に実践的な使い方を勉強します。 三角形歩きから多角形歩きへとコンパスを使いながらスタート地点に戻ってこれるか各々真剣にトライしていました。 自分の歩幅がどれくらいか理解できると同時に少しずつコンパスに慣れてきました。 目印歩き ③いよいよ実践です。 先頭を入れ替わりながらどこを目印にして進むか決めながらのトレッキングです。 普段、全然気にしていなかった地形の変化に敏感に反応できるようになってきました。 例えば、コル(ピークとピークを結んだ鞍部)。大きなヒントになります。 曲り道さえヒントになります。コンパスの矢印と進行方向が明らかにズレるからです。 現在地予測 ④小ピークでの現在地照合 所々で現在地の照合を忘れてはいけません。 コンパスの北と地図上の北を合わせる「正置」作業も様になってきました。 小ピークでの現在地照合 ⑤ワンポイントレッスンの様子 いくつかの豆知識も同時に教えてもらいました。一部紹介します。 ・地図上で送電線が角度を変えている時はそこに鉄塔がある!ヒントとなる目印です。 ・沢が密になっている部分は滝があるかもしれない! ・等高線が10m間隔で引かれている場合、それよりも小さいピークなどは地図上に現れない。しかし、クビレ(両側尾根)  のフォルムがヒントになりピークの存在までも予測でき得る! 先生のご指導の様子 ⑥最後は本日の集大成としてコンパスを頼りに藪漕ぎで駐車場まで戻りました。 コンパスは嘘を付かないし、一枚の紙(地図)は色んな事を僕たちに教えてくれます。 読図は非常に理路整然としているし、一種の学問のように感じました。 個人的にはハマっちゃいそうです。 非常に勉強になる一日でした。 河合先生、ありがとうございました! いつか地図が語りかけてくれるレベルになる事を夢見て 記 山形 追記 みなさん、お疲れ様でした。いかがでしたか? 読図講習会でいつも心掛けていることは、技術を教えることよりも ①次回の山行から地図とコンパスは必要なんだ。 ②道(尾根・沢)の分岐で進行方向が分かれている時は、コンパスがあれば自分でも分かるんだ。 ③地図の情報量は、とても多いんだ。 という3つをどうしたら伝えることができるか?ということです。 最初は、自分から地図を見に(読む)いきますが、慣れてくると、地図の方から語りかけてくれます。地図が3Dに見えてきます。今年で、こんなことを33年やっていますが、今でも「人に伝える」という難しさを実感しています。 地図の技術を教えるのはその場限りで終わることが多いのですが、「感動」を与えることができれば、その人が、自分から地図に興味を持ち、自分から学ぼうとしてくれます。そんな「感動」や「気づき」がある講習会にしたいと思っています。 地図マニアが身近にいますので、いつでも地図について語ります。いつでもご利用ください。また、新HPには、地図の技術の情報を掲載していきたいと思います。いろいろな質問や事例を紹介していきたいと思っています。 これからも、地図マニアワールドにぜひ、どうぞ・・・。 -記・河合-

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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