関東ブロック高等学校登山指導者研修会

【関東ブロック高等学校登山指導者研修会】23.8.18(河合)
【2023年8月18日~19日】
【メンバー】河合

8月18日~19日、西丹沢大滝キャンプ場周辺で「関東ブロック高等学校登山指導者研修会」が行われ、日本オリエンテーリング協会が読図講習会の講師を請け負っていたため私に声がかかった。(今年の春先に、村越さんから電話があり、村越さんは用事で研修会に出ることができないので代わりの依頼(参加)であった。)
高校生22名、先生12名、講師2名、アシスタント5名(1名は2日間、4名は1日のみ)の構成だった。人数も多いため小泉さんと私の班の2つに分かれて講習を進める。アシスタントの方も途中でOJT区間といって講師を行う区間がある。このOJT区間はナヴィゲーションインストラクターになるための勉強の場所でもある。

大滝キャンプ場は家族連れでとても賑やかだった。川もあり自然あり。

研修説明の小泉さん

初日は、大滝キャンプ場から北側に位置する、「権現山(1138m)」に登り、登山道のあるような無いようなマイナーな尾根を西側に歩き、避難小屋まで下るルートだった。
高校生は、1年生、2年生が多く地図読みの基本ができていない生徒やコンパスの使い方をしらない生徒も多くいて、基本的なことを教えることからスタート。「等高線の広い、狭いの間隔は、斜面の急や緩やかを表し・・・。」、「コンパスの使い方は・・・。」
読図技術は基本からスタートして「権現山(1138m)」に登るわけだが、この山は急な斜面で体力を奪われていく。高校生は、「今日は荷物がないので楽!」ぐらいの感じで歩いている生徒が多い。私の方がバテそうだがそうも言っていられない。
コンパスの使い方は、マスターさえすれば後は使った回数に応じて自信がつく。現在位置確認ができたところでは、「コンパスセット!」と声を出して、生徒にコンパスを使ってもらう。帰ってくるまでには多くの生徒が使えるようになっていたのには感心した。

2日目
朝、6時集合、出発。昨日とルートが重なっている避難小屋までは地図を見ないで時間短縮のため進む。避難小屋からは沢沿いに東海自然歩道を進み、生徒にコンパスの使い方や沢との合流等の現在位置確認を行いながら進んでいった。尾根の下りは、道も不鮮明で現在位置確認も難しいところがあった。しかし、ここで間違えるわけにもいかず、いつも以上に地図を読む結果となり、私自身が一番勉強になったのは言うまでもない。

最後の講評を話している小泉さん

「関東ブロック高等学校登山指導者研修会」は、一年生の参加が意外と多く、今回の研修会の山行が3回目とか言っている生徒もいた。
なので、コンパスも使ったこともないし、そもそもコンパスを持ってこなかった生徒も多く、私のコンパスも含め10個近く貸し出すこととなった。このことからも読図講習会の意識が低く、どうなることかと思ったが、教えれば教えるほど理解をしていく様子は、さすがに高校生は若いし、講師としてやりがいがある研修会であった。
-記・河合-

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