岳連確保講習会

【日程】 6月14日~15日
【場所】 鞍ヶ池
【メンバー】 網野、白井
網野です。
6月14日、15日で開催された岳連の確保講習会の報告です。
2日間ともドピーカンでド熱かったですね。
今回の確保講習会は全体で26名の講習生、10名の講師陣という構成でした。
講習生は縦走グループ、岩‐初級グループ、岩‐上級グループ×2の4グループに分かれました。
私は岩‐上級グループのA班に参加しましたので、このグループでの講習内容を中心に報告します。
14日の講習
・各種結びの確認(フリクションノット、ロープの連結、支点への固定、懸垂時の末端処理、などなど)
・懸垂下降の手順(ロープ連結の結びとしてバタフライノットなど、バックアップの取り方、絶対落下させない器具の装着方法、ロープの束ね方を8の字にする場合などなど)
・つるべ登攀の手順(メインロープでのアンカー構築としてラビットノットなどの方法、コールについて、3人登攀と2人登攀の時の違いに応じてどんな確保方法を取るべきか、などなど)
・その他に、ATCガイドでセカンドビレーをしている時ににテンションがかかったとしたて、セカンドをダウンさせるためにどのような操作が必要か、どんな力加減が必要か、などなど。
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15日の講習
・懸垂下降の手順のおさらい
・自己脱出(ATCガイドを使うと一発で終わる、普通のやり方の場合はメインロープを半マストで固定すると便利などなど)
・トップが墜落して宙吊りになった場合の救助方法(最上ピンにかかっているロープの疑似切断体験などなど)
・最後につるべ登攀のおさらい
プラスαの宴会
・スタンディングアックスからの自己脱出(T木さんとK田さんの熱弁)
・クライミングメーカーにおけるロープの進歩速度と確保器の進歩速度とが異なる故に生じている問題点について
・その他もろもろ
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とまあ、挙げていくときりがないのですが、僕の記憶に限界が来ていますので、この辺で講習内容の箇条書きはやめておきます。
確保講習会に参加する意義として、新しい技術を学ぶことに加えて、これまで習慣化して確立していた技術や方法を相対化することがあると思います。異なる結び方があること、山岳会や山への志向が異なればおのずと異なる方法があること、などなどに触れることを通して、自分の頭がカチカチになることを防ぐという目的です。同時に、これまで意識して習慣化・システム化していなかったことが、本当はそうする必要があったとわかることもあります。今回の講習では、以上の3つの点で非常に有意義でした。
また、夜の宴会などでも感じましたが、置かれた状況で自分が何をしたいのか、なぜそうする必要があるのか、何のためにするのか、どうしたらできるか、どうしたらもっと効果的・効率的にできるのかを、講師の方々は常に考えているように思いました。そういった姿勢に触発される2日間になりました。
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と、硬いことも書きましたが、とりあえず、デイジーチェーンとナイフを買おう~。

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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