【山行の場所】屋久島(宮之浦岳)、開聞岳 15.5月1~5日(井澤)
【西暦2015年5月1日~5日】
【メンバー】L浅田、西村、茂津目、中村、井澤
ずっと行ってみたいと思っていて、一度は個人的に計画したが行くことをやめてしまった屋久島に念願かなって今回行くことができました。
5月1日(金)一日目
名古屋駅から新幹線のぞみに乗車し博多へ向かいます。
夕食の駅弁を食べながら期待に胸を膨らませます。
23時前 博多着 人生で初めて九州の地に立ちました。空を見上げると天気も良さそうで、幸先よし!
マックで軽食を取りながら高速バスの発車時刻を待ちます。
24時少し前、高速バスに乗り、いざ、鹿児島へ!
5月2日(土)二日目
6:20頃、鹿児島本港着。
桜島がうっすらと見えます。
トッピーの乗船券の購入、出港までにコンビニで食料の買い出しをします。前にテレビで取り上げられていた「おむササ」が売っていたので、即購入。
Q「おむササ」とは何の略でしょう?
7:45トッピー出港 「いってきま~す☆」 開聞岳がくっきりきれいに見えました。「薩摩富士」という命名、なるほど、きれいな形をしていました。
屋久島が見えてきましたよ~。
9:45 屋久島 宮之浦港着。思っていた以上に波が穏やかで快適な船旅でした!
透き通るような海☆エメラルドグリーンがきれい!すばらしい!!
ジャンボタクシーに乗って出発!
移動中の車中から景色を撮影。
肝心なところが隠れてしまった写真その1(屋久島世界遺産記念碑…だった気がする)
肝心なところが隠れてしまった写真その2(屋久島空港)
屋久島出身も東京在住歴48年(確か)の運転手さんに、豆知識を教えてもらいました。
○天候が悪くなる前は不思議と島が見える。
さてさて、明日の天気はっと…。海を見てみると…あれ、島が見えちゃうぞ…!?(種子島や硫黄島、口永良部島などが見えました。→運転手さん:「開聞岳も見えるときがあるよ」→見えない、見えない。遠くは見えないからセーフでしょう)
運転手さんおすすめのソフトクリーム屋さんに立ち寄ります。抹茶好きとしては、うれしいかぎり☆
10:40頃、食材を予約していたスーパーに到着。食材を受け取ります。夕食は豪勢にもしゃぶしゃぶ!!肉をパックから出して、ビニール袋に移し替えます。そして茂津目さんオススメの肉みそも購入し袋に移しかえます。このとき、のちに事件が起こるとは知る由もありませんでした…。どんどん道を進み、山へ高度を上げていきます。
運転手さん豆知識
○標高650m~1200mの間で1000年以上生きている杉を「屋久杉」という。
それ以外を「小杉」という。
○屋久島は隆起してできた土地で土が浅い。植物は石を抱いて育つ。
○町の花は「サクラツツジ」→きれいに咲いていました。
○屋久島は垂直分布で、日本の北から南まで幅広い気候がギュッと凝縮されており、研究者などがよく来る。
○屋久島と種子島固有種の松があるが現在はほとんど見られなくなった。
どんどん進んでいくと、道端に「ヤクザル」や「ヤクシカ」がいました!!(途中雨が降りました。)
「紀元杉」
12:00頃 淀川登山口着
12:20頃 さあ、いよいよ屋久島登山が始まりますよ!
淀川小屋を目指して、いざ、出発!
名前はついていなくても、大きな杉がいっぱいあります。
屋久島にはひめしゃらの木がたくさんありました。触ると冷たいそうなので触ると確かに冷たくて気持ちが良かったです。
14:20頃 本日のサイト地、「淀川小屋」着。小屋の中はまだ人はおらず、手前の良い場所をキープできました。
荷物を整理したりティータイムを楽しんだり…まったり過ごします。雨が降ったりやんだりしています。続々と人がやってきます。
淀川小屋横の川 この川の水を汲みました。
夕食はテントを立ててそのなかで行いました。
16:30頃 夕食
今夜の夕食は「しゃぶしゃぶと肉みそを付けて食べるきゅうり」の予定でしたが、あれれ~??肉みそが見当たらない。ザックの中を全部探しても見当たらない。肉みそはいずこへ~~???
(その後、肉と肉みそを入れていた黒い袋からタクシーのなかへ転がり落ちただろうと推測。運転手さんがこれを見て何を思ったかは知る由もない。)
気分を切り替えて、「山盛り食べ放題しゃぶしゃぶ♪」柚子こしょうがミソ。
山でしゃぶしゃぶなんて、なんと豪勢なことか!さすが、茂津目さん♪
17:30にテントを撤収。
19:10小屋で就寝。明日はどんな一日かな?わくわく。
5月3日(日)3日目
4:00起床。小雨がぱらついていました。
5:30発。
7:30花之江河 かなり雨が降っています。晴れていればさぞ素敵な景色でしょう。
隆起してできた島だというだけあって、このような岩岩した景色が見られます。つつじも咲いています。
雨が吹き付ける中黙々と歩きながら思っていたこと…屋久島は雨が多いからと雨の中山行を頑張ってきた。雨から雪の明神山、雨で行先を変えた鳳来寺山、雨でルートを短縮した湖西連峰…ずっと雨だった。これも修行だ、屋久島のためだと思ってきたが、当日も修行になってしまうとは…!!今日がコテージに泊まる日ならいいの、と軟弱者は考えていた(笑)
さてさて、高度を上げ、森林限界を越え、ササ原が広がるようになります。
命名「脳みそ岩」
10:40 宮之浦岳着
ちょうどこのころものすごく強い雨風が吹き付けます。なんというタイミング!写真だけ撮ってすぐに下山を開始します。
11:30 焼野三叉路
新高塚小屋を目指します。
風雨の様子、伝わりますか?
顔を上げるとこのような景色も見られます。
シャクナゲのつぼみ
杉の木から着生した新しい芽
木々も生い茂ってきて、新高塚小屋まであと少し!
小屋に着く直前、ヤクシカに出会いました。ヤクシカは全然逃げません。そして、本州のシカより体が小さいです。小さな島で痩せた土地で生きていくため小さな個体に進化したのでしょうか。
肝心なところが隠れている写真その3(顔が~っ)
13:30頃 新高塚小屋着。
すでに小屋はほぼ満員、テントもそこかしこに建てられています。今夜はテント組と小屋組みに分かれます。
17:00頃 夕食 今夜のメニューは「親子丼」
卵が半熟トロトロでまたおいしい♪きゅうりは焼き鳥の缶詰のたれに絡めて食べます。
この日雨は無情にも降り続き、ザックから何からびしょびしょにりました。トイレに行くのも一苦労です。
テントの中、激しい雨風の音を聞きながら19:00過ぎ就寝
そして、深夜1:30頃…
浅田さんが「満月が出ている」とおっしゃるので、テントから顔を出してみると…。
おぉ素晴らしい!明るい月と雲一つない夜空!
雨が上がった!明日はいい天気だ!と確信しました!!
5月4日(月)四日目
4:00起床 やった~晴れだ~!!
5:55発 「行ってきます」
こんな景色が見られます。
朝日がまぶしい♪
7:00高塚小屋着
7:05頃 なんと、もう?という感じで…
ここで小雨が降り始めました。
13:00頃 白谷雲水峡へ向かいます。
「かみなりおんじ」
雨が…!
13:30頃 ついに! 白谷雲水峡 「もののけの森」へ!
「苔むす森」
あっ!中央下の岩の上にこだまがっ!!(笑)
「七本杉」 大きくて入りません。
「シカの宿」
「くぐり杉」
13:40頃 三叉路の分岐を楠川歩道ルートで進んでいきます。
この幹の質感や流れ具合が印象的だったので思わずパチリ。
つり橋を渡ります。
橋から横をのぞくとこのような感じです。
このような苔むした景色が最後まで続いていきます。
「二代杉」
そしてついに…! 14:30頃 白谷広場(入口バス乗り場)に到着しました。名残惜しいですが屋久島の山行もこれでおしまいです。!!「終わってしまったぁ」という気持ちと、「着いた~」という気持ちが混ざっています。みなさんお疲れ様でした。ここからバスに乗って港を目指します。
宮之浦港近くでお土産を買い、記念撮影♪
港から見る風景
茂津目さんにトッピーの乗船券を取っていただきます。港のテトラポット近くを覗いていると、なんと白黒縦縞模様で角みたいなものがツーンと伸びた熱帯魚が泳いでいました!!海も潜りたくなりますねぇ!!
17:15発トッピー発。ありがとう屋久島!また逢う日まで!!
18:30指宿着
「レンタカーはいずこかしら?」
レンタカーに乗って温泉施設「レジャーセンターかいもん」に行きます。
お風呂に入ってすっきり♪
続いて宿泊する開聞山麓ふれあい公園へ向かいます。
8:45頃 着。
今夜の食事は浅田さんと茂津目さんが買ってきてくださった「寿司」♪
カンパイして、食事をして、ふかふかベッドで眠ります。幸せ~~♪
5月5日(火)5日目
4:00起床。食事をして5:30出発!いざ、開聞岳へ!!
5:50頃 2合目 茂った雑木林をずんずん進んでいきます。
6:35頃 4合目
6:50頃 5合目からの景色「長崎鼻」
7:30頃 7合目 ここらあたりから岩場が出てきます。
「仙人洞」
7:55頃 8合目
「ツチグリ」
「ショウジョウバカマ」
「ゼンマイ」
「クツゾコ」(笑)
8:15頃 9合目 もうひと踏ん張り!!
はしごを登って、岩を登って…
8:40頃 開聞岳登頂!!今日は天気も良く景色が良く見えます!!気持ちいい!!
~開聞岳からの風景~
下山開始。
このころ少しずつ暑くなってきました。また、さすが百名山、次々に人が登ってきます。
帰りも慎重に…
11:30下山
振り返ると開聞岳がくっきりと見えています。
新緑の緑がきれい!!
このあと、そうめん流しは大混雑のためあきらめ、そばの館「皆楽来」で昼食を摂りました。ざるそばを食べたらそばつゆが「かつおだし」が濃く、今まであまり食べたことのないそばつゆの味でした。食べなれたメニューでも、ところ変われば味変わる、九州の味を楽しめました☆
鹿児島中央駅まで電車で行くためレンタカーで指宿駅に向かっている途中、開聞岳中腹付近にヘリコプターがホバリングしているのが見えました。誰かを救助するのでしょうか??
指宿駅から鹿児島中央駅へ電車の旅♪ 電車がものすごく、ハンパなく揺れます。名鉄のクオリティの高さを実感しました。
「噴煙を上げている桜島」
鹿児島中央駅で「しろくまくんのかき氷」を食べました☆ふわふわでおいしいです。
*鹿児島大好き茂津目が訂正します★
しろくまくんではありません>< むじゃきの元祖しろくまです。
鹿児島へ行かれた際は、ぜひ本家天文館のむじゃきにお寄りください。
鹿児島中央駅17:20発の「さくら」に乗車して、九州に別れを告げます。
駅弁を食べながら…
博多で「のぞみ」に乗り、名古屋に22:50到着しました。
今回、あこがれの屋久島に初めて行くことができました♪予約をしてくださったり計画を立ててくださったり、リーダーとして山行をまとめてくださったり、いろいろなお話をしてくださったり、優しく見守ってくださったり…みなさん、ありがとうございました。みなさんのおかげで、無事行って帰ってくることができ、素敵な経験をすることができました。こうして振り返ってみると感慨深いものがあります。充実したゴールデンウィークの旅でした!!みなさんありがとうございました!!
(長いブログになってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。)
追記
屋久島山行を振り返って
昨年の秋頃、茂津目さんから屋久島へ行きたいと言う話しを漠然と聞いていた。
初冬に行った天城山山行で、百名山ハンターの西村さんが私も行きたいと。
年が明けた新年会で、会社のGWの休みも決まったので、私も行く決心をする。
その後井澤さんが加わり、最後に中村さんも休暇が取れて参加となり、チーム屋久島が揃う。
現地情報の入手や新幹線、バス、高速船の切符の手配等の渉外業務は、カリスマ主婦の茂津目さんに任せて、
私はトレーニング山行の計画、実践に廻る。
猿投山を皮切りに、湖西連峰、鳳来寺山、慰ヶ峰~富幕山往復、本宮山と5回の山行を実施したが、
そのうち3回はカッパを着ての山行であった。
勤務の都合上、全員揃っての山行はなかったが、この山行以外に各自トレーニングに励んでいた。
最終打ち合わせをサイゼリアで行い屋久島山行に臨んだ。
結果は井澤さんの報告のように、雨の宮之浦岳であったが、屋久杉を筆頭に屋久島独特の植生や、
登りたくなる花崗岩の岩峰群、バンビのような屋久鹿と、やはり屋久島は素晴らしかった。
若い山ガール達に囲まれての楽しい5日間の山旅であった。
記 浅田
-追記-
茂津目です。井澤さんボリュームのある記録ありがとうございます!
記憶が鮮明に蘇ってきます♪
大満喫屋久島!皆様ありがとうございました。
浅田さんには、重い荷物の負担やトレ山行計画本当にありがとうございました。
言い出しっぺの私、
何故に屋久島屋久島と言っていたかですが・・・
2010年8月 5年程前に屋久島に子供を連れて行っています。
その時は登山などしたことがなく、トレッキングシューズはレンタルしました。
「もののけの森に行って見たいから屋久島行こう」
この程度の気持ちでガイドさん付きで行きました。
(ワンコはガイドさんの救助犬)
その当時は、ゲーマー全開で超運動不足!
きつくてきつくて、ペットボトルしか入れてない
ちいさなリュックも辛くて子供に背負わせました笑
もぉ><登山なんかするもんか。って胸に誓いました。
それから、2年ほど経ち、ダイエットしようと山へ登るようになったら
楽しくなりもっと色々な山へ行きたい、そうだ屋久島へ行き森の中をもう一度登りたい!屋久島へまた帰りたい。森が待ってる♪
こうして今回、夢が叶いまして、森へ帰る事が出来ました。本当に嬉しいです。
再び訪れた屋久島ー
木々が地面に力強く根を張り幹が太く
ブランド名がついていない杉でも大迫力があり、強さを感じます。
コケが深く濃く生えていますが、潤しく綺麗です。匂いはしない。
動物は人間を見ても逃げず襲いません。多くの人間が訪れているのに
ちゃんと共存できていた。宮之浦岳への道は森林限界を越えたあたりから
大きな岩がゴロゴロと、まるで巨人がいたずらに置いていったように
おかしな場所にたくさんあった。海底から隆起した島なので
そうなっているらしい。疲れも吹き飛ぶ程おもしろかった。
縄文杉の前に立ち、7,000年以上の貫禄を味わう。
ずっとここに、これからもここに。たったの36年しか
生きていない私には想像のつかない長い年月を知っている縄文杉。
自分の悩みも縄文杉に比べたら小さすぎる。
この森に勇気と自信をもらいました。
心残りなのは、縄文杉ともっとお話したかった。
屋久島登山トレーニング山行を浅田さんがたくさん用意してくれたので
長い縦走も故障なく登る事が出来ました。
各種チケットや予約の手配も予定通りに出来ました。
気になる旅費は簡単にまとめました。
豊川山岳会屋久島旅費
次は5年後くらいに又行きたいです。
その時、100名山ハンターが居たら一緒にお願いします。
記 茂津目