【尾白川水系 鞍掛沢~金山沢】19.8.11~12(牧原)
【2019年8月11、12日】
【メンバー】白井L、中村(冴)、牧原
〈1日目〉
当初は赤石岳をピークにもつ赤石沢を2泊3日で遡行する予定だったが、
台風10号やメンバーに襲い掛かる不慮のケガや病により、
尾白川水系の鞍掛沢、金山沢の充実のんびりコースへ変更となった。
今年の梅雨は、それはまた長かったが、
一度、梅雨が明けてしまうと、冷房の効いた部屋からは一歩も出れないような酷暑が続く中、
沢登りはこの時期に適当な山遊びであることに、今更ながら気づいた。
もう少し早ければ会の皆さんと多くの沢を遡行できたと思うと後悔の念を払拭できない。
ということで、今年2回目の沢登りとなった。
今回も、私をよくいじってくれる白井さんと、痛風クライマーさえきさんに同行する。
鞍掛沢へは日向山の登山口から林道沿いを詰め、行き止まりの地点から沢へ下る。
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トンネルを3つ越えたらそろそろ下ります
下調べでほかのブログを拝見し「バスロマン」のようなグリーンがかった色という表現がぴったりとあてはまる。
お湯か冷たい水かの違いだろうか。
効能はこの沢も十分あると感じた。
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沢に到着。準備完了。
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バスロマン
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ごーろ
沢のいいところは、暑いときには浸かればいいし、寒いときは日向ぼっこすればいい。
登れるとおもった滝があれば登ってもいいし、その逆でもいい。
そんな自由で開放的に行動できることが沢登の魅力である。
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ここは意図して泳いだわけではない
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前半はきれいななめ滝が多く出現する
今回の旅は、充実のんびりコースなのでさえきさんと私は竿を持ってきた。
私は渓流釣りはやったことがなく、動画や書籍のみの机上の知識しかない。ハゼやクロダイなどしか知らない。
さえきさんは大学時代は釣り部だったとのこと。手先も器用で、弟子入りを懇願した。
休憩がてら、師匠が竿を振る。
・・・・
あっさり釣れた。
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イワナ。釣れた直後は白い。
師匠さすが。師匠に教えを乞うと
「滝つぼから流れに沿わすように」
「水の泡に入れるように」
などなど、惜しげもなく披露してくれる。ありがたき。
とはいえ、まだ1匹。
あと2匹釣らないと、今宵、山のど真ん中でしょうもない
食物の奪い合いが始まってしまう。
弟子、簡単には釣れず。釣る前に糸が絡まるなど不慣れが目立つ。
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云云かんぬんと
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時折晴れて気持ちいい
後半はなめ滝だけでなく、ほどよい滝も現れてくる。
ロープを出すほどではないが、それでも楽しい遡行である。
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負傷を感じさせない白井L
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快適に登れる
また、イワナが好みそうな場所を見つけ、
昼食兼イワナ釣りをする。
弟子が先陣をきって竿を振る。
竿に違和感がある。
目印の意図が川底に沈む。
竿を立てると、目視で師匠より大きなイワナがかかっている。
さらに竿をたて、引き寄せた瞬間に
プチンと糸を切られる。というより道糸とハリスが抜けたようだ。
弟子落ち込む。
師匠が弟子の仇を取りに行く。
・・・
またあっさり釣れた。
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2匹目
弟子は余計に落ち込むが、色々と師匠に工面してもらい
再度挑戦する。
このままだと自分だけイワナを食えない。
竿を振る。また同じ反応。
目印がすっと落ち込む。
竿を立てる。
さっきと同じサイズのイワナだ。
切れるなよ、切れるなよと祈り・・・
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じゃーん。初イワナ
よかった。3人分確保。
明日は鞍掛沢からの分岐の金山沢に入るが、
ビバーク地がないとの噂があったので鞍掛沢を少し遡行し、適当な場所にタープを張る。
白井さんが手際よくロープを張り、そこにタープをかける。
私も頼ってばかりではだめだ・・・次頑張ります。
【今夜のメニュー】
・つまみ各種
・きゅうりに赤からソース、マヨネーズを絡めて
・海藻サラダ
・味付きホルモン
・イワナの塩焼き
・キーマカレー
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おいしく焼けました。
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骨の髄までしゃぶる師匠
豪華。充実のんびりコースは下界の酒場より豊富なメニューと美味しい酒が用意されております。
こんな贅沢はなかなかできません。クーラーもいらない、目の前にある食事の話や明日の沢の話、今後の予定など話して、
酔いが回れば、ごろ寝する。
自由で充実、体も心もあったまる。
〈2日目〉
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day2
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準備します
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準備します
十分に休息もとれ、遅刻気味に出発。
金山沢の出合まで鞍掛沢をすこしだけ下る。
分岐に入ると、急に水量が減る。また谷が深くなり、ビバークできるところはなさそう。
あちこちに崩落している箇所がある。
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金山沢はスケールの大きな滝が多くなる
しかしながら、谷が深くなった分、スケールの大きな滝が多くなる。
20m以上の滝は、高巻する。
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サンショウウオ
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すこし緊張する場面
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スケールが大きくなる
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一番緊張した草付き
滝の右岸の草付きを高巻きすることになったが、ところどころに天敵あざみがいて、これが痛い。本当に痛い。
前から後ろから「イテテテテテ」と聞こえる。
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40mドーム状
40mドーム状が金山沢の終着点。
ここを右岸から巻く。
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右岸から巻く。
ここから標高100m上がれば登山道に出るはずだが、ここがやはり核心。沢登はやはり最後がきついのか。
わかってはいるけどつらい。
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登山道に出たところで記念撮影
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アブと戯れる痛風クライマー
登山道に出たが、日向山までいかず、錦滝まで急こう配をくだり、林道まででて下山した。
鞍掛沢、金山沢は、きれいな花崗岩と、バスロマンの水に囲まれ、非常に気持ちのいい遡行ができる。
イワナも期待していなかったが、魚影も度々あり、沢登も渓流釣りも楽しめ、山を丸ごと堪能することができる。
骨の髄までしゃぶることのできるいい沢だった。
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青が沢登り
赤が登山道