紅葉と新雪の鳳凰三山

鳳凰三山 
2009,10,23~25
浅田、高橋
10/23 晴れ
新人の頃、北岳から鳳凰三山を見て、年を重ねて厳しい山登りが出来なくなったら登ろうと思いつつ40年の歳月が流れたが、今回会の若手に付き合ってもらい念願の鳳凰三山へ行って来た。
21時半に豊川を出発し、冶部坂峠を越えて、飯田山本ICより高速で韮崎まで行く。
韮崎から少し迷ったが、青木鉱泉に2時半に着き車の中で仮眠する。
10/24 高曇り
青木鉱泉前の広場で軽く朝食を食べて、ドンドコ沢コースを鳳凰小屋へ向けて出発する。
鳳凰三山09,10 001
木々の紅葉が見ごろとなっており、特にカラマツの黄金色が美しい。青空でないのが残念である。沢沿いに付けられた道を登って行くと、南精進の滝が現れる。途中に釜を持つ2段の美しい滝である。
鳳凰三山09,10 008
この辺りから登山道は急坂になり、あえぎながら高度を上げて行く。
鳳凰三山09,10 010
鳳凰の滝を過ぎると道はトラバース道となり、白糸の滝へと続いて行く。まわりの紅葉に目を奪われながら登って行くと五色の滝が見えてくる。登山道から離れて滝を見に行くが、
四つある滝の中では一番名瀑であると思った。
鳳凰三山09,10 012
振り返ると富士山がうっすらと見える。
鳳凰三山09,10 013
しばらく行くと沢の中へと道が続いて、広くなった河原を進むと、地蔵岳のオペリスクが見えてくる。天気が良ければ昼寝をしたくなるところだ。ここから20分程で鳳凰小屋に着く。素泊りの手続きをして、地蔵岳往復をする。
鳳凰三山09,10 017
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賽の河原手前の登りは花崗岩の風化した小石が多く、ずるずると下がり体力を消耗する登りである。稜線へ出ると甲斐駒ヶ岳、仙丈岳が谷の向うに大きく見える。
鳳凰三山09,10 021
遠く北アルプスの槍、穂高も見える。オペリスクに向かい、岩稜を登って行くと北岳、間の岳、農鳥岳が背後に見えてくる。フィクスロープがあったが、オペリスクの上へは登らず記念写真を撮り、慎重に岩稜を下る。
鳳凰三山09,10 024
小屋に帰り暗くならない内に、外で夕食を作り食べる。
30人程の泊まり客があったが、まだ空いている状態で一人一畳以上のスペースがあった。
期待していた星空は見られず残念であった。
10/25/ 小雨後ガス後小雨
朝起きるとびっくりする事に雪景色であった。紅葉の山が一変して新雪をまとっていた。
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ガスで視界が悪いが予定どうり観音岳めがけて、新雪を踏んで登りだす。稜線までは急な登りが続く。木々の枝に新雪が積もりまるで冬山のようである。小一時間で稜線へ出るが、ガスで視界が悪く、昨日見えた甲斐駒、仙丈岳ばかりか、オペリスクさえ見えない状況である。
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幸い風は強くなく、思ったより寒くない事が有り難かった。観音岳への登りで薬師小屋から来たと言う中高年の団体に会うが、しっかりとアイゼンを着けて登って来ていた。
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観音岳の山頂で小休止をし、写真を撮り、薬師岳へと向かう。薬師岳でも中高年の団体が登って来ていた。
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我々は薬師岳より青木鉱泉めがけて中道コースを下り出す。雪で滑らないように、ストックを使い一歩一歩慎重に下って行く。2000m前後で雪は消えてきて、1700m付近からは熊笹が現れる。
鳳凰三山09,10 033
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黄金色に染まったカラマツ林の中につけられた道を青木鉱泉へと下って行くと林道に出る。そこから40分で青木鉱泉へ着く。温泉で汗を流し、昼食を食べて、紅葉と新雪の山行に満足して帰豊した。
記 浅田

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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