憧れのジャンダルムへ

【西穂高~奥穂高】19.8.26 (浅田)
【2019年8月23〜25 日】
【メンバー】河合、遠山、浅田

三十数年前の春に奥穂高南陵を登り、天狗のコルから岳沢に降りた事があるが。その時はジャンダルムには登らなかった。また西穂高~天狗のコルまでも歩いて事がなかった。

今回河合、遠山両君の好意に甘えて個人装備だけザックに詰めて行って来た。

コースタイム

8/23 豊川(19時半)→鍋平駐車場(23時半)

8/24 鍋平ロープウェー駅(7時)→西穂山荘(8⁑35)→独標(9⁑50)→

ピラミッドピーク(10⁑20)→西穂高(11⁑15)→間ノ岳(13⁑20)→天狗のコル(13時50)→ジャンダルムBP(15⁑15)

8/26ジャンダルムBP(5⁑50)→馬の背(6⁑45〜7⁑20)→奥穂高(7⁑35)→

穂高山荘(8⁑10~8⁑35)→鉱石沢(10⁑5)→白出沢登山口(11⁑50)→新穂高(13⁑30)

8/23

天気予報に翻弄され二転三転したが23日の朝に決行と判断する。

豊川を19時半に出発し鍋平登山者用の駐車場へ23時半に着く。車は1台のみで

ガラガラであった。軽く一杯やりシュラフに入る。

8/24

5時に起きて朝食を食べ身支度をする。駐車場から朝日を浴びた笠ヶ岳と錫杖岳が良く見える。この時点では稜線は良く晴れていた。7時発のロープウェーに乗るべく出発する。

 

ロープウェーが千石平駅に着く頃からガスが湧いてくる。西穂山荘までのルートを無雪期に登るのは初めてでついついペースが上がる。小休止をして西穂高目指して登り出すが、西穂高も独標もガスの中である。丸山の稜線で風が冷たく長袖を着る。河合、遠山二人とも去年暑さで苦労した事を思い出して、今年は風があり時々ガスが晴れて稜線が見え、暑くなく最高と言っている。

 

 

 

 

独標(11峰)から急な下りで10峰、9峰と慎重に超えていく。この間では大きなピークであるピラミッドピークを過ぎ、7峰、6峰と越えて行く。左下にタヌキ岩が見える。チャンピオンピーク(4峰)を超えて3峰、2峰と過ぎ西穂高へ着く。

 

 

 

 

 

小休止後間の岳を目指す。岩場の下りや鎖場のトラバースを通過して間の岳への登りとなる。間の岳からコルへ下り天狗の頭へ逆相のスラブを登る。天狗のコルへの下りも鎖場や岩稜の下りで気を抜けない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天狗のコルでジャンダルムへ偵察に行って来たという若者二人に会う。岳沢から登って来たと言って下って行った。コルから畳岩の頭へガレ場と岩陵を登って行くが、ガスで展望がなく疲れも出てくる。ジャンダルムの手前、コブ尾根頭付近で15時を過ぎていたので、今日中に奥穂高を超えるのは難しいと判断しビバークと決める。

 

 

 

 

 

 

ガスの切れ間を狙いジャンダルムへ登る。期待していた夕日もなく、奥穂もジャンダルムもガスの中、夕食を食べスナックジャンを開き、明日の好天を祈りつつシュラフに入る。

 

8/25

4頃携帯の着信音が鳴る。涸沢にいる中川君から稜線の天候を聞いてきた。彼らは今日前補の北尾根の予定で迷っているようである。風は無いが小雨でガスガスの状況を伝える。昨日北穂の東陵を登ったので無理しないようにアドバイスする。朝食を食べて小雨も止んだので奥穂高を目指す。

 

 

ロバの耳へのトラバースや下りを慎重に通貨し馬の背へ、ここで下ってくるパーテーの時間待ちで30分。馬の背の岩陵から水平リッジを超えて奥穂高山頂へ。

超えてきたジャンダルムも姿を現す。写真を撮り穂高山荘へ下る。

 

 

 

青空が広がり北穂高や前補高北尾根が見える。ここから白出沢の長い下りで、鉱石沢まではガレ場の下り、ここから樹林の中の急な下りが続く。

 

 

 

沢を渡り沢沿いの所々鎖場のある下りで慎重に下り、登山口へ降りる。新穂高への林道を達成感に浸りながら歩いた。

記 浅田

 

追記

「ジャンへ行きたい。」昨年の浅田さんの一言でこの計画はスタートした。台風等の天候不順のため何度か順延した。実は今回も木曜日の夜までは中止の判断であったが、出発判断をぎりぎりの金曜日の朝決めた。

私と遠山さんは今年で3年連続のジャン。こんなにここを通過するとは私も思っていなかったが、行ってよかった。ガスガスの中、時折見せる山並み、ジャンの雄大な景色。思わず歓声が上がってしまう。今年は、昨年に比べ山に行くことができている。感謝である。

ジャンでの遠山さんによるドローン撮影は こちら

-記・河合-

 

 

 

 

この記事を書いた人

「危険は回避し困難は克服する」をモットーに多くの山仲間と楽しい山登りをしています。

目次