【鈴鹿三滝川長石谷犬星谷左俣遡行三ツ口谷下降】17.6.4(高橋)
【2017年6月4日】
【メンバー】高橋、吉中、鈴木ま
6時半豊川発8時鈴鹿スカイライン表道登山口駐車場着。中道駐車場とは大賑わいだが表道駐車場は相変わらずガラガラ。鈴鹿スカイライン沿いの登山道で長石谷出合いに向かって下降する。
長石谷出合いからは暫く登山道を進む。堰堤を3つ越え登山道が沢を渡渉する所から入渓する。地図を見ると長石谷には沢沿いに登山道があり、またその登山道も沢から離れ大きく高巻いていることもない。地図から見てもゴルジュだの大滝だのの悪場はなさそうな感じはする。例えば同じ鈴鹿の竜ヶ岳のホタガ谷の登山道なんかはゴルジュ帯を避けるために下流部は沢筋から大きく高巻いている。
滝らしい滝はチョックストーン(CS)5mと釜を持つ2m滝と多段10m滝くらい。
CS滝は右岸寄りを登る。ツルツルで掴めるところはないがしっかり足を拾っていけば容易。後続は念のためお助け紐で確保する。
釜を持つ滝はわざわざ登らなくてもいいのだがお遊びで左岸をへつる。バランスが微妙なところがあり鈴木君は失敗して一人水泳大会。
余談だが大きいのは見なかったが魚影は濃い目。手づかみで8cmくらいのアマゴちゃんをゲット。もちろんリリース。
盛り上がりも少なくやがて犬星谷出合い。出合い奥に20m大滝。中段までは左岸寄りを登れそうだが…。
この先選択肢は2つ。中段より左岸の草付きに移り笹が生える急斜面を登る。ダブルアックス、アイゼン、スクリューがあればいいが無ければリードでここを登る気はしない。2つ目の選択肢は右岸寄りを登る。登攀中にただ落ち口付近は足場も乏しそうに見える。生半可な気持ちじゃ取り付けそうもないな。ってことで潔く巻き。長石谷だけではなく犬星谷にも登山道があり簡単に巻ける。落ち口には歩いて戻れる。
暫くは単調。2俣に付き右俣には滝を掛けている。左俣は奥に小滝群が見える。左俣の滝は全て直登出来る。
沢を詰めて行くとやがて水流は消え花崗岩のガラガラの砂礫に。アリ地獄を脱出し尾根に上がる。尾根は膝丈の笹と灌木。ケモノ道を利用して長石尾根まで。登山道で鎌ヶ岳山頂をピストンする。
帰路は長石尾根。ガレ場手前のコルより三ツ口谷に下降する。暫く大きな滝は無く小滝もクライムダウン出来る。
滝らしい滝は2つ。薄被りの6m滝と堰堤のような18m滝。いづれも懸垂下降する。前述の滝の落ち口にはリングボルト1本、後述の滝には浅打ちのハーケン1本と錆々のカラビナが残地されていた。が、立ち木で懸垂下降する。今回ザイルは8mmx30m1本のみであったので折り返して15mまでしか懸垂出来なかった。なので18m滝は途中のテラスまで懸垂し残りはクライムダウンした。沢だと8mmx30mが2本欲しいところ。
後は沢沿いに降りると水流が消え高さ30m程の巨大堰堤が現れここで終了とする。登山靴に履き替え登山道を下る。堰堤より下流で水流は復活し岩壁に囲まれた深そうな釜を持つ直瀑20m大滝がある。あの巨大堰堤さえなければもっと面白い谷だったのではなかろうか?堰堤の下には険谷が隠れているのではなかろうかと思うと残念である。
登山道で駐車場に戻り恒例のソフトクリームを食べ帰豊。冷たいものがおいしい季節になりました。
【コースタイム】豊川6:30~スカイライン駐車場8:10~8:40長石谷出合~10:10犬星谷出合~10:45 2俣~11:25稜線~11:55鎌ヶ岳山頂12:25~長石尾根~三ツ口谷~14:55三ツ口谷出合~15:10駐車場~17:00豊川