沢登り源流釣り(竹の沢、杉沢、大井沢)

★山行名 【沢登り源流釣り(竹の沢、杉沢、大井沢)】
★年月日 【1999年8月13~21日】
★メンバー【鷲見,中村】

8/13
糸魚川で中村氏と待ち合わせ。二人で三面へ向かう。後ろのシートを倒し、フラット
にして交互に眠りながら行くが、これはかなり楽だ。三面には2時半に到着し、3時
には出発する。二人組のおっさんが休憩をしていたのでいろいろ話をきくが、今回は、
本流でボーズで、あきらめて、マイタケを取っていたとのこと。どうも、大水がでて、
7m上に水の通ったあとがあったといっていた。
本屋で、源流紀行を見て、志水哲也が、去年ここに来ていて、43センチの岩魚を上
げている話をしたら、去年そのパーティーに会ったらしい。えらいスピードで竹の沢
にはいっていったらしい。(その本には、8月は釣れたが、9月にもう一度きたら、竹の
沢には魚がいなかったとかいてあった。嫌な予感がしたが、あとで的中してしまう。)
三面小屋に5時半には到着し、ゆっくり酒を飲む。

8/14
7時20分発で、小屋を出発し左のトラバース気味の山道を行く。湿っぽく暑い。
キスケ沢出会いで渓流シューズにはきかえ、しばらく行くと、竹の沢の出会い、登攀具
をつけていきかけたら、上から5人組パーティーが降りてきた。ダンプチ沢まで行ったら
しいが、魚がいないらしい。一人が捻挫をしたのでかえるらしい。なんかやる気をなくす。
しばらくいくと、8メートルの滝、中村氏トップで行き、荷物を釣りあげ、私も上がる。
ガイドではここから好ポイントが続くと書いてあるが、魚影を見ない。
何度も泳ぎを繰り返しスダマ沢を超え、ダンプチ沢まで行き、ここでテントを張る。
上流に行き、少し釣りをするがいない。私はダンプチ沢で釣る。1匹20センチぐらいのを
釣りキープする。あと、小さいのを2匹程見たがかなり用心していた。中村氏はボーズ。
明日に期待しよう。

8/15
今日こそ釣るぞと出発する。アブがたくさんいて、途中止まって殺すが、60匹殺しても
まだいる。100匹単位で襲ってきているようだ。防虫ネットをかぶってしのぐ。
きつい泳ぎをクリアーし、2回目のきつい泳ぎのところで止まってしまう。中村氏が寸前
のところで、押し戻され、私もいくが登る前に流れに押し戻されてしまう。
もう一度中村氏がゆきやっとクリアー。荷物を右の壁からひっぱりあげ、私は、そのかぶり
ぎみの壁を、登るこの先には岩魚がいるかと思いきや、いないのでずんずんゆき、休憩をし
たプールの前でも竿をだすがあたりなし。そのプールもザイルを使い、泳いで、30分程で
大きい滝に出る。どうもこれが魚止めらしい。なんか、早く着いてしまった。竿を出すが
反応なしであった。あきらめて、下り始め、2回目のきつい泳ぎの上のところにツェルト
を張る。

8/16
今日は下るのみ。昨日てこずったところも、ドボンでかたがつき、三五右衛門沢へは8時半着。
中村氏が釣りに行くが、だめ。この沢の出会いは、テント場の指定になっているが、岩盤なので
ビバークのみとなりそう。
泳ぎの繰り返しでずんずん降りて、竹の沢の出会い、キスケ沢の出会いで、着替え。
アブにヒツこくつきまとわれる。タイツなので、たくさんかまれ、大変。休憩中も休憩に
ならない。三面の小屋へ行くと、おっさんが一人いて、ゆっくりしている。きゅうりをご
馳走になり、世間話をするが、東京では、中州に取り残されて、10数人が死んだらしい。
六時前に車に到着。アブがあまりに多いので、すぐに乗り込んで、別の場所で着替えをする。
村上に戻り、天丼屋で天丼うどんセットをたべ、くるくる寿司で、六皿ほど食べて満足する。

8/17
今日は早出川支流杉川へ、新発田から早出川方面へ向かって入渓する。
チャレンジランド杉川の行き止まりに車を置いて、堰堤に向かうが、アブとヒルの猛攻にあう。
堰堤到着時には、すでにヒルが八匹足にへばりついていた。ヒルは、上から降って
くるものとばかり思っていたが、歩いてる時に下からへばりついてくるようである。
アブはひっきりなしに襲ってきて、その撃退だけでいやになる。
最初の80mの瀞を泳ぎ、次々と泳ぎの連続で向かうが、魚影が見えない。中村氏が
ぶすっとしてやめようかと言い出した。水はぬるいし、魚はいないしアブは襲ってくるし……。
一応、確認の為、竿を振ってみたが、なにもいなかった。
長い瀞を泳いで帰り、アブと戦い、ヒルをかわして下山。下界の川はだめとゆうことになり、
八久和川へ行くことにする。
近くのサクランド温泉(700円)にはいり、食事もそこですまし、八久和へ向かう。

8/18
太井沢へ入り、8時20分より登りはじめるが、水を含んだ装備が重いのと、長袖シャツ
の中がむれるのとで、私はばててしまう。11時半にやっと到着し、小国沢を下降。
2回懸垂のあと、よいテント場がある。夕立の後、おお張りきりで中村氏は下の方
におりていった。私も上流をちょうちん釣りでおこなうが、4匹くるがまともに
くってくれない。でも魚はいる。中村氏が25センチ前後の岩魚を三匹キープして、
刺身とてんぷらを食べる。ビールがとてもおいしかった。

8/19
小国沢の下降である。8時20分発で12時35分にやっと本流出会いに到着。結構時
間がかかる。茶畑沢までなので、竿をだしてゆく。1匹20センチぐらいの岩魚がか
かりリリースして、その先にライズしている岩魚を発見。毛ばりを投げ込むと手応
えがあり、久しぶりの大岩魚。31センチあった。次に29センチぐらいのをあげてリ
リース。茶畑沢にテントをはり、中村氏は茶畑沢の上に釣りにゆき、私はゴルジュ
でつるが、20センチを1匹あげるのみ。中村氏も、でかいのを寸前でばらし帰ってく
る。31センチをさばいて、てんぷらにして食べる。残るは後1日、釣るぞ!

8/20
8時過ぎに出発。昨日のゴルジュの岩魚を釣ろうと最初から竿をだしてゆく。
ゴルジュを徒渉後、その上のポイントで33センチの岩魚をあげる。写真に収めリ
リース。平七沢までに33、29、28、28、20、20と、計6匹あげ、中村氏も、平七沢の
手前のポイントで31、32とたてつずけにゲットしていた。休憩していたら、上から
3人パーティーがやってきて、小国沢経由で帰るらしい。平七沢も、中村氏がゆき、
30を2匹ゲットしたようだ、そこから、登山道までつるが、30センチを1匹キープ。
テント場近くはあまり釣れないので1匹をてんぷらにして食べる。できることなら、
もう1匹ほしかった。




むぅおっほっほっほ~

8/21
朝8時半に出発。一気に570mを1時間で登る。3日前は長袖でばてたが、Tシャツは
好調である。頂上では、高山植物がお出迎え、マツムシ草、オタカラコウ、日光き
すげなどが、ちらほら咲いていた。ほとんど下山したところで、豪雨にあい、気持
ちよいシャワーであった。1時過ぎには車に到着し、柳川温泉(200円)につかっ
て帰路についた。
以上
―記・鷲見―

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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