大台ケ原の秀渓 堂倉谷本谷

【堂倉谷本谷】23.917(白井良岳)
【2023年9月17日~18日】
【メンバー】L.白井、中田

3連休であったが土曜日に用事があったので1泊2日で行ける奈良県の堂倉谷本谷へ沢登りに出かけました。
堂倉谷本谷は有名な大杉谷の上流部の支流です。
日帰りで遡行する記録もありますが、自分たちはのんびりと沢中泊してきました。

16日の夕方17時半頃新城市の自宅を出発、豊川ICより東名高速にのります。22時ごろ大台ケ原ビジターセンターの駐車場に着くがほぼ満車。星空観察している人が多く大きな天体望遠鏡で夜空を眺めていました。それ以外にも涼しい場所を求めてきている人もいるのか、夜中なのに駐車場は賑やかです。そんな喧騒から逃れるべく自分たちは林道を1キロほど戻り、道路わきに駐車し寝ました。

17日 駐車場6:30---日の出岳7:00---堂蔵小屋8:15---堂倉滝9:00---アザミ谷11:10---林道合流13:30---泊地14:00

朝はほぼ満車状態でした

日の出岳の展望台
頂上にて記念撮影

朝は天気よく雲海が見えました
晴天の早朝、日の出岳(1695m)へ向かい100名山をついでにゲット。
頂上からは雲海が素晴らしくいい眺め。富士山もギリ見えるらしいが、雲海に埋もれ見えなかった。
堂倉谷へ下る尾根は急ではあるが原生林の美しい森を下る。がしかし蒸し暑い!今年の夏は暑かったがまだ余韻が。
汗だくで堂倉滝吊り橋を渡りしっかりした巻き道を上る。暑くて叶わないが沢登り用の服を着こむ。
今年から自分はファイントラックのフラッドラッシュの上下を買い着るようにしたが、今回も何度か泳いだが寒くて震えるということは無く、買って満足している。
しかも焚火をすれば大抵寝る前には乾くので、そのような快適性もいいです。
さて、沢へ降り立ち早速泳いだり、大滝を巻いたりと楽しい。
多少ぬめりは強いのでフェルトの靴で正解であった。
その後も迫力のある巨岩帯や七つ釜などが現れ飽きさせない。
あっという間にアサミ谷まで来てしまう。足がそろって二人なのでサクサク進む。
途中男女のペアに追いつき先を行く。時間もたっぷりあるので林道合流地点前の釜で竿を出すがさっぱり釣れない。
と言うか今回魚影がほとんど見当たらない。人気の沢だけあってほとんど釣りあげられて居なくなっているのかもしれない。
うちの奥さんが昔フライフィッシングが趣味であったので、自分も子供が生まれる前までは、かみさんと数回フライフィッシングをしていたので、今回は沢も大きいので一式持ってきました。
林道を超えて時間も早いがいい泊地があったので早々遡行を切り上げる。そのご周辺で一時間ほど竿をだしてはみるが結局二人とも坊主でした。しかし、大自然の中で竿を振れてそれなりになんか楽しかったです。
気持ちのいい樹林帯を下るが湿度が高く汗だくになる

威風堂々とした堂倉滝

二つ目の吊り橋手前の巻き道を上がります

巻き道はしっかりした道です
ここから本格的に沢登りが始まる
一段上ってから奥の滝を左岸から巻く
美しい沢を上る

ヌメリデ怖かった
迫力のある巨岩帯

タゴガエル?保護色が完璧すぎる

ここは横から巻きました

七つ釜

便所のようなポットホール

堰堤のを超えると急にのどかな渓相

途中竿を振ってはみたものの…林道合流前の釜

林道が見えました

今晩の寝床、平らで快適でした

ツマミで作ったジャーマンポテト。頑張ってフライパン持ってきちゃった。
中田君が鍋を用意してくれました。ご飯は自分が炊きました。

夜は焚火でゆったりと癒されます

18日 泊地7:30---ミネコシ谷7:50---2段25mの滝9:20---脱渓11:00---駐車場12:20

朝のんびり支度をしていたら先に5人PTに抜かれてしまう。まあ慌てずとも本日はさほど時間もかからないはず。
しばらく平凡な沢が続く。日帰りの人達は右岸に沿ってある林道を歩き端折るみたいですが、平凡の沢と言って水がきれいで何と言っても大台ケ原の豊かな自然林を遡行していくので、それだけでも満足できます。
ミネコシ谷を過ぎると規模が小さくなるが釜や滝、ゴルジュなんかが出てきて楽しい。ほとんど大きく巻くこともなく水線どうしに登れます。
2段25mの滝まで来ると先行PTがロープを出して上りだしていたので、見物しながら待ちました。
1p目を中田君リード、3級+。カムを二つ決めて水流をまたぎ直登。ハーケン2枚打ってビレイ点を構築してました。中田君、頼もしくなりましたね。
2p目白井リード3級。 前のPTつれら左のルンぜ状の壁を上って2段目の滝を巻く。
その後もちょいちょい滝を超えて源流部へ。
源流部になると大した滝もなさそうなので沢から上がり、堂倉山の鞍部から登山道へ合流して駐車場へ戻りました。
登山道も気持ちのいい樹林帯で、さすが大台ケ原は素敵なところでした。

ザックを抱えて浮き輪替わりにして泳ぎます

唯一ロープを出した2段25mの滝


源流部

この記事を書いた人

クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

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