憧れの赤木沢

赤木沢
2013年7月20日~21日
メンバー 梅沢、河合、鷲見、浅田
2009年、2012年、と赤木沢遡行を計画したが、いずれも雨で黒部平までで敗退していた。
北アの名渓赤木沢をどうしても遡行したくて、私、梅沢のメンバーに黒部の釣師鷲見と、読図のプロ河合という強力な助っ人を加えて計画した。
私と梅沢はどうも雨男くさいので、今回は河合に全てを任せた。
結果は二日とも晴天に恵まれて、素晴らしい山行となった。
7/20
早朝の3時半に豊川を出発し、折立の駐車場へ9時に到着する。
身支度を整えて黒部平めがけて、暑くなってきた中登り出す。
三角点を通過して展望が開けてくると、左手に剣岳が見えてくる。
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過去2回はカッパを着ての登高だったので、剣岳が見えた事に少々驚いた。
黒部平小屋で小休止をして、薬師沢小屋へ向かう。
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黒部平小屋
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小屋への道は木道が整備されていて約2時間半で薬師沢小屋へ着く。
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手続きを済ませて早速黒部川へ竿を入れる。
1時間程で、さすが釣師の鷲見は25cmのイワナを2尾釣り上げた。
手際よく鷲見が刺身に料理して夕食の一品となった。
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7/21
5時に朝食を取り6時に遡行を開始する。
朝一番の黒部川の水は冷たく長くは入っていられない。
渡渉、へつり、高巻きをしながら黒部川本流を進み赤木沢出合いを目指す。
本流は水流が早く渡渉するのに緊張する。
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本流の渡渉
約1時間半で赤木沢出合い着く。
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出合い
本流の遡行で冷えた身体を温めようと熱いコーヒーを入れて飲む。
沢の中に陽が射してきて水がキラキラと輝いてくる。
出合いから直ぐ滑滝が次々と現れてきて快適に登って行く。
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1時間程登って小休止をするが、その15分程の間に釣師の鷲見はイワナを釣上げる。
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暫く進むと残雪が現れ、その向うに30mの大滝が見えてくる。
空中落下の迫力がある滝で、右側から高捲き滝上へ出る。
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大滝
沢幅が除々に狭くなり水量も少なくなって来るが、美しい滑滝は続いている。
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出合いから2時間半で雪渓が現れて来る。
お花畑ではなく、雪渓を登って縦走路にでる。
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縦走路
出合いから約3時間である。
地下足袋から靴に履き替えてここからは、夏山の縦走である。
チングルマ、コイワカガミ、ハクサンイチゲ等の高山植物が、縦走路の両側に咲き乱れていて夏山JOYである。
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時々ガスがかかり直射日光を和らげてくれる。
赤木岳を越えて北の俣岳で小休止をする。
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北の俣岳
疲れも加わって、ここから黒部平小屋までが遠かった。
小屋から暑さと疲れでバテそうになりながら折立へ下った。
天候とメンバーに恵まれて、憧れの赤木沢を遡行する事が出来た。
やはり赤木沢は予想どうりの素晴らしい沢であった。
記 浅田

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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