豊川山岳会

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剱岳に行こう! 八ツ峰上半 縦走編

   

【分類・山域】バリエーション登山 剱岳 【記】中川
【日時】2021年7月23日(金)
【メンバー】L河合、中村さ、二橋、中川
【天気】晴

【行程】
7/23(金)
0300剣沢テント場→剣沢→長次郎谷→ 0630八ツ峰Ⅴ・Ⅵのコル→ 1230八ツ峰の頭→北方稜線→ 1430剱本峰→ 1800剣沢テント場

【登攀装備】各組ごと(河合・中村組、二橋・中川組)
カム#0.3、#0.5、#0.75、#1、ダブルロープ50m
ヌンチャク4本・スリング4本・カラビナ3枚

【序】
浅田さんの「剱岳に行こう!」をきっかけに集まったメンバー(先発隊)で景色が楽しめるバリエーションルートを縦走することとなった。
クライミング経験があればルート自体はそんなに難しくはないが長時間行動が予想されるので、いかにスムーズにルートファインディングやロープワークが出来るかが成功の鍵となる。
さてさて景色を楽しみながらの楽しい縦走となったのか?

【本文】
山の朝は早い。01:30頃に起床し、二橋シェフと河合シェフに準備をして頂いた朝食を食べて出発。
しばらく夏道を歩いた後アイゼンを着けて剱沢の雪渓を下る。快適に「下った」後は当然「登り」がやってくる。
二橋さんが軽快にステップを刻んで登っていく。
テント場を出てから3時間ほどでⅤ・Ⅵのコル基部に到着。アイゼンを外し、ザレてイヤらしい急斜面を取付きポイントを目指して詰めていく。

Ⅴ・Ⅵのコル雪渓にて河合・中村パーティーと二橋・中川パーティーに分かれロープを結び登攀の準備をする。
先行パーティーが見えなくなる頃を見計らって中村リードで登り始める。八ツ峰上半縦走の始まりである。
二橋さんは棚山ジャンダルムと立岩のトレーニング効果で快調に登る。日差しは強いが快適なクライミングである。
中間支点や終了点は特に無いので適当にスリングやカムを使って登った。

下調べ通り、峰を登るとピークには懸垂支点があり、懸垂で降りる。そしてまた登り、懸垂・・・の繰り返しである。特に難しいところはない。
行動中はぐるっと360度の絶景で飽きることが無い。そして去年登ったチンネ左稜線がよく見える。八ツ峰縦走は良いルートだ。

私は河合さんとバリエーションルートやアルパインルート山行をするのは初めてである。
河合さんのロープワークが異常に早い。というか先読み行動で準備をするのが早いのである。
私はそんな河合さんの圧を受けながらもいつも通りの手順でマイペースのロープワークだったが、最終的に一日の行動時間が長くなってしまった事を考えると、序盤から河合さんのようにスピーディーな行動が必要だったと思った。

そうこうしているうちに気が付けば八ツ峰の頭に到着した。
最後は池ノ谷ガリーに向かって懸垂。池ノ谷ガリーを歩いている人の事を考え、落石には細心の注意を払い懸垂をした。

目的の八ツ峰上半縦走は楽しく快適に終えたが、実はここから始まる北方稜線が核心だと個人的には思っていた。(昨年マジで辛かったので)
メンバー全員緊張感を持って剱ピークを目指す。
途中で雪渓から滴る水で喉を潤した。

何度か上り下りを繰り返し静かな剱本峰に到着。記念撮影をして剱沢テント場へ向けて下山開始。
長時間行動で徐々に疲労の色を隠すことが出来なくなってきていた。私は食料も底をつき、水も途中で補充した雪渓の水が僅かに残っているだけである。
なんだかんだ言っても最後は根性(笑)。

カニの横ばいなどが出てくるが北方稜線に比べれば簡単なものである。
みんな黙々と歩を進める。何度も登ったり下ったり・・・登りが異常にシンドイ・・・なんか去年も同じような苦行だったような・・・
朦朧とした状態で剣山荘に到着。コーラを流し込み、ちょっと復活。
剣山壮で少し休憩をして、リスタートするとほどなくして剣沢の我が家が見えた。

テント場では後発隊のメンバーが出迎えてくれた。
時計を見れば間もなく18時。12時間行動の予定だったが約15時間と3時間オーバーのお腹イッパイ山行となった。

白井シェフの夕飯でお腹を満たして身も心も大満足で眠りについた。
(明日の剣稜会ルートが楽しみである。)

 

↓いざ出発(03:00)

↓長次郎谷雪渓

↓Ⅴ・Ⅵのコル基部でアイゼンを外す

↓八ツ峰 上半 取付き

↓上からⅤ・Ⅵのコルを眺める(登っているのは二橋さん)

↓八ツ峰 上半 尾根に出て気持ちよさそうな中村さん

↓チンネ左稜線をバックに懸垂下降をする河合さん

↓後立山方面を眺めながら懸垂下降をする二橋さん

↓八ツ峰 上半縦終盤 手足が浮腫んでも笑顔の河合さん

↓左に見えるのが北方稜線 我々は正面壁を右上する

↓河合さんの圧を受けながらマイペースでロープをたたむ中川

↓北方稜線の出だし。なかなかにイヤらしい。

↓北方稜線途中のオアシス。雪渓から滴り落ちる水を水筒に補充

↓北方稜線は岩場だけではなく、こんな感じのザレたところもある。イヤらしい。

↓剱ピーク!

↓たぶん カニの横ばい

↓本峰からの下山道 このあたりはみんな無言(笑)

↓剣山荘から剣沢テント場の途中の雪渓

↓剣沢テント場から左回りでぐるっと一周

 

【危険個所】
Ⅴ・Ⅵのコル基部から取付きまではザレていて落石注意。
北方稜線全般

 

【追記】
八ツ峰上部は、前から気になっていたところ、今回八ツ峰の声があがり素早く賛成。当初は下部もという声も上がったが、時間がかかるので今回は上部のみとした。(下部は、ルートもわかりづらいと思うし、下部と上部の連続は我々にはまだ先の話だった。)
天候にも恵まれ、さえちゃんや中川さんがリードをしてくれるので、付いていくだけで気が楽である。また、周り360度景色が良く、チンネの全貌がこんなに良く見えるとは、思わなかった。
全体的には、時間がかかったが、4人のパーティーなので致し方無いところがある。幾度の懸垂や落石にも注意しながらの道のりであった。
私は、体調がいまいちで、手足のむくみが1週間前から出ており、血液検査の結果、カリウム不足といわれた。手のむくみは、懸垂時の手袋がなかなか入らず、笑いが出てきた。
剱岳のバリエーションルートは、心に残る充実した山行となった。
-記・河合-

 - バリエーション登山

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