Let’s アイスクライミング 広河原沢左俣

【阿弥陀岳 広河原沢左俣】2015.12.20(山形)
【年月日】2015年12月19日~20日
【メンバー】L.白井、山形

今年の夏から本格的にアルパインをやるようになりその楽しさにどっぷりと浸かってしまった。
漠然とアイスもやりたいなぁーと思うようになり秋先から白井さんに直談判していた。
冬合宿でという話もあったがさすがにデビュー戦でそれは厳しいという事になり土日を利用して行くことにした。
兎にも角にもアイスルートをやってみたい!というのが今回の趣旨だ。

快く連れて行って下さる事になり、行き先は日帰りで行けるルート「広河原沢左俣」をチョイスして頂いた。
アイスデビュー戦はゲレンデではなくいきなり本チャンでワクワクです。
愛用のヴァイパーの手入れをしたり、youtubeの動画で「How to ice climb」なる動画を見たり想像を掻き立てながら当日を迎える。

土曜日の18時に白井さん家に集合し、22時過ぎに舟山十字路に到着する。
お酒を飲みながら冬合宿の話をしたり翌日のアイスルートの話をしたりして程よい時間になったところで就寝とする。

日曜日は5時に起床、暖冬と言えどもやはり寒い。
6時半頃出発する。

1時間強歩いて沢の分岐に到着する。なかなかの良テント場だ!ここで宴会したいなぁと思いながらハーネスを装着する。

樹林帯を抜けていよいよ左俣のお出まし、アイゼンを装着する。
まだアイス用のアイゼンを持ってないので今回は白井さんにお試しで借りた。
下部は氷がまだまだ薄いが新鮮で心がウキウキする!これがアイスですかー!てな感じで自然が造り出した造形美を楽しむ。表面が凍って中はまだ水が流れており、幻想的でした。
IMG_3263

白井さんに登り方を教わりながら進む。
ダブルアックスを振るのが病みつきになりそうだ。
ビオレトラクションなる新術も教わる。楽しい!楽しいぞー!
IMG_3269

しばらく歩くと8mぐらいの氷瀑でロープを出す。
もちろん山形はフォローで白井さんがリード。
買いたてほやほやのスクリューを使ってビレーステーションを構築する。思っていた以上にサクサクにスクリューが刺さり、バチ効きです!
IMG_3274

さすがの白井さん、安定した体勢でスクリューを決めつつ氷瀑を抜ける。ビレーしながら動きを勉強させてもらう。アックスは手のスナップが重要とのこと。
フォローで登るが最初、全然アックスが決まってる感じが分からず何度も刺し替えまくり腕がパンプする。加えて、リーシュが腕からすぐ抜けずスクリューの回収に戸惑うわで大変でした。その結果、アックスがスポーンと抜けて情けなくフォール。二回フォールしたあげく手袋はしているもののアックスが下手なので手がアイスと接触しキンキンでした…。
抜け口ではとんでもないヨレヨレ具合でした。ガビーン。久しぶりに超必死の登攀でした。

IMG_3278

それでも氷瀑以外のナメ部はだいぶ慣れてきて「ここなら山形君先に行ってみ」と先頭を行かせてもらった。
先頭から白井さんをパシャリ。
IMG_3286

この日は雲一つない見事な快晴でした!高度を上げるにつれて沢が明るくなり八ヶ岳ブルーを堪能する。絵具で書いたような青空であった。

そして核心部と思われる氷瀑が姿を現す。
先ほど二回フォールした滝よりもバーティカルです。
行けるかなぁーという畏怖感と同時に今回はフォールせずにフォローするぞ!と意気込みましたが次は足が決まらず一回フォール。トホホ…。まぁデビュー戦やし!と心の中で言い訳。
IMG_3289

本日、ザイルを出したのは二回で以降はノーザイルで抜ける。
この頃にはすっかりアイスクライミングの虜になる。
冬の楽しみがまた一つ増えた!
IMG_3292
IMG_3345

上部は氷瀑の発達が悪く、頃合いを見て尾根に出ることにした。
14時過ぎに稜線に到着し、無事に完登です!やったー!

阿弥陀岳をバックに一枚
IMG_3298

白井さんと握手を交わす。
山形が初めてだったので難しそうだったら下部のみをやって同ルートを引き返そうという話もしていた。ですがデビュー戦で抜けることができました!
すんごい達成感です。
ご褒美で雄大な景色も見ることが出来た。冬山ってやっぱかっこええ!

16:45に舟山十字路に戻り恒例の原PAに寄って帰豊した。

アイスクライミング、想像通り楽しかったです。
既に次のルートに行きたくてウズウズしています!
もっとこうした方が良かったなぁって点が多々あったのでアイスキャンディーで練習しよう。
冬はアックスを振る練習だ!リードもチャレンジしたい。

実力つけて本で見た大迫力の黄連谷、いつか行きたいです。名門クラシックルートに行くべくLet’s ice climb!

記;山形

この記事を書いた人

こいつノリで生きてるだろと思われがちな関西人ですが山に対しては真剣です。厳しいルートを登った後に絶景を見ながらテント泊にて赤ワインを嗜む、そんな登山が大好きです。

目次