台風25号の白山 よろぐろ谷 沢登り

台風25号の白山 よろぐろ谷 沢登り【記】中川
【分類・山域】沢登り 白山 九頭竜川水系 打波川支流 よろぐろ谷~桧谷
【日時】2018年10月6日
【メンバー】中川、Sさん、Nさん
【天気】雨時々晴(台風)

【行程】
9:00 登山道入口(白滝入口の看板)
9:15 白滝
9:30 よろぐろ沢ー桧沢 分岐
12:00 遡行終了-薮漕ぎ
13:00 尾根登山道
13:30 杉峠
14:00 杉峠-踏み後不明瞭(赤テープ有り)尾根道下降
14:45 桧沢入渓
15:40 ナメ開始
16:00 ナメ終了
16:05 沢下降終了ー登山道へ
16:20 登山道入口看板で終了

台風25号が最接近中のタイミングで白山 九頭竜川水系 打波川支流 よろぐろ谷~桧谷へ行ってきました。

福井県、石川県、岐阜県の3県の県境付近の福井県側。白山の南西12kmあたりに位置し、標高1255mのよろぐろ山の東側が遡行対象。

ブナやミズナラの原生林で覆われ奥深い山の雰囲気。この日は悪天候で私達が貸切っていましたが、紅葉の時期(あと数週間後)には多くの人が訪れるらしい。

白山と言えば火山。この沢でも火山の痕跡が見られる事を期待して入山。

台風が予想より北へ進路を取ってくれたおかげで何とか沢登りが出来る天候となりました。気温、水温ともさほど低くなく寒がりの私でも平気でした。
前回に続き今回も豊橋山岳会の沢スペシャリストSさんとNさんのお誘いがありご一緒させて頂きました。おふたりとも知識、経験豊富でいろいろと勉強になりました。

↓ルート。時計回り。休憩を多目にとりつつ、ゆっくりとした沢遊びでした。

↓駐車場からすぐのところに「白滝ここから」の看板。

↓入渓するとすぐに白滝が見える。

↓みごとな一枚岩の白滝。左岸側から登れるらしいが、上部が難しそうなので今回は巻き。

↓白滝横から。

↓白滝の右岸側を巻きます。(もう少し下流から入る巻道のほうが安全)↓泳ぐ必要のないところですが、せっかくなので泳いでみました。まだ水は濁流ではありません。

↑このプールの手前がよろぐろ谷との分岐でした。画像左からショートカットでよろぐろ谷へ行けました。

↓こんな小滝がいくつか現れます。このあたりは晴れて気持ちが良かった。

↓ここはステミングで登ります。

 

↓ここは直登出来ず。右岸側の草付を登ります。

この岩も溶岩で出来ているのでしょうか。ポツポツと見えるのは溶岩に飲み込まれた小石なのでしょうか。きっとそうでしょう。

↓ここは登れそうで登れず。ヌメりにやられて激落ちでした。

右岸側のブッシュの中を巻きました。

↓この滝も登れないので右岸側の草付を登りました。

このあとは登山道へ向かって薮漕ぎです。薮漕ぎといっても斜度は厳しくなく、雑木の密度もほどほどであっさりでした。

↓稜線上の登山道です。先週の台風24号の爪痕。登山道は結構荒れていました。紅葉には少し早かったようです。

さすがに稜線上は台風の影響で嵐の様相でした。

↓杉峠で休憩。ここから北(三ツ谷方面)へ行くと白山市ノ瀬ビジターセンター方面へ行けます。私達は南下。

↓杉峠から踏み跡の薄い尾根道を桧沢へ向かって降りる。さすがスペシャリストSさん、ルートファインディング完璧でした。

あっというまに桧谷に到着です。

↓桧沢はこんな感じの癒し系の渓相でした。

一箇所クライムダウンの小滝があるが、残置ハーケン&スリングは使わずにクライムダウン出来ました。

↓このあたりのナメは特徴的です。溶岩が冷えてクラックが入ったのでしょうか?不思議な模様です。↓この沢は大きく下のような黒系の岩と白系の岩がありまして、黒い方はヌメヌメとよく滑ります。

白い方はフェルトの沢靴がばっちりキマリます。足を置くなら白い岩を選ぶべし。

↓朝方泳いだプール。朝から6時間経った帰る頃には水嵩は増し、濁流になりつつありました。

今シーズン6本目の沢は立派な一枚岩の白滝、不思議な様相のナメ、ちょっとしたクライミング要素のある小滝と楽しい沢でした。Sさん、Nさんありがとうございました。

【メモ】

今回はカム、ナッツ、ロープの使用無し。滝を攻めて登れば支点構築でロープが必要となる。ロープを出すとしても30mもあれば十分。

靴底はフェルトが良いと思う。

行き道では白鳥ICから現地まではコンビニがないので注意。

帰りは鳩ヶ湯温泉(600円)が快適。そこの舞茸天ぷらそば(900円)が美味。営業時間が短いので早目に行くか電話で確認要。

遡行中は時折薮の奥の方から地響きのような・・・唸り声のような・・・。台風の影響でソラミミなのかもしれないが、熊鈴があるといいかも(笑)

この記事を書いた人

目次