【北遠 天竜川水系水窪川大洞沢】17.6.25(高橋)
【2017年6月25日】
【メンバー】高橋、直里、中村さ
あいにくの梅雨空の中一路水窪へ。厚血(河内)川ゴルジュはあきらめ予備で計画していた水窪川大洞沢へ転進することにした。
R152で北上し飯田線城西駅を過ぎたところで水窪川を橋で渡り、山肌の集落を抜け林道終点の広場に駐車する。すぐ目の前を流れているのが大洞沢である。
沢仕度を済ませ直ぐに入渓する。
入渓して10分程度で滝。6m程度だが傾斜の強い滑滝。真夏ならシャワーで登れそうにも見えるのだがヌメルし水が冷たいしでパス。すぐ脇に作業道が通っておるので難なく巻く。巻き上がって見てみると更に3m程の滑滝が掛かっている。こちらは手掛かりは皆無な感じ。
次の滝も傾斜が強く登れない。ここも作業道から簡単に巻く。これも更にゴルジュの中に2つ滝を掛けている。
周りを見渡すと岩尾根だらけだし、側壁は立っているし悪渓の渓相。期待が高まる。
しかしこの後期待を裏切り暫くは平流となる。しかも放置された植林のせいで倒木が多く沢筋を進むのが難儀である。
再び渓相が変わり連瀑帯となる。
1つ目は足場がないので作業道より巻く。2つ目は中間部が少し悪い。コケっぽいが足を信用してステミングで乗り越す。連瀑帯は大小合わせて10くらいの滝をかけている。ほとんどがフリーで登れるがどれもこれもコケでヌメルし、岩は逆層なため登りにくい。
コケっぽい岩ではやはりゴム底よりもフェルトの方が分が良い。直里・中村さの両名はコケに終始苦戦していた。安全の為ザイル、お助け紐は2、3回出した。
楽しい連瀑帯を抜けると再び平流。ときおり真っ暗なゴルジュになるがそれでも平流。倒木も多い。
一度伏流になり水が消えるが再び流れが現れる。でもやっぱり平流。
最後まで本流沿いに行こうかと思っていたが倒木で荒れていたし奥まで行っても標高差が大きくなるだけ。支流より本流の河床が高い珍しい分岐で支流に入る。標高差300mを上がると尾根に出る。
尾根に出て座って休憩をしていたらハエやら超小型のブヨやらなんやらがやたらとたかってくる。あまりのうっとおしさに座って休憩出来ず。仕方なく歩き回りながらラーメンを食べるはめに。
さてここからどうしよう。まともな道は無し。なんか訳分からん標柱が建っているもののケモノ道程度の道らしきものがついているだけ。尾根を下って適当なところから大洞沢を目指す作戦で。
今までずーっとそうであったがここらは一帯が杉の植林帯になっている。日が当たらずブッシュがなく歩き易いのが幸いである。
892標高点まではところどころある標柱沿いに下る。この先尾根は2分する。標柱は南東に延び小相月に降りる尾根についている模様。小相月に降りてしまったら車の回収に難儀する。ここは北東に延びる尾根を進む。
この尾根を650まで降りてそこから北に延びる支尾根に乗れば大洞沢に降りることが出来る。しかしこの辺りは痩せ尾根・くい込みの深い沢となっており悪場があると難儀しそうである。840から北に延びる尾根はだらっとしており沢筋もだらっとしている。悪場があっても容易に回避出来そうである。
ここは後者を選びせっせと下る。標高差400を下ると沢筋の作業道に出る。ここから駐車場まで10分。駐車場で中村君がヒルの餌食になっていた。
もし仮にこの後ここに行くなら連瀑帯が終了したところで引き返すのがベターであろう。
<コースタイム>駐車場8:40~9:30連瀑帯~10:30~12:30稜線12:50~13:50大洞沢~14:00駐車場