豊川山岳会

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小太郎山 扇沢遡行

      2015/07/14

★山行名 【小太郎山 扇沢遡行】
★年月日 【2000年 7月 29 日~30日】
★メンバー【上田、田中】

合宿のトレーニングで南アルプスの沢に入る。2週間前には田中君は、日帰りで沢登り
を経験しているので、今回のテーマは全装備を背負っての沢登りと沢でのビバーグで
ある。

7/28 5時に仕事を切り上げて6時半に市役所へ集合。東名を清水で降り、52号線を白
根町まで。芦安材から夜叉神峠を経て、広河原に12時少し前に着く。(片道250Km)早目
に着くと楽である。既に駐車場は9割方埋まっている。

7/29 5時半起床。6:50の北沢峠行きのリムジンバスで北沢出合いで途中下車しようと
思ったが既に長蛇の列だったので歩くことにする。6:35発。7:50に林道の下降点に着く。
小尾根には踏跡があり難なく野呂川本流に下り立つ。前日、若干の降雨があったようだ
が膝までの渡渉で楽勝であった。
8:15入渓、すぐにゴルジュ帯で4mの滝の手前右の側壁をフリーで越える。続いて傾斜の
緩い10mのきれいなナメ滝。ぬめっているのでザイルを出して越える。続いて3m、水の
裏側をくぐり右側から乗越す。ルートの読みがパズルのようで面白い。9:30小休止。
 小滝を越えていくとゴーロ帯が続く。2段20mは水流の右から快適に登る。5mは落口が
ぬめっているのでザイルを出して登る。
 二俣(1980m)には10:30着。倒木と土砂で埋まっており、左俣を取る。10mは正面はパス
して右岸の岩の左の凹角を巻いて、リッジに上り、木立ちで懸垂下降して11:50に沢に戻る。
次の15mはザイルを出して滝の右壁を登り、中段のバンドを水流に向かってトラバース
しようと試みるが、岩が不安定でプロテクションも取れそうにないので、更に右から回
りこんでから上部で水流に下りる。
 12:30 25m 10mはザイルを出して越える。続いて小滝が次々と続いてフリーで快適に
高度を上げる。
 2時 二俣(2200m地点付近 水量1.5:1位 左:右)が現われ左をとる。
(右側の枝沢は7mの滝)
 左を取ったのは正解であったが、ここを奥ノ二俣と勘違いしてその上部で間違うこと
になる。左沢の出合い付近の8mもフリーで快適に越える。
2:40 水量1:1の出合い(地図上2230m)。左は5mの滝があって倒木がかかっていた。
沢としては大きく思えた右のゴーロ帯の方を取る。結果的にここが奥ノ二俣で右を取っ
たことで、遡行図の本流とは離れてしまう。奥の右俣も小滝の連続でぐんぐんと高度を
上げる。
 2470m付近の比較的斜面が緩やかに開けた所の左岸でビバークとする。 4:00着
どこも狭くて傾むいた斜面で、田中君は不満げであったが、場所を決めて石や木を並べ
かえて何とか2人分のスペースを作る。3人用テントを張ったら谷側1/3の幅は斜面で落
ちこんでいる。立木を使って周囲をザイルでFixする。 薪を結構集めて焚火を始める
がしめっぽくてちょろちょろで終ってしまう。来し方を振り返るとアサヨ峰から甲斐駒
に続く山稜とスーパー林道が望め、なかなかいいタ暮れの一時を楽しむことができた。

7/30 4:30起床、5:50発
 小滝を行くと水流が無くなり急なルンゼからどんづまりになる。左手の尾根に逃げて
ブッシュ伝いに草付を登る。ザイルが要る位の急傾斜で3ピッチで這松帯に突入する。
手首程もあるような先の見えない這松の海で、潜りから始まって、上に乗っかりながら
の格闘を30分、距離にすれば50m位か? 8:00に小太郎山西尾根の2670m付近にとび出す。
本来であれば、小太郎山の北方の尾根に突き上げる尾根上に出る予定であったので奥ノ
二俣で右を取ったのが間違いであることが判った。
小太郎山まではわずかの這松漕ぎで5分で到着、単独行の人がテントを張っていた。
北岳方面はガスの中、仙丈も甲斐駒も近い距離のはずだが2800mより上は全てガスの中
である。
 北岳へは最低コル付近で樹林に入るが他は稜線漫歩である。
 10:20、草スベリへの分岐に到着。この前から雨が降り出したので北岳ピストンは
パスして下降開始。11:20、 白根御池着。13:00 広河原着。混雑し始めていたので
さっさと、夜叉神峠から芦安村営温泉へ移動。露天風呂付きで550円。エリア内には
人工壁もあって経験者同伴であれば、その場で使えるとのこと。R52、東名経由で
豊川に19:30に到着。

〈感想〉
久し振りの泊りの沢で、プリミティブな気分に浸れた。登れる滝も数多くあって、
お薦めルートであった。ガイドブックでは2級で5~6時間ということだったが、泊まり
の装備を背負って登ると、プロテクションがほとんど無いこともあって滝登りは楽勝
というわけにいかず、巻いたりして時間を要した。荷を背負っての登攀力の不足を実感した。

―記・上田―

 - 沢登

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